たこ足配線とは?危険性や注意するべき点を解説!

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「たこ足配線」…という言葉を聞いたことがある人は
多いと思います。

一つのコンセントにテーブルタップなどを接続し、
大量の機器を接続している状態を示す言葉ですが、
これには”危険”もあります。

確かに、今の時代は何を使うにも電気が必要ですし、
コンセントが少なかったり、位置的に「ここのコンセントをどうしても使いたい」
というようなことも出て来ると思います。

とは言え、危険性や注意点を何も理解しないまま
”たこ足配線”での接続をしていると
非常に危険ですので、注意するようにして下さい。

たこ足配線の危険性や注意点を、それぞれ解説していきます。

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正しく理解しないと危険

「たこ足配線」と呼ばれるような状態が
「全て」危険なのか、と言われると
決してそういうことではありません。

”正しく理解”したうえでたこ足配線にしている場合は
特に問題はありません。

問題は「やってはいけないこと」や注意点を
理解しないまま「たこ足配線」をしてしまった場合…になります。

どうしても、家庭のコンセントや職場のコンセントは
不足することが多く、
テーブルタップなどを利用することは、
多いと思います。

たこ足配線自体が悪い、ということではなく
正しい知識を元に活用していく分には
問題ありませんので、
しっかりと知識を身に着けておきましょう。

テーブルタップの容量に注意する

「たこ足配線」がいけない…ということではなく
何が問題なのかというと
コンセントやテーブルタップの
「使用容量」を超えてしまうことが
一番の問題になります。
この「容量」を超えていない状態なのであれば、
基本的に「たこ足配線」と呼ばれる状態で
使用しても、問題はありません。
(※他の注意点もありはしますが、それも守っていれば
問題はありません)

テーブルタップにはそれぞれ
合計で何W(ワット)まで使用することが出来るかどうか
決められています。
この数値を超えない限りは、たこ足配線に
なっていても、問題なく利用することができます。

どのぐらいまで利用できるのかは、
テーブルタップによって異なるため
一概には言えませんが
基本的には「1500W」のものが多いです。
私が利用しているテーブルタップもほとんどが
1500Wまでになっています。

ただ、1200Wなど、容量のより低いものもありますので
必ず自分が使っているテーブルタップの容量は
しっかりと把握しておく、ということも大事になります。

容量に関しては
テーブルタップの本体か、テーブルタップの
商品パッケージに記載されているはずですので、
自分の使っている商品のW数は確認しておきましょう。

そのため200Wのものを4つ接続して使っていたりする分には
問題ありませんし、
テーブルタップにさらに別のタップを接続して、
100Wのものを8個使ったりしている点も
合計としては800Wですから、問題ありません

逆に、2つしか接続していなくても
800Wのものを2個接続していれば
合計1600Wになってしまいますから
見た目上はすっきりしていても
”危険”ということです。

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コンセントの容量にも注意する

テーブルタップは、そのままでは使うことはできません。
ご自宅のコンセントに接続して利用していると思います。

これも一つのポイントで、
実はテーブルタップだけではなく
ご自宅のコンセントにも容量が決まっています。

コンセントは多くの場合、縦に2つ並んでいたり
するものが多いと思います。
この場合、仮にコンセントの使用容量が1500Wとして、
一つに500Wのものを直接接続して使っている場合、
残りのもう一つの差込口にテーブルタップを接続して
使うとなると、テーブルタップ自体は1500Wまででも、
大元のコンセントの1500Wのうち、既に500Wを
使っているわけですから、テーブルタップ側は1000Wまで
しか使えない、ということになります。

テーブルタップが1500Wまでなら、限界まで使っても
大丈夫!ということではなく、テーブルタップ自体を
接続しているコンセントに、テーブルタップ以外のものを
接続している場合、
その分は、利用できないことになります。

テーブルタップの寿命などに注意

テーブルタップには寿命があります。
商品や使い方によっても異なるため、
具体的に”何年です”という答えはありませんが、
大体3~5年程度と言われており、
何十年もずっと同じテーブルタップを
使い続けていて良い、ということではありません。

また、床に置いてあるテーブルタップを
足で蹴ってしまったなどなど、
衝撃による故障も考えられますので
そういった点にも、注意をしなくてはいけません。
「おかしいな…」と感じるような部分が
出てきてしまった場合に関しては
テーブルタップを買い替えるようにした方が
より安全です。

トラッキング現象に注意する

これは、主にコンセントの差込口のホコリなどを要因として
発火してしまう現象のことです。

テーブルタップを使っていなくても
注意しなくてはいけない現象の
一つになりますが、
テーブルタップを利用している場合は、さらに
差し込み口が増えることになりますから
この点には注意をしてください。

対処法としては定期的に掃除を行ったり、
トラッキング現象の対策が施された
テーブルタップを利用することになります。

「自分は大丈夫」と油断していると
発火した時に後悔することになりますので
決して油断しないように、注意しましょう。

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物理的な部分に注意する

テーブルタップによる接続が増えれば
当然のことながら、
周辺がケーブルだらけになります。
躓いたりして怪我をしたり、
テーブルタップを蹴り飛ばしてしまって
テーブルタップの方を壊してしまったり、
そういったことには注意してください。

基本的な部分にはなりますが
テーブルタップを配置する際に、
しっかりとその位置には
注意をした方が良いですね。

使えない機器も存在するので注意

エアコンなど、一部家電商品は
「テーブルタップを使用しないこと」と
されており、そういったものに
テーブルタップを使ってしまうと
事故の原因になります。

大型家電の中には
こういったものも多いので、
よく注意して利用するようにして下さい。

全ての機器にテーブルタップが
使えるわけではありません。

危険な使い方をしているとどうなるの?

たこ足配線を「危険な使い方」で
利用しているとどうなってしまうのか。

最終的には「発火」してしまい
「火災」になるリスクが存在しています。

これは、とても恐ろしいことですよね。
ですので、たこ足配線をする場合には
正しい知識を元に
利用していく必要があります。

発火などのリスクを避けるために
最低限意識しておきたいことは

・容量を超えないようにする(主に1500W)
・ホコリなどに注意する
・経年劣化に注意する
・使用不可の機器に注意する

と、いう部分になります。

これらにしっかりと注意して
テーブルタップを利用し、
たこ足配線になっている分には
いきなり発火したりする可能性は
限りなく低く、
基本的には問題ありません。

ただし、たこ足配線云々関係なく、
コンセントを使っている場合に関しては、
異変を感じたらすぐに使用を停止する、
ということは大事なことなので、
よく覚えておきましょう。

まとめ

「たこ足配線が危険」と誤解されがちですが
実際には
「間違った使い方をしているたこ足配線が危険」
ということなので、
正しく危険性を理解した上で
たこ足配線をしている分には、
大きな問題はありません。

必要な場合は、必要に応じて
利用していきましょう。

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