記憶喪失って本当にあるの?どんな原因で記憶を失うの?

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「記憶喪失」という言葉を
耳にすることはあっても
なかなか実際に「そんなことあるの?」と思う人もいると思います。

よく、映画や小説、漫画やアニメなどで
「記憶喪失」のエピソードが出て来たり
することもありますが、
現実ではなかなか「記憶喪失」というものを
目で見たり、実際に体験したりするような
ケースは少ないのではないでしょうか。

ですが「記憶喪失」は架空の存在ではなく
実際に存在しています。

現実における記憶喪失の原因とは何か、
どのように治療していくのか、
その点を解説していきます。

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記憶喪失は現実に存在するの?

映画などで描かれる記憶喪失とは
ちょっと異なる印象になるかもしれませんが
「記憶喪失」という状態は
現実に存在しています。

後ほど詳しく解説しますが
主な原因としては
「事故など、脳自体に何らかの損傷を起こしてしまった場合」
「病気によるもの」
「精神的な要因によるもの」
に、分けられます。

どの程度、記憶が抜けてしまうのかは、
その原因や状態によっても、異なってきますが
場合によっては本当に、自分のことも分からないような
深刻な状態になってしまうことも、あります。

どの程度忘れてしまうの?

これは人それぞれですし、
原因によっても異なります。

が、心因性や、事故などを原因としたものの一部では
自分の名前すら思い出せない、
自分に関係する情報を一切思い出せないような
状況になってしまうこともあります。

また、脳に関係する病気の中には
次第に、色々なことを忘れていき、
最終的にはほとんどのことを思い出せなくなってしまうような
ものもあり、
本当に”ほとんどのことを思い出せない状態”
になってしまう人もいます。

一方で、認知症だとか、そういったものでは
(これは記憶喪失とはちょっと異なるものにはなりますが)
一部のことを思い出せなかったり、
日によって思い出せる度合いが違ったり、
新しいことを覚えられなかったりだとか
”特定の部分に限られた症状”が出るケースもあります。

「記憶喪失」の言葉でイメージするような状態は
心因性のものや、頭部自体の損傷・怪我などに
よって引き起こされるケースが多いです。

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心因性によるもの

記憶を失ってしまう要因の一つが
「心因性」によるものです。

程度は人によってさまざまですが、
本当に「私は誰?」状態になってしまうほどに
記憶が抜け落ちてしまうようなケースもあります。

強いストレスや、何らかの心因的な強いショックなどが
原因でこの状態に陥ることがあり、
多くは、発症後に自然と時間の経過と共に
記憶が戻って来ることが多いとされています。
ただし、場合によっては治療が必要な場合があるほか、
強いショックを受けた場合には
それに関するケアなどが必要になったり、
精神的な強いストレスを要因とする場合は
その根本的な原因を取り除いたり
する必要があります。

なお、新しいことを一時的に理解できなくなる、
などの症状も存在しており、
これも心因性による一時的な症状とされています。

怪我によるもの

頭部を怪我してしまった場合などにも
記憶喪失や、記憶障害などが
発生する場合があります。

怪我の直前や前後の記憶を
思い出せないなどの
一部分に関する記憶に問題が出る場合や
稀に、自分のことも分からないレベルで
記憶を失ってしまうようなケースも
存在しています。

これに関しては、
記憶を司る部位がダメージを
受けてしまっているわけですから
場合によっては失ってしまった
記憶を取り戻すことが
難しいケースなども存在しています。

また、記憶障害以外にも
脳に関する怪我などを引き起こしてしまった場合は、
重大な症状や後遺症が出る可能性もあり、
慎重な経過観察、必要であれば治療を行うことが
重要になります。

脳を怪我してから人が変わってしまった…
などということも時折、聞く話です。

病気などによるもの

もう一つ、記憶喪失や記憶障害が
起こりうるものとしては「病気を原因としたもの」に
なります。

記憶喪失・記憶障害などを引き起こす可能性のある
病気は複数存在しており、
記憶を取り戻すことができるのかどうか、
どの程度の記憶に影響が出るのかどうか、
の部分については、
その病気や本人の状況によって異なります。

認知症などは
基本的に進行していく一方の
記憶障害となっており、
最終的にはほとんどのことが分からないような
状態になってしまいます。

また、脳卒中などの脳の病気によっても
記憶障害を起こすことがあり、
記憶障害を起こすものは多岐にわたります。

病気により、記憶障害が起きた場合、
場合によっては、治療が難しいものも存在するほか
「進行を遅らせるのがやっと」という病気も
多く存在しているため、
自分が異変に気づいたり、周囲が異変に気づいたり
した場合は、少しでも早く対応していくことが
重要になります。

まとめ

記憶喪失になってしまう原因は
「心因的な理由」「怪我や事故によるもの」「病気によるもの」
に分けられます。

なかなか日常的にそういう経験をしたり、
周囲にそういう人がいたり、ということを
経験するような機会が少ない人も
多いと思いますが
人間は、記憶を失ってしまうことも
ある生き物です。

自分自身がそうなってしまった場合も
怖いと思いますし、
周囲がそうなってしまった場合は
相手が大切な人であればあるほど、
自分自身が受けるショックも大きいと思います。

どの場合でも、放置しておくのは、
良い結果に繋がりませんので
「おかしい」と思ったり、
頭の怪我をした場合に関しては
しっかりと治療などを受けていくことが
大切になります。

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