上司のパワハラや嫌がらせ・不正行為の証拠はどうやって記録する?

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上司のパワハラや不正行為。
これらを、会社の上層部に相談したり、
労働基準監督署などに相談する場合は、
証拠を手に入れなくてはいけません。

どんなにその上司が悪い事をしていたとしても、
”証拠”が無ければ多くの会社は対応してくれないと思いますし、
労働基準監督署はほぼ確実に動きません。

では、上司の不正行為やパワハラ。
そういったものに立ち向かうためには
どのようにして証拠を記録すれば良いのでしょうか。

まず、前提として”上司の方が有利な立場にいる”ということは
理解しなくてはなりません。
そんな上司の不正やパワハラに立ち向かう、ということは
”動かぬ証拠”を叩きつけなくてはならないのです。

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証拠を手に入れる方法

証拠は「目撃談」だとか、
自分の記憶、だとかそういうものでは
効果的ではありません。
例え、中の良い同僚が「上司のパワハラ」などに関して
証言してくれたとしても、仮にも上司は
社会を生き抜いてきた人間なので、
悪知恵というものを身に着けています。

そのため、上手くやらないと
”揉み消されてしまう”可能性は十分にあるのです。

そうなってしまわないためにも
上司のパワハラや不正行為を告発するのであれば
”動かぬ証拠”を手に入れる必要があるのです。

その”動かぬ証拠”とはどのようなものがあるのかを
ご紹介していきます。
数があればあるほど、上司の不正などを
認めてもらいやすくなるので、
上司のパワハラや不正に困っている方は
参考にしてみてください。

文章を記録する

まず、パワハラや不正の証拠となる「文章」を記録することです。
可能であれば、印刷して、カタチとして残しておくことが
大切になります。

”口頭”でのパワハラや不正の指示。
これは、ザンネンながら証拠にはなりません。
確かに相手がそう言った場合でも、
相手は追求される立場になれば、とぼけます。
最悪の場合「言ってない!」と言われて
事実を捻じ曲げられてしまう可能性もありますし、
「覚えていない」ととぼけられてしまう可能性もあります。

これをされてしまうと、
ザンネンながら役職上、立場が上の”上司”のほうが
有利になってしまうのが、この世の中です。
では、どのように対応すれば良いのか。

その一つが「文章」です。
上司が直筆、あるいはメールなどで暴言を吐いたり、
不正を指示したり、サービス残業を強要したり、
そういうことをしてきた場合、
それを記録しておきましょう。

ある程度の”証拠”にはなると思います。

ただ、勘違いしてはいけないことが一つ。
それは、これは”決定打”にはならない、
ということですね。

確かに、証拠にはなります。
しかしながら上司直筆のものは
「自分の字じゃない」ととぼける可能性もあります。
明らかにクセのある字であったとしても
”自分は書いていない”と言われてしまうと
”書いた瞬間”を記録しているわけではないですから弱いです。

メールなどの場合に関しても、
「自分は送っていない」と言い出す可能性もあります。
ただ、こちらは直筆の場合とは違い、
送信元などの記録が必ず行われているはずですから、
100パーセント言い逃れできるか、と言われれば
そうではありません。
なので、メールなどの文章をしっかり記録し、
できれば印刷しておくことができれば、
上司に対してのダメージになるでしょう。

これは、パワハラなどの時以外にも使える手段で、
”あとから言っていない”と言われて困ることは
メールや書面でもらう、ということは基本になります。
口頭だけだと、どうそしても、相手も責任をもたなくなりますし、
もしもの際には、相手は”忘れる”という汚い手段を
使い始める可能性があります。

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音声を録音する

文章だけでは、決定打にすることは難しいです。
上司の不正やパワハラに関して、決定的なダメージを
与える為には、文章だけではなく
”音声”の面でも証拠を残すことが大切になります。

文章だけでも証拠になるだろう!と思う人もいると思います。
確かに、本来はそうです。
しかしながら、上司と部下。
その立場の差が、本来であれば証拠になるはずのものが
証拠にならなくなってしまう原因になるのです。

上司の方が、会社内部では立場的に有利です。
嫌な話ではありますが、ザンネンながらそれが事実なので、
文章だけでは”誤魔化されたり”
”揉み消されたり”してしまう可能性があるのです。
そうなってしまわないためにも、決定的な証拠を
さらに付け加えなくてはなりません。

それが”音声”ですね。
ただし、音声を記録するためにはボイスレコーダーが必要です。
アマゾンなどのネットや、家電量販店に販売されているので
それを購入するしかありません。
費用はかかってしまいますが、
上司のパワハラや不正などから身を守るためには
本当に必要なものだと思います。
私も、ブラック企業在籍時代にボイスレコーダーは
購入しました。

これが無ければ、丸め込まれてしまうからです。

上司のパワハラ発言、不正の指示、
これを録音することができれば、
かなり大きな証拠になります。

しっかりと録音しておくことが出来れば
多くの場合、言い逃れはできません。
「これは自分の声じゃない!」は流石に無理があります。

が、録音が不明瞭である場合は
「自分の声じゃない!」が押しとおってしまう可能性は
充分にありますから、録音の音質には
気を付けたいところですね。
それさえ気を付けていれば、特に問題はないかとは思います。

が、上司からの暴力など、
この場合は「音声」でも弱い場合があります。
殴るような音がしていても、
”これは机を叩いただけだ!だとか、
苦しい言い訳をされてしまう可能性は十分にありますからね…
では、どうすれば良いのか。
そこで、最後の証拠保存方法です。

映像で記録する

かなり難易度は高いですが、映像で記録することができれば
パワハラでも不正でも、もう、決定打以外の何物でもありません。
部下にパワハラ発言をしているシーン、
部下に暴力を振るっているシーン、
部下に不正を指示しているシーン、
このいずれの場合だったとしても、もう言い逃れをすることはできません。
そこに、証拠があるわけですからね。

映像で記録するのは非常に難しい
(相手に取り上げられる可能性がある)ですが、
もしも記録できれば、
これは決定的な証拠となり、上司はたちまち責任を
とらされることになるでしょう。

また、映像の記録の場合は
スマートフォンなどでもできますから
ボイスレコーダーなどを用意しなくても
基本的にその場で録画することも可能です。

文章・音声・映像。
この3つが上司のパワハラだとか、
不正指示などなど、そういったものに立ち向かうための
決定的な証拠となります。

どうしても確保できない場合は文章だけでも
止むを得ませんが、確保できる場合に関しては、
しっかりと証拠を確保し、
それから、会社の上司に相談するなり、
外部に相談するなり、
対策を考えていきましょう。

また、暴力を振るわれた場合は
自分の怪我そのものを証拠にすることもできますが
「自分がやったんじゃない!」と言い訳される可能性もあります。

記録が無いと戦えない

上司や会社は、不都合なことがあると、それを
全力で隠蔽しようとします。
そのため上記で記したような”記録”がないと
会社と戦うことができません。
上手く言いくるめられてしまうでしょう。

何らかの事情で会社や上司に立ち向かう場合は、
”記録”を用意しなくてはならないのです。

まとめ

上司と部下の立場だと、
上司の方が悪くても、会社側が上司を守る可能性がありますし、
上司も言い逃れをしようとします。

ですが、動かぬ証拠を突きつけることができれば、
上司も流石にそれ以上の言い訳をすることは困難になりますし、
会社側も、明らかな証拠を提示されれば「もうこいつは守りきれない」
ということで、一転して切り捨てする可能性も十分にあります。

とにかく、まずは証拠を確保すること。
これが、上司と戦うための秘訣になります。

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