お店が商品やサービスを値上げする理由は?そのワケをご紹介!

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利用していたお店の
商品が値上げされた…
サービスが値上げされた…

そういったこともあるかと思います。

買う側からしてみれば値上げはできるだけ
して欲しくないことだと思いますし、
むしろ、値下げしてくれた方が嬉しいことだと思います。

しかしながら、お店側が値上げするのにもいろいろと理由があります。
やむを得ない理由、そうでない理由
色々とありますが、
元店員の経験を元に、
値上げする理由をそれぞれご紹介していきたいと思います。

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値上げするのは何故?

お店側が値上げするのは何故なのか。
最終的な理由は、そのお店に聞いて見ない限り分かりません。

ですが、私も店長時代、
やむを得ない値上げをしたこともありますし、
値上げしないと苦しい…と思ったこともあります。

また、他店では、やむを得ない事情以外での
値上げなどが行われているのも見たことがあります。

値上げ…。
買う側にとっては嫌なことではありますが、
どうしてお店側がそれをするのか。
もちろん、好き好んで値上げしているお店もありますが
決してそういう理由ばかりではなく、
やむを得ない理由での値上げというものもあるのです。

やむを得ない理由、そうでない理由、
どちらも含めて、値上げする理由、
それを見ていきましょう。

商品自体の値上げ

まず、最初の理由としては「商品自体の値上げ」です。
商品が値上げされれば、それを取り扱うお店も
その分値上げしなくては、値上げされた分、
お店が背負うことになってしまいます。

もちろん、値上げ分背負うようなお店もありますが
多くのお店は商品自体が値上げされれば値上げします。
そうでなくてはやっていけなくなってしまうからです。

値上げされたのにお店は値段据え置きのままで
やっていれば、当然のことながらお店のマイナスになりますし
場合によっては、お店の利益減ではなく、
売れば売るほどマイナスになってしまうようなことにも
なってしまうのです。

そのため、商品自体が値上げされた場合は
お店としても値上げせざるを得ないのです。

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原材料の値上げ

商品自体ではなく、飲食店などの場合、
料理などに使っている原材料が値上げされた場合にも
お店が値上げに踏み切る可能性があります。

極端な話を言えば
今まで原価500円で作ることのできていた料理の
原材料費が上がって、600円になったら、
その分値上げを検討しなくてはいけない、ということです。

これも無理をすればお店にとってマイナスになってしまいますし
最終的にお店がやっていけなくなってしまいます。

原材料が上がればお店の値段も上がる。
それもまた、理由の一つです。

諸経費の値上げ

原材料以外にも商品を販売するまでに
かかる何らかの費用が上がれば
値上げに踏み切る可能性は十分に
考えられます。

例えば輸送費の高騰だとか、
商品とは直接関係ないところで言えば
お店の建物の賃料だとか
そういったものが上がっただけでも
商品やサービスの価格に影響してくる可能性があります。

他にも、アルバイトスタッフさんを雇うための
人件費だとか、そういう部分に関しても、
最低賃金が上がったりすると、
その分の費用を商品やサービスなど、お客様方面の負担という
かたちで補うような可能性も十分に
考えられます。
これはお店のさじ加減にもよりますが、
苦しいお店であればあるほど、そういう傾向は
強まるのではないかと思います。

経営的に苦しい場合

各種値上げなどがなかった場合でも
お店が経営的に苦しくなってくると
”値上げ”という対処を行う可能性も十分にあります。

これは、お店の判断次第にもよりますが
苦し紛れの値上げ、ということになりますね。

意味もなく値上げを繰り返す
(外部から見たら、原材料費が上がっているかどうかなんて分からないと思いますが)
場合は、経営的にかなり苦しくなってきている、
と考えても良いかもしれません。

ただ、お店側に言えることとして、
”経営が苦しくなってきたから値上げ”という方法を取っても
それはその場しのぎにしかならず、
値上げで対処しようとしても
根本的解決にはなりません。

場合によっては、客離れを起こし、
さらに利益的に苦しくなってしまう可能性もありますから、
必ずしも値上げが、お店にとってプラスに
働くとは限らず、一種の悪あがきのようなものに
過ぎませんからその点はお店側もきっちりと
理解しておかなくてはいけません。

値上げしただけでお店の利益などを回復させることが
できるのであれば、誰も苦労しませんからね…。

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本社の方針変更

チェーン店などの場合、
そのお店の店長は「値上げなんてしたくない」と
願っていたとしても、本社が方針を変更し、
値上げしろという流れになった場合は
個店の力ではどうすることもできません。

その場合に関しては、ザンネンながら
本社の指示に従って、それぞれのお店も
値上げをしていかざるを得ない状況になってしまいます。

”全店値上げ”などは
この最もたる例ですね。

個人店であればそういうことは起きませんが
チェーン店の場合は
一部のお店だけが値上げを拒否して、ということは難しいですから
値上げせざるを得ません。

また、個別店舗ごとに、展開している商品であっても
上から「あれは安すぎないか?」だとか
「もうちょっと稼げるんじゃないか?」だとか
そういうケチがついて、現場の意思に反して
値上げをせざるを得ないような状況になることもあります

店長などが交代した

チェーン店などで、店長、あるいはお店を実質的に
動かしている人間が交代したりすると、
方針が大きく変わる可能性があります。

本部の影響力もそうですが、
やはり、お店のカラーを出すのは店長で
あることが多いです。
そのため、店長が変わると、そのお店の雰囲気が
ガラリと変わることもありますし、
その一つとして「値上げ」が行われることもあります。

利益重視の店長だったり、
セコイ店長だったり、
むしろ、前の店長が赤字になるレベルに値下げしていた
(値下げしすぎ)だったのか、これは分かりませんが
店長が変わることによって、
店長の方針が変わり、それが値上げにつながることも
実際にあるのです。
(逆に値段が下がることもあるかとは思います)

便乗値上げ

他の事柄に便乗して値上げをするケースもあります。
値上げ時は、お店側からしてみれば
出来る限り、お客様から悪いイメージを持たれたくは
したくないわけです。

そういった悪印象を避けるために
便乗値上げをする場合もあります。
「どさくさに紛れて値上げしてしまおう」ということですね。
逆に悪印象に繋がる可能性もありますが、
便乗値上げをするところは多いです。

例えば、同業他社が値上げした際に自分のところも
値上げしてみたりだとか、
消費税などが増税した際に、増税分(これは当然のことです)だけでは
なく、それ以上に便乗して値上げしてみたりだとか
どさくさに紛れた値上げ…。

まぁ、誰だってお金は欲しいものなので
仕方ないと言えば仕方ないのですが、
便乗値上げをするところもあります。

それが成功するか失敗するかは別として
お店としてはよく使われる手段の一つであるのは事実です。

中古商品の場合

中古の商品などの場合、
その価値は上下します。
例えば、何らかのきっかけで話題になったりすると、
その商品価値が上がったりして
結果的にお店も値上げするようなことも
あるかと思います。

中古の商品と言えば
発売してから時間が経てば経つほど
価格が下がると思う人もいるかもしれませんが、
何らかの理由で値上がりすることもあるのです。

まとめ

お店が商品やサービスを値上げする理由をまとめました。
もちろん、これが全てではなく、
他にも色々な理由があるかとは思いますが
大きく分類すると、こんな感じの理由になるかと思います。

やむを得ない事情がある場合もありますし
ただ単に儲けたいだけの理由である場合もあります。

お客さんの満足と、お店が潰れないようにするバランス。
難しいことではありますが、これを上手くやっていく必要が
あるのは紛れもない事実です。

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