インフルエンザの際に風邪薬や解熱剤を飲んでも大丈夫なの?

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乾燥する季節になると怖いのが
「インフルエンザ」ですよね。

毎年のようにインフルエンザに感染する人も居れば、
今まで一度もなったことがない!という人もいるかと思います。

予防接種などもありますが、
それでも、インフルエンザへの感染を100パーセント防ぐことは
難しく、誰にでもインフルエンザになってしまう可能性は
充分にあります。

また、初期症状が風邪と似通っていることもあり、
その判別が難しいのも現実です。
私も、39度の熱が出ても、検査で何も出ずに
風邪だと診断されたこともありますし、
はっきりと判断するためには、病院を訪れるしかありません。

しかしながら、インフルの場合、高熱が出ますから
病院に行くまでも「辛い」というのが本音だと思います。
自宅にある常備薬の風邪薬や解熱剤などを
使ってしまおう!と思う人も居るでしょう。

ただ、インフルエンザに対して風邪薬は危険だ!
などとも言われます。
実際のところは、どうなのでしょうか。

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風邪薬は使っても大丈夫なの?

高熱が出た場合に、風邪薬を使っても大丈夫なのかどうか。
これは「できることなら避けること」が望ましいです。
特に、乳幼児の場合はなおさらです。

風邪か、インフルエンザか判断がつかない場合に関しては、
なるべくであれば風邪薬を飲ませないようにすることが、
一番の安全な方法とのことです。

もちろん、インフルエンザになった際に、
気付いていて、あるいは、普通の風邪だろう、と思って
風邪薬を服用する人はいるかと思いますし、
私自身も服用したことはあります。
多くの人は、それで何かおかしくなってしまう、ということは
ありませんし、普通にそのあと、元気になっているのも事実です。

ただし、重大な副作用が起きる可能性も
稀ではありますが、あるのです。

そのため、安全のためには
インフルエンザの際に風邪薬を使わない、というのが
正しい対応になるのです。

どんなことが起きるのか?

どのようなことが起きるのか。
これは、乳幼児に多い例として、
インフルエンザの合併症の一つ、ライ症候群を
引き起こしてしまう可能性がある、ということですね。
命に関わることもある合併症で、
これは解熱成分の「アセチルサリチル酸」を服用することで、
このライ症候群を発症する確率が高くなる、ということです。

また、乳幼児の場合は、
インフルエンザ脳症の引き金になってしまう可能性のある
解熱剤なども存在するため、
細心の注意を払う必要があります。

もちろん、多くの場合はそのようなことは起きません。
ただし、可能性は「0」ではないのです。
どうせ大丈夫だろう、と判断して風邪薬を飲ませる、
飲む人もいるかと思いますが、
自分がその「少ない可能性」の方に入ってしまう可能性も
充分に考えられます。

成人の場合は乳幼児に比べるとリスクは低いですが
それでも0ではない、ということは
覚えておかなくてはいけません。

確実な安全、を求めるのであればインフルエンザの際、
インフルエンザが疑われる際には、
風邪薬は服用しないのがベストでしょう。

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高熱が出た場合はどうすればいいの?

とは言え、高熱が出た場合、何も飲まずに
そのまま過ごす、というのはとても大変なことだと
思いますし、辛い事だと思います。
そのまま放置しておけば、インフルエンザ脳症などの
原因にもなりかねませんから、早急に対処する
必要があります。

一番良い方法は高熱が出た時点で
病院に行くことですね。
病院で検査をして、仮にインフルエンザなのであれは
その治療に適した薬がしっかりと処方されますし、
もしも、インフルエンザじゃないのであれば、
解熱剤などが処方されるかと思います。

これが一番安全な方法でありますし、
本人にとっても、一番安心できるのではないでしょうか。

そのため、出来る限り早く病院に行き、
インフルエンザなのかどうかをはっきりとさせて
治療を行っていくことが大切です。

どうにもならない場合は?

