子無し税とは?いつから導入される?実際には問題だらけで実現しない!

この記事は約6分で読めます。

「子無し税」とは、子供がいない世帯や人などに
対して課税する…という、今現在では”存在しない”
架空の税金です。

実際には導入されていないのですが
「独身税」と並び、度々話題に上がることもある税金ですね。
(⇒独身税についても参考にどうぞ)

中には本当にいつか導入される、と思い込んでしまっている
ような人も時々見かけますが
実際のところはどうなのでしょうか。

現実的な部分をお話してきます。

スポンサーリンク

導入されるの?そういう予定はあるの?

「子無し税」や、それに類するものが導入
されることはあるのかどうか、その予定はあるのかどうか。

答えとしては
今現在、子無し税などというものは導入されていませんし、
いつから導入されるとか、そういうことが決まっている段階でも
無ければ、具体的な話し合いなどが行われているわけでも
ありません。

そのため、現実的な答えを言うのであれば、
「今のところその予定はない」ということです。

子無し税とかやばそう…とか、
そういう話をしている人や
あたかも導入される前提の口ぶりで話をしている人なども
多いですが、
実際のところ、そういう税金が導入されるような
予定は存在していません。

目的はいったい何?

子無し税とはいったい何の目的で
話題に出て来るのでしょうか。

現時点で導入される予定も何もなく、
実際に導入される可能性は独身税ともども
”非常に低い”というのが現実ですが、
一応、言われている目的としては

・少子化対策

ということになります。

少子高齢化は今でもどんどん進んでおり、
その抑制策のひとつとして期待されているほか
(実際には効果はあまりないと思われますし
逆効果の可能性も高いです)、
もちろん、税収を増やす、という意味合いも
あるのでしょう。
独身者や子供のいない家庭は非常に多いですから、
そんなところに税金をかけられてしまっては、
相当な税収となることは、目に見えています。

スポンサーリンク

実際に導入される可能性は限りなく低い

子無し税が実際に導入される可能性は
あるのでしょうか。

これは、いろいろな意見があると思いますが
冷静に考えてみると、
現実的には「まずあり得ない」というのが事実です。

”逆の方面”
(子供を持つ家庭に支援)の方向であれば
可能性はありますが、
懲罰的に子供のいない家庭から税金を取る、と
なると、これは逆に、大きなトラブルに発展したり、
子供のいる家庭といない家庭の対立を悪化させたりと
マイナスの方面に拡散する可能性が高く、
現実的には、かなり厳しいものになるかと思います。

ですので、実際に「子供のいない家庭から税収を」
ということは、不可能に近いでしょう。

その理由についても、詳しくお話をしていきます

税金払いたくないから作るか!は厳しい

「子無し税」が導入されたとしても
「じゃあ、子供を作るか!」という風になる人は
ごくわずかでしょうし、そう言う問題ではありません。
作ろうと思ったって、いろいろな体質上の問題があったり、
経済的な問題だったり、相手がいなかったり、と
子供は、作ろうと思って作れるものではありません。

そのため、子無し税が導入されても
税収UPに繋がるだけで、実際のところ、
少子化が改善するようなことには、
ならないでしょう。

税金を払うぐらいなら、子供を!とはならない…
というよりかは、できない、という感じでしょうか。

独身税(これも導入される可能性はかなり低い)の場合、
相手はいるけど、結婚していない、という人の
背中を押す効果や、偽装結婚が増えたりして、
未婚率自体は改善されるかもしれませんが、
子無し税の場合は、そうはいきません。
結婚よりもはるかにハードルが高く、
自分たちの意思だけの問題ではありませんし、
当然、偽装で子供を作るなんてこともできませんから、
出生率の数値が上がる、ということも起きにくいです。

子無し税導入=作るか
には、ならないのです。

むしろ、子供が出来ると、何かもらえる、というような
そういう方が「もらえるならもう一人」みたいな、
良い方向には進むはずです。

貧困がさらに広がる

経済的な面で既に苦しい人にとって
子無し税など、万が一課税することがあれば、
まさに”絶望”の二文字が浮かびあがることでしょう。

そのため、経済的に苦しい人からとる、というのは
万が一導入するにしても現実的ではありませんし
そのようなことをすれば破綻します。

自暴自棄になった”無敵の人”が出現する可能性や
命を絶つ人まで出て来る可能性がありますから、
所得に応じて、免除するなどの対策は
絶対に必要です。

が、課税するとなると
免除の対象にも限度があるでしょうから、
結果的に、税金を払うことになった人が
結婚や恋愛から遠ざかり、
逆効果になる可能性も懸念されます。

経済的な面が未婚率上昇の全てではなく
経済的な面を解決しても、未婚率は上がると思いますが、
それでも”お金がなくて結婚できない”人がいるのも事実です。

子無し税を導入することで、そういった
”お金や経済的に余裕があれば結婚したい”という人を
余計に結婚から遠ざけ、
逆に未婚率の上昇・少子化の拡大を招く危険性もあります。

スポンサーリンク

対立を煽り、最悪の場合事件沙汰にも…?

子無し税などが導入されれば、
必ず、憎しみが生まれます。

どういうことかと言うと
まず一つが「子供が欲しくても持てない人からの恨み」は
確実に強まります。
体質上の問題だったり、経済的な理由だったり、
相手がいなかったり。
どんなに子供が欲しくても、それがかなわない人は、
この世にたくさんいます。
そういう人たちからすれば、子無し税などができたら
当然、腹が立つ人も中にはいるでしょうし、
その中には「子供がいる家庭」に対して非常に
攻撃的になったり、最悪の場合は事件沙汰を起こす人まで
出て来るかもしれません。

もう一つが「お金を取られることに対する不満」です。
”どうして他人の子供のために税金を払わないといけないんだ”という
不平不満ですね。
これも爆発する恐れがあり、
当然、子供のいる家庭などにその怒りがむけられてしまう
可能性もあり、
子供がいる家庭に対する風当たりが非常に
強まってしまったり、場合によっては事件沙汰になったり
する可能性が高まります。

理由問わず”子供のいない人”の中には
”腹立たしい”だとか”むかつく”だとか”ずるい”だとか
そういう負の感情を抱く人は確実におり、
今以上に子供のいる家庭・そうでない家庭の
溝は大きく深まることになってしまいます。

問題への配慮・調整が困難なため、実現不可能

上記のような問題への調整は、現実的には困難であり、
強引にやろうとすれば「注釈だらけの税金」となり、
それもまた、分かりくく、トラブルの元になります。

経済的に苦しい人はどうするのか、
子供が欲しくても子供を授かることができない人はどうするのか、
その他、特殊な事情を持つ人たちはどうするのか。

問題山積みであり、
また、子供を作る・作らないは本来自由なことであり
そこに課税することの問題や
当然予想される反発、不平不満によるトラブル、最悪の場合の出来事など
実現へのハードルは非常に高く、
また、効果も期待できないことから
子無し税の実現は現実的には不可能と言えます。

感情的に「子無し税を導入すべき!」だとか、
”少子高齢化のことだけ”を考えて理屈を述べたりだとか
そういう人もいますが、現実的には厳しいのです。

まとめ

子無し税が導入される可能性は、
非常に低いと思われます。
問題だらけであり、実際に導入すれば
逆効果になったり、
子供のいる・いないで対立が生まれたり、
子供に対して怒りを覚えるような人が増えたりと、
恐ろしい事態も想像されます。

あるとすれば「子供がいる家庭に支援」の方向であり、
ペナルティ的な税金を課すのは
現実的に困難です。

タイトルとURLをコピーしました