スーパーの試食コーナーがなくなった理由は?見かけなくなった原因とは?

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昔は、スーパーなどで
試食コーナーを見かけることも多かったと思います。

店員さんが、店内で肉やウィンナーを焼いたりして
試食させていたり、
爪楊枝と刺身が置かれていて、
ご自由に試食してください、みたいな風になっていたり、
そんな光景を、
以前、スーパーを利用されていた方は
覚えているのではないでしょうか。

ですが、最近では
そういった光景をあまり見かけなくなりました。
これは、何故なのでしょうか。
その点を、お話していきます!

2020年~の感染症拡大を理由に挙げる人もいますが
実際にはそうではなく、
それ以前から、既にスーパーの試食コーナーは
大幅に減っていたのが現実です。

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法律上は現在も可能

スーパーの試食コーナーは
法律で禁止されたりしたわけでは
ありませんので、
現時点でも、やろうと思えばやることは
可能です。

ですが、店内で試食コーナーを設けていたり
お店の人が店内で調理をしていたりするような
光景は減りました。

今では試食コーナーを見かけるスーパーも
本当に少なくなった、というのが現状です。

その理由とは、何なのでしょうか。

販促効果があまりない

スーパーの試食って、実際のところ
”食べるだけ”で終わってしまうことも
多いのですよね。

もちろん、試食をして「これ美味しい!」と
なって、購入していく人もいるにはいるのですが
全体的に見れば
試食だけして、そのまま立ち去っていく人も
多いわけです。

が、試食コーナーを作るためには、
やはりコストがかかるわけです。
無人の場合でも、試食用に提供する商品や
爪楊枝、メンテナンスなどの人件費は
当然かかりますし、
人間が調理して提供するような
試食コーナーの場合は人件費もかかります。

この人件費は大きな問題であり、
仮に最低賃金で働いているパートスタッフさんを
配置したとしても、
例えば数時間もやっていれば、数千円に
なるでしょうし、フルタイムでやっていれば
本当に1万円に近い費用となります。

試食コーナーをやっただけで、
そんなに商品が売れるのかどうか。

これは、Noです。

現実的には、そこまで試食がきっかけで
売れるようなことはあまりなく、
リピーターが試食をきっかけに出来る可能性としても、
あるとは思いますが、そこまで多くはないでしょう。

つまり、結論から言えば
「費用対効果がない」ということです。

それ故に、試食コーナーは
減っていっている、というのが現実です。

少なくとも、有人の試食コーナーにおいては
この”人件費”の問題が非常に大きいと言えます。

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衛生面も懸念される

昔よりも、衛生面だとか
そういった部分に気を遣う人も増えました。

人間が調理して提供するタイプの試食の場合と比べ
無人の試食であれば、
人件費的な問題はだいぶ解消されます。

とは言え、ずっと店員の目がない状態で
放置されているわけですから
今度は衛生面も懸念されます。

舐めたりしている人もいるかもしれませんし、
唾を掛けたり、
地面に落としたものを拾ったり、
最悪の場合は、何か盛るような人まで
出て来るかもしれません。

こういった面が懸念されるのも一つです。

昔に比べて物騒な犯罪なども増えてますから
今の世の中において、無人の試食コーナーというものは
リスクが高いです。

お店側にもリスクがある

試食コーナーを展開することは
お店にとっても”リスク”があります。

例えば、試食コーナーに出している食品を食べて
お腹を壊したりしたお客さんが出た場合、
問題になる可能性がありますし、
クレームに発展する可能性があります。

仮に試食で食べたものが関係なかったとしても
お客さんが「お前の店の試食品を食べたらお腹を壊した」と
騒ぎ出した場合、お店は謝罪させられる可能性もあるのです。

”モンスタークレーマー”が増えている現在、
試食コーナーは更なるリスクと化しています。

また、当然のことながら腐っていた場合もそうですし、
他の悪意のあるお客さんが、何かを盛った(極端な話、毒など)場合でも
やはり、お店の責任問題になる可能性も高く
お店にとっては、費用対効果以前に
リスクを背負うことになるのです。

感染リスクも懸念される

当然、2020年~の感染症拡大なども
決定打の一つにはなっています。
試食コーナーは当然、
誰が触ったかもわかりませんし、
誰の飛沫が飛んでいるかもわかりませんから、
風邪もそうですし
インフルエンザなどもそうですが、
感染のリスクとしては、
懸念される部分の一つです。

これはあくまでも追い打ちのような理由であり、
既に試食コーナーはかなりの数、減っていましたが
これもさらにマイナスの要因として、
試食コーナーを減らす原因となったことは
間違いないでしょう。

有人の場合はある程度リスクは
軽減できるとは思いますが
上でも書いた通り、
有人の試食コーナーの場合は
人件費の問題が大きく出てきますから
やはり、色々な意味で
試食コーナーは難しいものになりつつあります。

まとめ

ほとんどのスーパーから姿を
消しつつある試食コーナー。

私も以前は試食コーナーを
見かけることも多かったですが
大人になってからは
ほとんど見かけなくなってしまいましたね。

どこも費用的に余裕がない、ということも
あると思いますし、クレーマーなどが増えた点、
さらには感染リスクの懸念点など
色々な要因が重なって、
試食コーナーを置く店が減ってしまった…
ということです。

今後も、試食コーナーが
かつてのように
「どこのスーパーにでも存在する」という
状態になることは、
なかなかないと思います。

寂しく感じる人もいると思いますが
これも、時代の流れ、ということなのでしょう。

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