実録!パソコン修理をゲーム屋で?黒企業の無理な要求と実態!

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店員Kです!

私の旧勤務先はゲーム屋でした。
しかしながら、親会社があれこれ口を出してくるようになり、
結果的にはお店の首を絞めるような形となり、
現場は疲弊、それによってマイナスになった面も多々あると思います。

その一つが、親会社考案による
「パソコンの修理受付」

現役時代はとても言えませんでしたが、今だから言える
黒き真実をここだけの話、ということでお教えしていきましょう。

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ゲーム屋でパソコン修理受付?

ある日のこと。親会社が私たちに突きつけた新企画…
それが「パソコンの修理受付を始める」というものでした。
親会社はパソコン販売系統の企業。と、いうことでその流れを
子会社であった私たちのお店、つまりゲーム屋にも
入れる、ということのようでした。

しかし、ゲーム屋に
「パソコンを修理してください」なんて持っていきますか普通?

なんとなくイメージわかない方がほとんどだと思います。

ここでパソコン修理受付をしている!なんて思う方は
なかなかいないでしょうし、仮に気付いたとしても
「ゲーム屋でのパソコン修理」などということには不安を感じる方も
多いのではないでしょうか。

考えてみてください。
お店の中にはゲームやカードばかり。
パソコンなんて一つも置いていない。
もちろん、パソコンの周辺機器も売られていない。

そんなお店にパソコンの修理をお願いするなんて不安じゃありませんか?

…もしも不安を感じた方は、
正直に言ってしまいますと”正解”です。

お店の現場に修理のエキスパートなんていません。
では、どのように修理を行うつもりだったのか?
そして、そのカラクリは…

ちなみに、私の旧勤務先では午前中受け取り⇒夕方にお渡し
みたいなうたい文句で展開していました…(笑)

お話していきましょう!

実績はあったの?

まず、実績について。
会社のトップ鳴り物入りで、始まったパソコン修理。
各店舗とも大々的な展開が求められ「写真で報告せよ」なんて指示も
あったぐらいです。恐ろしいですね。

専用のベストみたいなものまで作られ、
それはもう御大層な展開をさせられたものです。

しかし…
しかしですよ!

各店舗ともに相当な時間をかけさせられたのにも関わらず、
実績はほぼ0。

1年で1,2件ぐらいの店舗もありました。
もはやこれの発案者が末端の社員だったらクビになっているレベルでしょう。

恐らく告知用のPOPなどの印刷、そして発送にかかる費用を考えると
どう考えてもマイナスになっているのです(笑)
つまりは赤字。

当たり前です。
ゲーム屋にパソコン修理をお願いしにいくなら、皆様専門店に行きますよ。

どんなに告知されたって不安なものは不安ですからね…。
そして、その不安は正しいのです。

しかも、卑怯な事に1年ぐらいするまでは
「お前らにやる気がない!」みたいなことを上層部はガミガミ言っていましたが
次第に何も言わなくなりました。
自分たちの企画の過ちに気づいたのでしょう。
実際に子会社側(つまりお店側)であげたiPhone修理だとか、その方が
実績を上げており、パソコン修理が失策だったということは
素人目で見ても明らかでした。

が、店舗に多大な労力をかけさせておきながらお詫びなどは一切なし。
相変わらず的外れな発案ばかりする親会社なのでした…。

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店員の知識

そして、このパソコン修理。実際には機能していないも同然でした。
今日は裏側をお話しましょう。
これを聞けば、これがどれだけ浅はかな企画だったか、お分かりくださると思います!

まず、店員の知識。
これは正直に言えば「普通」です。
仕事でエクセルを使ったり、そういうことはできます。
ある程度、詳しい人も居たといえば居ました。
ですが、それだけです。

あくまでも”普通”のレベル。
特別知識があったわけでも、なんでもないのです。

修理を受付しているのだから、専門的知識が店員にあるのだろう!と
思うかもしれませんが、実際にお店に居る店員には、
専門知識はありません。
あくまでも皆様と同じレベルの知識量です。

とても、仕事にできるようなものではありません…。

ではどうやって修理を?

では、どうやって修理を行っていたのか。
答えは簡単です。
「その場では修理できません」

一度お客様からお預かりして、修理が終わり次第ご連絡する、
と、そういうサービスだったわけですね。

で、お預かりした後に、
お店のスタッフは、本部の「PCサポート担当」に電話をかけます。
店舗によってばらつきはありますが、本部から大体1~2時間の
距離にそれぞれの店舗があったので、連絡を受けた時点で本部から
そのPCの知識を持つ社員が、お店へとやってきます。

到着後、そのPCサポートの本部社員がPCのトラブルを修理。
修理完了後、その社員は再び本部へと戻っていき、
お店はお客様へご連絡。PCをお渡しする、という流れになっていました。

なんというか…とても無駄なシステムですよね。
システムそのものが破綻しているとしか思えません。

やっぱり修理を依頼するなら、その場に話のわかる人が居ないと不安
ですよね。。
私の旧勤務先の場合は、そういうシステムになっておらず、
PC修理を行うスタッフとは直接顔を合わせることができない
システムでした。

また、PC修理が出来るスタッフは3名。
店舗はPC修理が始まった時点で6店舗ありました。
この時点でアウトですよね。
もしも全ての店舗で修理が入ったら、一体どうするつもりだったのか?笑

PC修理スタッフの知識…

そして恐ろしいことにPC修理スタッフの知識も、
実はベテラン、というわけではないのです。
本部社員は元々、ゲーム屋の店舗で働いていたスタッフです。
本部に出世したり、店長をしていたお店が潰れたり…そういうきっかけで、
本部に上がっていた人ですね。

と、いうことでパソコン屋の店員ではないのです。

一応、パソコン修理受付を始めるにあたって、
親会社のパソコンショップで1週間か2週間、
PCサポートを担当するスタッフは研修を受けてはいました。

ですが、それだけです。
決して専門知識で何年もやってきたようなスタッフでは
ありませんでしたし、
言うならば”インスタント”PCサポートスタッフでした。
恐ろしいです。。

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親会社にプライドはないのか?

親会社はPCサポートや販売などをする会社でした。
しかし、こんないい加減なパソコンサポートサービスを
子会社である私が所属していた店舗のグループに押し付けるなんて、
パソコン屋としてのプライドはないのでしょうか?

数週間の研修を受けただけのスタッフが、お客様と顔も合わせずに
修理をする。かなり不安なことかと。

しかも朝預かって夕方お返し、というのは、あくまでも
キャッチコピーだから、実際にそれが出来なくてもいいんだ、という
謎の発言までしていました。

出来もしないことをキャッチコピーに掲げさせるとは…。

まぁ、この会社の世間的な評判は悪いみたいですし、
パソコンショップとしてのプライドは微塵もなく。
ただお金稼ぎの道具として考えていないのでしょうね。

まとめ

と、いうことで、ゲーム屋でのパソコン修理受付は
裏側は穴だらけの欠陥システムでした。
なので、私はそれをお客様に勧めることはしませんでしたし、
展開にも消極的でした。

会社から見れば不満だとは思いますが
流石に私には”あそこまで酷いシステム”を、
お客様にオススメすることはできませんでした。。

自分がパソコンを旧勤務先のパソコン修理に出すか?と
聞かれたら、答えはNoです。

絶対に出したくありません。
何せ、パソコンショップの店員が見てくれるわけじゃありませんし、
誠意の欠片も感じないやり方ですから、
私は絶対に出さないでしょう。
たとえ無料でも、です。

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