国内の人口減少を食い止める方法は?現実的にはかなり厳しい。

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”人口減少”

国内における人口は
年々と減るという予測が出ており、
実際に人口は2011年以降は(現時点で)
毎年のように減り続けています。

では、こういった人口の減少を
食い止めることはできるのでしょうか。
人口減少に対する対応策として
現実的なものはどのようなものになるのでしょうか。

この点について、
詳しく解説していきたいと思います。

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自然に増加に転じる可能性はほぼ0

国内における人口は、
”このまま何もせずに自然に任せていたら”
ほぼ確実に、この先も年々減り続けるかと思います。

勿論、0になることは国自体が消滅でもしない限りは
ないとは思いますので、
”どこかで”減少は止まり、
あとは緩やかな変化で少し増えたり、少し減ったりを
繰り返すような状態になると考えられますが、
少なくとも”自然に”年々人口が増えていくようなことは、
現実的には”まず起こらない”と考えて間違いありません。

放っておけば年々人口は減っていく、ということになりますね。

人口減少を止めるのは難しい

↑でも書いた通り”そのまま放置していれば”
人口は年々減っていく一方で
自然増するようなものではありません。

そのため、”人口を減らしたくない”のであれば、
何らかの対応をしていくことが重要になりますが、
現実問題、人口減少を食い止めるのも
非常に難しく、
”非現実的な対応”などを行わない限りは
なかなか人口が増加に転じることはない、というのが現実です。

”かなり極端な対策”で人口増加を目指すか、
あるいは”人口減少を受け入れた上で”対策を行っていくか、
主な選択肢としては、そのあたりになっていくかと思います。

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出生数を増やすことはできないの?

人口減少の原因は、単純に言えば
”出生数が減っている”ことによるものです。

今の世の中では、子供のいない家庭も増えていますし、
そもそもそれ以前の段階である未婚率も上昇しています。

そのため、生まれる子供の数が減っており、
人口がどんどん減っていく、という状況です。

また、生まれる子供の数が減っているわけですから
将来的にも”子供を作ることができる人間の母数”も
減っていくわけですから、
どんどんどんどん人口減少のスパイラルが続いていくことになります。

では、出生数を増やすことはできるのかどうか?
この点を考えて見ると、
これも”現実的には難しい”というのが事実なのです。

出生数が減っている原因は
”結婚した人たちが作る子供の人数が減っている”のか、
それとも
”未婚率が上昇している”ことによるものなのか、
どちらなのかと言われると、
統計的に見れば”後者”(未婚率の上昇)の方が大きな原因になっています。

夫婦の完結出生児数の数字を見ると
若干減ってはいるものの、そこまでは減っておらず、
つまりは”結婚した人たちの平均的な子供の人数”は
そんなに大きく減っていないことを意味します。

もちろん、この部分を支援して(子育て支援ですね)
子供を増やす、というアプローチをするのも
効果は0ではないとは思いますが
それでは、大きく子供が増えることはないでしょうし、
当然、人口減少に歯止めがかかるような変化は起きません。

出生数の低下の大きな要因は
数字から見れば”未婚率の上昇”の方になるのです。
(関連記事⇒少子高齢化や未婚率を改善する方法は?

しかし、だからと言って”未婚率の上昇”をどうにかできるのか?と
言われるとこれは非常に困難であり、
行政的に何か対応することは”不可能に近い”です。

できるとすれば経済的な支援や、婚活支援などになりますが
そもそも”結婚しない理由”は、お金の問題だけではなく
”そもそも結婚するつもりがない人”なども増えていますし、
”結婚するつもりがあってもモテない人”なども増えています。

前者は、何をしても結婚しないでしょうし、
後者は、仮に景気を良くしても、
”モテる人も同じように景気がよくなる”ため、結局モテないままで、
婚活支援をしても、”モテない人が婚活をしても、実際、あまり意味がない”ので、
極端に未婚率が改善されることもありません。

従って、人口減少に歯止めをかけることは、
”ほぼ不可能に近い”状況なのです。

人口減少を受け入れて対策していくのが現実的

国内の人口減少は”ある程度ペースを緩める”ことはできても、
現実的な方法では人口減少を止めることは出来ません。

そのため、現実的な対応策としては
”人口減少を受け入れた上で対策を行っていく”ということが
現実的になるかと思います。

”すぐに”ということではなく
ゆっくりと時間をかけて将来的には
社会のシステムを”人口が今の半分ぐらいになる”と想定して
変化させていく必要がありますし、
地域についても、やはり人口減で維持できなくなるところが
出て来ると思いますから、そういった点の対応も
必要になってくるかと思います。

”人口減のペースをなるべく緩やかなものにしつつも、
人口の減少は将来的に必ず起きるものとして
対策をしていく”
と、言うのが一番現実的な方法になります。

”人口を増加させる”などと、できもしない方向性で対応しようとしたり、
”人口減を見越した社会のしくみづくり”に一向に取り組もうとせずに
現実逃避したり…
そういったことになってしまうと、結果的には
何も上手くいかずにそのまま未来へと向かうことになってしまいます。

どうしても人口減少を食い止める対策をしたいなら?

これまでにも書いてきた通り、
国内における人口減少を食い止めるのは
”現実的には不可能”です。

ただ、”それでもどうしても方法はないのか”と言われると
”実現できるかどうか”は別として下記のような対策が
必要になるでしょう。

下記はあくまでも”人口を増加させること”以外を全く無視した
対策で、実際には行えませんし、行わない方が良いですが、
見ていきましょう。

・桁外れの支援をする
子供が生まれるたびに何千万、とかそういう”桁外れの支援”をすれば
お金目当てで人口が増える可能性はあります。
ただし、生まれたあとの子供が適当に扱われたり、
財源的な問題も生じます。

・強引に結婚させるような社会にする
昔のような”結婚して当たり前”のような社会になれば
出生率も増えていくでしょう。
ただ、これは個人の自由を奪うことにもつながりますし、
現代では実現させるべきではありません。

・移民などを大幅に増やしていく
海外からの移民を積極的に受け入れ
”出生数”以外の方面から人口を増やしていく方法です。
ただ”人口増”にするためには相当な数の移民を受け入れる必要があり、
文化の違いなどから、トラブルなども増えることが予想されます。

・作り出す方向で対策
これは、まだ実現していませんし、実現するとしても
世界的に実際にやるかどうかは別ですが、
人間を作り出す方向での対策ですね。
とてつもない数の問題が起きそうですが
”人口増”だけを考えればこれも候補の一つにはなります。
ただ、繰り返しになりますが”とてつもない問題”が起きるとは思います。

対応としてはこのようなところですね。

どれも、色々な問題を抱えており
現実的ではありませんが、
人口減を受け入れた対策ではなく、”ひたすら人口増を目指す”のであれば
このぐらいの対策をしていかないと不可能、ということです。

ですので人口増は諦めて
”人口減のペースを緩やかにしつつ、人口減を受け入れて対策する”
ということが現実的なのです。

まとめ

国内における”人口の減少”を食い止めるのは
現実的にはかなり難しく、
不可能に近いです。

上で挙げたような強引な対策を取れば
可能かもしれませんが
いずれも現実的ではない以上、
やはり、ある程度人口は減る、と受け入れた上で
対策していくしかありません。

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