ブラック企業大賞とは?効果はあるの?疑問点を解説!

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ブラック企業大賞とは、
2012年から始まった企画で、
ブラック企業大賞企画委員会というところが
運営を行っています。

2012年以降、毎年選考・受賞が行われており、
現在も続いています。

ですが、実際に効果はあるのかどうか、
どんな人たちが決めているのかどうか、
など、イマイチよくわからない部分も多いのではないでしょうか。

こちらでは、そんなブラック企業大賞について
解説していきます。

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誰が決めているの?

運営を行っているのはブラック企業大賞企画委員会という
組織になっていて、
構成員は、NPO法人の関係者や労働組合の関係者、
弁護士、大学教授、作家など、いろいろな分野の人間が
揃っています。

色々なジャンルの人が揃って、
決めている、ということになりますが
選考基準に関しては具体的な数値などでは
示されておらず、公式サイト上に明示されている
ブラック企業を見極める指標、というものを基準とし、
企画委員会のメンバーが話し合うなどして
決められているようです。

選考基準は?

選考基準は、具体的に数値などでは示されていません。
上でも書いた通り、
ブラック企業を見極める指標や、
委員会のメンバーの話し合い、Webでの投票などにより
決められていきます。

業界、分野などのバランスも考慮している、としていて、
具体的に細かくどのように決定しているのか、という
点に関しては、外部からでは詳しく分からない、
というのが現実ですね。

ただ、何も話題になっていないような会社は
過去の事例を見る限り選ばれていない感じですので、
何らかの話題が出てきてしまった会社が
選ばれているのは事実です。

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ノミネート・受賞すると何かあるの?

ブラック企業大賞に
ノミネートされたり、受賞されたりすると
何かあるのでしょうか。

これに関して言うと
「特に法律的なペナルティはない」
というのが事実です。

ブラック企業大賞にノミネートされようと、
ブラック企業大賞を受賞しようと、
その会社自体には、何もペナルティが
発生しない、ということですね。

もちろん、”ブラック企業大賞”として
名前が公表されることになりますから、
”この会社はブラック企業なんだな”という
マイナスイメージにはつながりますし、
見る目が厳しくなることはあるかもしれませんが
それでも、法上の”罰則”というようなものはなく、
当然”改善しなさい”というようなことを
言うことができるものでもありません。

あくまでも、パフォーマンス的な
意味合いが少し強い…というのも現実です。

受賞したら改善されるの?

これは、正直厳しいと思います。

ブラック企業大賞を受賞したり、
ノミネートされたからと言って
そのノミネート・受賞企業の
体制が変わるかどうか、と言われれば
現実的には難しいでしょう。

ブラック企業大賞にノミネートされちゃった!
会社のルールを変えなきゃ!なんてなるような会社は
最初からブラック企業にはなりません。

また、ブラック企業大賞というもの自体にも
影響力があまりなく、
受賞云々に関しても、あまり話題になりません。
ブラック企業だ!だとか、そういう話題は
ブラック企業大賞が無くても、今の時代
ネット上で普通に話題になることですから
現実的なことを言うと、
ノミネートされようと、受賞しようと
あまり、”影響がない”というのも事実に
なってしまいます。

過去の受賞・ノミネートを見ていると
ブラック企業大賞を受賞する以前から
”既に騒がれている”ところがほとんどになりますから
既に騒がれているものを改めて発表しても
その企業側からしてみれば
あまりダメージにはならないでしょう。

当然、法的な強制力とかを持つ
団体ではありませんから、
ブラック企業大賞に受賞・ノミネートされても
それが改善される可能性は低く、
されたとしても”表面上”の部分だけではないでしょうか。

”隠れブラック企業”も世の中にたくさんありますし
ブラック企業大賞に受賞しただけで改善されるような
世の中なのであれば、
ブラック企業というものは、
そもそも社会的な問題にすらなっていない、と
私は思います。

私が以前勤務していたブラック企業だって、
表に出ていないですからね(汗)

授賞式も存在する…

一応、ブラック企業大賞には授賞式も
存在しており、受賞した会社を招待しているとのことですが、
2012年のスタート以降、出席した会社は
ないとのことです。

まぁ、相手にされていない、ということなのかも
しれませんが、ある意味、参加したらしたで
話題になる…のかもしれませんね。

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自分の会社をノミネートしてもらうことはできるの?

これは、現状でそういうシステムはありません。
あくまでも委員会の方が独自の基準を用いて
ノミネート及び受賞する企業を決める、
という形になります。

そのため「自分の会社がブラックすぎるんだけど!!」という場合でも
自分の勤務している会社をノミネートさせてください!
とか、そういうことは残念ながらできません。

ブラック企業で苦しんでいると
そういう気持ちになるのも分かりますが
それができてしまったらできてしまったで、
今度は嫌がらせとかも起きるでしょうし、
そう簡単にはいかないです。

まとめ

現状では、ブラック企業改善という意味では
あまり影響力もないですし
ノミネート・受賞されても
改善されるとは思えませんし
している様子も特にありません。

また、過去に問題なども発生しており、
ブラック企業大賞、という取り組み自体が
残念ながら
大きなブラック企業対策にはなっていない、
というのが現実かと思います。

注目度が低い、という点も
一つの問題ではありますね。

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