生涯未婚率とは?その基準や今後どうなるのかを解説!

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生涯未婚率(しょうがいみこんりつ)という言葉を
ご存じでしょうか。

これは「一生結婚しなかった人」を示した言葉ではなく、
”50歳までに一度も結婚したことのない人”を
示す言葉です。

生涯未婚率、と言う言葉から
一生結婚しなかった人、というイメージを
持ってしまうかもしれませんが、
そういうことではありません。

2019年には
「五十歳時未婚割合」という言葉に変わっていますが
今でも、生涯未婚率、という言葉を
耳にする機会はあるかと思います。

この”生涯未婚率”について
今後どうなっていくのか、
という点も含め、解説していきたいと思います。

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50歳の時点の未婚率

生涯未婚率、という言葉が示すのは
”50歳の時点”での未婚率ということになります。
50歳になった時点で一度も結婚したことがないと、
この生涯未婚率の中に入る、ということです
(別にこの数字の中に入るのが悪い、とか
そういうことではないですよ!)

そのため、50歳までに一度でも
結婚したことがあれば、50歳の時点では
離婚するなどして独身だったとしても、
生涯未婚率に入ることはありません。

また、55歳で初めて結婚(仮に、です)した
場合は、50歳の時点では、一度も結婚したことがない、
ということになりますから
”生涯未婚率”の数値の中に入ることになります。

最近では、最初に書いたように言葉が
変わっていますが
今でも「生涯未婚率」という言葉は
色々な場所で使われることがあるので、
覚えておいても損ではないですね!

事実婚は含まれない

今では世の中も多様化していますから
わざわざ法的に結婚しなくても
”事実婚”という状態で生活している人も
大勢存在します。

事実婚の場合は、記録上は”独身”ということになりますので、
仮に50歳までに何回事実婚状態になっていたとしても
生涯未婚率に含まれることになります。
仮に、事実婚の状態で、子供までいたとしても、
これは、生涯未婚率に含まれる対象となりますね。

また、同性のパートナーを見つけている方などに
関しても、生涯未婚率、という点に関しては
そこに含まれることになります。

ただ、勘違いしないように補足しておきますが、
↑の2つが悪い、ということではありません。
事実婚であろうと何であろうと
”違法行為”をしているわけではありませんし
”結婚”をすることが全てではありません。
あくまでも”生涯未婚率に入りますよ”というだけの
お話ですから、その点は勘違いしないようにして下さい。

どのように過ごすかどうかを決めるのは
最終的には各自の判断、ということになります。

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現在はどのぐらいの人が未婚なの?

生涯未婚率のお話ですので、
50歳時点で「一度も結婚したことがない人」が
どのぐらいいるのかどうか、という
お話をしていきますが
2015年時点のデータを見ると
男性で23.37%、女性で14.06%と
なっていました。

現在はもう少しそれぞれ上がっているものと
考えられます。

そのため、男性の場合でお話すると、
ざっくり言うのであれば、
4人にひとりは50歳の時点で
一度も結婚したことがない、という結果になります。

まぁ、多いと感じるか、少ないと感じるのかは
人それぞれですが、
現在の”事実”としては
このように数字が示しています。

この数字を見ればわかる通り”4人にひとり”(男性の場合)は、
50歳までに一度も結婚しない、ということですから、
既に生涯未婚(当然、50以降に初めて結婚する人もいるにはいますが)
ということは決して珍しいことではなく、
普通にそこら中に存在する、というのが、現実です。
40人いれば10人、
400人いれば100人、と
母数をどんどん増やしていくと「多いなぁ」と
思う人も多いのではないでしょうか。

なので、決して”生涯未婚”という状態を
恥ずかしがる必要はありませんし、
今の時代は当たり前のように存在している、
というのが事実になります。

昔はどうだったの?

統計のデータを見て見ると
1960年は性別ごとに1.26%、1.88%という
脅威的な数字になっていました。
これは、相当ざっくりですが、
100人に98人~99人は、50歳までに
一度は結婚したことがある、ということになります。
50歳までに結婚したことが一度もない人は
1~2人、ということですね。
現在とは、大きく時代が異なっていることが
分かるのではないでしょうか。
こういう点からも今の若い世代と高齢の世代で
「結婚」に対する価値観のズレが
出て来る、ということなのでしょう。

ちょうど中間ぐらいの1990年を見て見ると
5.57%、4.33%と、
男女どちらとも、上昇しているのが分かります。

その後、2000年に入ったところで
男性の生涯未婚率が10%を越し、
どちらも右肩上がりで上昇を続けている、
ということになります。

今後はどうなるの?

これは、予想する人によって異なりますが
大方の予想は「今後も生涯未婚率は上がっていく」という
予想になっていますね。

私自身もそう思いますし、
これは、避けられないことでしょう。

ただ、生涯未婚率が100%になるか、と言われたら
それは、人間が滅びでもしない限りないでしょう。

今後も、しばらくの間は生涯未婚率は上昇していくと
思いますが、だんだんとその上昇のペースは
鈍くなっていき、”どこかで”ほとんど停滞することに
なるのではないでしょうか。

そこからは少し上がったり、少し下がったり、
何らかの変化がない限りは、横ばい状態に
なるのではないかと思います。

”どこ”で止まるのかは分かりません。
30%かもしれませんし、40%、50%ぐらいまで
上がるかもしれません。
もしかしたら、もっと行くかもしれませんが、
いずれにせよ、しばらく上昇は続き、
ある程度のラインから、上がり幅が少なくなっていき、
最終的には”どこか”で止まるのではないかと思います。

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上がると何か悪いことはあるの?

生涯未婚率が上がっていくことで
何か悪いことはあるのかどうか。

まず、個人に目を向けると、
これは別に悪いことではありません。
結婚するもしないも自由ですし、
数字が上がっているということは
”結婚しない自由”をちゃんと理解している人も
増えてきている、ということを意味しています。
個人的な部分で言うのであれば、
特に悪い部分はないでしょう。

ですが、もっと広い範囲で見ると
”少子化”が進むことを意味しますし、
結婚する人が減っているということは
それだけ、子供も減っていく、ということを意味します。
少子高齢化が進み、国としては
生産力などの低下などなど、
懸念点も出て来ることでしょう。

あくまでも全体として見た場合の話で
”個人”にはあまり関係ないや、と思う人も多いと思いますが
そういう一面もあります。

未婚は悪いことなの?

これはNoですね。
未婚自体は悪いことではありませんし
個人の自由です。

結婚するも自由ですし、
生涯独身を貫くのも自由です。

今の時代は、生涯未婚率が上がっていることからも
分かるように
結婚する・しないの自由な空気は
さらに広がりを見せていますから、
独身だから変なやつ、だとか
そういう空気も一部を除いて無くなりつつあります。

未婚の道を選ぶことは、決して悪いことではありません

まとめ

生涯未婚率とは、
50歳までに一度も結婚したことのない人の率を
示す言葉です。
現在では、別の言葉に変わっていますが、
それでも、また、生涯未婚率という言葉が
使われることもありますから、
頭の片隅にでも入れておくと、
何かの時に役に立つようなことも、
もしかしたら…あるかもしれません!

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