が、すぐには病院に行けないようなケースもあると思いますし、
どうしても辛い、というようなこともあるかと思います。
そんな場合は、薬剤師の方などに相談してみるのが
一番良いようですね。
ただ、身近に相談できる薬剤師や薬局があるかどうかは
問題ですが、相談できる人がいる場合は
してみると良いかと思います。

それも出来ない場合に関しては、
安静にしつつ、なるべく早い段階で病院に行くようにする、
としか言いようがありません。
もちろん、自己責任で風邪薬や解熱剤を服用する方法も無くは
ないですが「危険」とされている行為であり、
稀ではありますが、
重大な副作用が起こる可能性がある、ということは
覚えておかなくてはなりません。

基本的には病院に行くのが
一番リスクの低い方法です。

放置しておく、
風邪薬や解熱剤を飲むー
これは、どちらにしても、重大な合併症などを
発症してしまう危険があります。

タミフルなども安全とは限らない

とは言え、インフルエンザ特効薬のタミフルやリレンザなども
確実に安全か?と言われれば決してそうじゃない、というのが
現実的な答えになります。
実際に因果関係は有耶無耶ではありますが、
タミフルなどを服用後に異常行動を起こして
命を落としているようなケースも存在します。

が、かと言って、これらの薬が
危険なモノかどうか?と言われれば答えはNoです。
危険な状態では認可などおりませんし、
毎年、大勢の人間が服用していますが、
そのような事故は”ほとんど”起こっていません。

しかし、それでも、怖がらせる意図はありませんが
確率は0パーセントではありません。
薬を飲む以上、何らかの副次的作用が起きる可能性がある、
ということはしっかりと理解をしておく必要があるでしょう。
これは、タミフルなどに限った話ではなく、
普通の風邪薬や痛み止めなどでも同じです。

例えば、健康な状態で、ちょっと痛みがあるから
市販の痛み止めを飲もう、というかたちで痛み止めを
飲んだだけでも副作用が出る人はいます。
こればっかりは何かを服用する以上、
仕方のない事であり、危険性を0パーセントに
することはできないことです。

そのことは覚えておかなくてはなりませんし、
これらの薬を服用した際には周囲がしっかりと見守るなり
自分で注意しておかなくてはいけません。

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自分での判断は難しい

インフルエンザか、風邪か。
完全に自己判断するのは困難です。
病院でインフルエンザ検査を受けない限り
その答えは分からないでしょう。

ある程度の予想はついても、
ザンネンながら病院にいかない限り
どちらなのか、という答えを得ることはできません。

個人で分かる方法がそのうち出てくれば
それが一番良いのですけどね…。

相談できる医師がいるなら…?

病院に行くのが本当は一番良いですが
かかりつけ医がいるのであれば
電話などで相談してみるのも一つの方法です。
風邪かインフルエンザかは電話で確認することは
できませんから、向こうも明確な答えは出せないとは思いますが
一般人が判断するよりかは的確な判断を
出してもらえるでしょう。

また、薬剤師さんなどに相談してみるのも一つの方法です
自分自身で抱え込むよりは、全然良いかと思いますよ。

結局、使っちゃいけないの?

「絶対に使うな!」とは言われていません。
実際にインフルエンザ特効薬が登場する前や
さらにその昔は普通に風邪薬を飲んでいる人も
多かったことでしょう。

ただし、危険性はある、ということです。
何も起きずに、熱をある程度薬が下げてくれるような
こともあると思いますし、逆に、重大な副作用が
発生してしまう可能性もあります。

危険かどうか、で言われれば
「可能性は低いが絶対安全ではない」ということです。

特に、乳幼児に関しては、より注意しなくてはいけません。

やはり、一番安全な方法としては早めに病院に行き、
インフルエンザなのかどうかを確認する、ということに
なりますから、なるべくそうするようにしましょう。

まとめ

インフルエンザの際にどのように対応するかは
あくまでも自己責任です。
ただ、少しでもリスクを減らしたいのであれば
やはり「病院に行く」ということ一択になるでしょう。

大半の人は大丈夫であっても、
一部にそういう副作用が起きているのもまた事実です。
後から後悔しないように、
自分たちでしっかりと考えていくことが必要になります。

事実としては
「大半の人は大丈夫
 けれども、重大な副作用が起こり、
 命に関わることもある」
というのが答えになります。

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