ディスク研磨って効果はあるの?実際の経験談を元に解説!

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ディスク研磨とは、ディスクの表面(記録面のほう)を
削ることによって傷を取り除き、
ディスクの読み取り不良などの改善を試みることを言います。

データのディスクでも映画のDVDなどでも、
ゲームのディスクでも「傷」がつくことによって
読み取り不良を起こすことがあります。
その原因となっている傷を削り、修復する、というのが
ディスク研磨になります。

ですが、このディスク研磨「効果はあるの?」と思う人も
多いと思います。
実際のところはどうなのか。

その点を、実際にお店でディスク研磨をやっていた
元店員として解説していきます。

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ディスク研磨の効果は?本当に改善されるの?

ディスク研磨に効果はあるのかどうか。

答えとしては「あります」、というのが
答えになりますね。
研磨を行うことによって
読み取り不良が改善したディスクは
何枚も実際にこの目で見ていますから
間違いなく、効果があることは確かです。
これは、元店員として、断言します。

しかしながら、
”全てのディスクに効果があるのか”と
言われれば、答えは「ノー」です。
上でも書いた通り「回復したディスク」も
たくさん見てきましたが
ディスク研磨をかけても「読み取り不良が改善しなかったディスク」も
それなりの枚数存在していました。

そのため、
効果はあるが、全てのディスクの読み取り不良が
改善するわけではない、
と、これが答えになります。

その境界線は何か、どこでディスク研磨できるのか、などなど
細かく解説していきます。

研磨ってどこで出来るの?

ディスク研磨をするためには
専用の機械か、器具が必要です。
一応、個人用のものもある程度はありますが
本格的にディスク研磨を行うのであれば、
業務用の研磨機を使う必要があります。

業務用の研磨機というとお店や業者しか
持っていませんし
個人が購入するにはちょっと高すぎるので
ディスク研磨サービスを行っている
業者かお店を探して、そこにお願いするのが
良いのではないでしょうか。

どんな業者があるか、についてですが、
これは皆様のお住いの地域によって
異なってきますので、
”ディスク研磨 〇〇(皆様のお住いの地域)”で
検索いただけると手っ取り早いかと思います。

また、全国的にディスク研磨を受付している
業者もありますので、そういったところに
お願いしてみるのも良いのではないでしょうか。

個人で研磨機を購入する場合は
個人用の商品を買うことになると思いますが、
その場合の注意点などに関しては
後述します。

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傷が原因なら読み込み不良改善の可能性は高い

ディスクの読み取り不良の原因が
「傷」であれば、研磨を行うことで改善する可能性は
”高い”です。

ただし、読み込み不良が起きている原因が
「傷」以外の原因の場合や
傷が原因でも改善しない場合(詳しくはひとつ下の項目で)も
考えられますので
研磨をすることで100%読み込み不良が改善する、
ということではありません。
これは大事なことなので、覚えておきましょう。

お店などの研磨サービスも”動作が改善しなくても返金不可”で
あることがほとんどなので、その点は注意してください。

傷以外の原因としては
そもそもディスクが何らかの理由で破損しているケースや
再生する本体側のレンズの汚れや故障などが
考えられます。

傷が原因でも改善しないケースも

ディスクの傷が原因でも、
場合によっては研磨しても読み込み不良が
改善しないケースもあります。

考えられることとしてはいくつかありますが
主に「ディスクの傷の程度が酷い場合」ですね。
これは、研磨しても改善しない可能性が高く、
奥深くまで傷がついてしまっているような場合は
厳しいです。

研磨機にもいろいろな種類があり、
性能の良い物であればあるほど
深い傷や酷い傷にも対応できますが、
それでも限界はありますし、
研磨機の機種によっては深い傷や
傷だらけのものは対処できないこともあります。

また、研磨は「ディスクの表面を削る」ものなので
回数にも限度があります。
数回程度であれば問題ありませんが、
何度も何度も研磨を繰り返していると
やがて、ディスクがダメになってしまいます。

ブルーレイには対応していない研磨機も

上でも書いた通り、研磨機には色々な種類が存在しており、
対応できるディスクも異なります。
特に、ブルーレイディスクDVDやCDとは
大きく異なるために「研磨することができない」研磨機も
多く、研磨機が置いてあるお店などでも
研磨できない可能性があります。

実際に私が以前勤務していたお店に置かれていた
業務用の研磨機は(古いものだったため)、
ブルーレイディスクには対応しておらず、
研磨はDVD及びCDのディスクに
限り、行われていました。

ただ、ブルーレイディスクは、実際に数々のディスクを
見てきましたが
めったなことが無ければ、ディスクに傷がつくような
ことはありません。
DVD・CDに関しては普通に使っているだけでも
細かい傷がついてきたりするものですが、
ブルーレイは、DVDやCDと比べると
遥かに傷がつきにくいので、
あまり、研磨自体が必要になるようなケースがない、
というのも事実になります。
(もちろん、傷がまったくつかないわけではなく、
傷がつく時にはついてしまいますが)

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どんな傷だと落ちないの?

どんなに傷だと落ちないのかどうか。
あくまでも経験則であって、
実際に落ちないかどうかは研磨をかけてみないと
分かりませんが(機種によっても異なりますね)
落ちにくい傾向の傷としては

・見た目からして深い傷
・手触りがあるレベルの傷
・円形についてしまっている傷
・大量の傷(全部は消えないことが多い)

などになるでしょうか。
見た目で明らかに”やばそう”な感じのやつは
やはり、研磨機にかけてみても
なかなか消えないことが多いです。

複数回研磨をかけることで
消えるものもありますが、
あんまり何度も何度もやっていると
今度はディスク自体がダメになってしまいますので、
限度というものがあります。

家庭用の研磨機ってあるの?

何十枚、何百枚もディスクを研磨するようなものは
どうしても業務用になってしまいますし、
本格的なもの、となると業務用が中心です。

家庭用の研磨機…
というと「研磨機」と呼べるようなものではなく、
小さな感じのものになり、


サンワサプライ ディスク自動修復機(研磨タイプ) CD-RE2AT

このような感じの商品が、中心になります。

ただし、深い傷などに対応するのは難しく、
やはり、ディスクの研磨は業者や、
お店などにお願いする感じが、中心になると思いますね。

実際に、私が勤務していたお店でも
↑とは別の商品ですが、似たような家庭用の研磨機が
売られていて、ひとつ、店頭でテスト用に
使ってみましたが
結構…きつい感じでした(汗)
業務用のものとは大幅に”差”がある感じなのは
否めません。

あくまでも気休め程度にしか
ならないために、
あんまり、家庭用の研磨セットみたいなものは
個人的にはおすすめできませんが、
どうしても欲しい、という場合は
1回試してみても良いかも…しれません。
ただ、それで動作が改善するのか…と
言われると「・・・」というのが正直なところでもあります。

まとめ

ディスクの研磨についてのお話でした。

研磨をかけても、確実に読み取り不良が
改善する、ということではありませんが、
それでも、改善するものも実際にありますので、
試してみるのは良いかと思います。

ただ、あまりにも傷がついていたり、
ディスクの傷以外が原因だったりする場合は
残念ながら研磨しても、
読み取り不良の改善は難しいでしょうね…。

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