被害妄想の原因と対処法!改善するためにはどうすれば?

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「被害妄想」とは、実際には自分に
被害が及んでいないのにも関わらず、
危害を加えられた、と思ってしまったり
攻撃されている、と思ってしまったり
する状態のことです。

例えば、実際には自分に対しての言葉ではないのに
「自分は悪口を言われている」と思い込んでしまったり、
相手の何気無い行動を見て
(相手にはそういう意図が全くないのにも関わらず)
「嫌味を行動で示されている」と思い込んでしまったり…
こんな感じのものが「被害妄想」と呼ばれる状況です。

では、この被害妄想の原因、症状には
どのようなものがあるのでしょうか。

そして、万が一自分がそういう状況に
なってしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。
その点を、詳しく解説していきます。

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被害妄想の原因とは?

被害妄想の原因は、様々です。
単純に「性格によるもの」である場合もありますが
何らかの原因で「精神的に不安定になっている状態」が
原因だったり、
「ストレス」「何らかのトラウマ」など、
色々な原因が考えられます。

ただ、そもそもの性格によるものなどを除くと、
精神的・心因的な原因であることが多いです。

何らかのウイルスによる病気だとか
そういうものではありませんが、
被害妄想が強くなってしまうと
日常生活の色々な部分に影響を及ぼす可能性もあるため、
この点に関しては、注意をしなくてはいけません。

被害妄想の症状とは?

被害妄想の症状は、
上でも書いたように
「実際には自分が危害を加えられているわけではないのに
 危害を加えられたと感じてしまう」というものになります。

攻撃的な言葉が(実際には違うのに)自分に
向けられているようなものだと感じてしまったり、
そういう意図はないのに、相手の行動を嫌味だと感じてしまったり、
そういった症状になります。

ただ、これは、人間誰でもある程度は
そういう風に深読みしてしまって…
ということはあると思います。
(勘違いは誰だってするものですからね)

ですので、たまにそう思ってしまう、だとか
その程度であれば、それは
”被害妄想”とまでは呼ばないことが多いです。

慢性的にそういう風に感じてしまったり、
そういう風に感じることで、別の部分にまで
影響が出てしまっていたり…
そういうことがある場合は、被害妄想…と
呼べるような状況…ということになります。

そのため、時折「この人に嫌われてるんだろなぁ」とか
そういう風に思う程度であれば
それは被害妄想でもなんでもないので、
あまり気にしなくて良いです。

誰に対しても悪いほうに感じてしまったり、
とにかく人を疑ってしまったり…
そういったことがある場合のみ、対処を考えていきましょう。

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考えられる悪影響

被害妄想が強い状況が続くと、色々な悪影響が
出てきてしまう可能性もあります。
懸念されるのは、下記のような点になります。

・精神的な強い負担になる
周囲に悪口を言われたり、危害を加えられている…と
思うわけですから、当然、強いストレスになります。
精神的な強い負担になるわけですから、
場合によっては自律神経の乱れや、他の心因的な症状、
最悪の場合はうつ病など、
精神的なものに繋がって、連鎖していく
”悪循環”に陥ってしまう可能性もあります。

・人間不信
当然、周囲の人間から危害を加えられていると
思ってしまう状況が続けば、
どんどん人間不信に陥っていく可能性もあります。
実際には、そういうつもりはないのに、と相手も
当事者から遠ざかる可能性もあり、
さらに人間不信に陥る可能性もあります。

・周囲への影響
「そんなつもりはまったくない」のに、疑われる、ということは
やはりどんな人間からしてみても、気持ちよいものではありません。
当然、被害妄想をしてしまっている本人からすれば
相手のことをどんどん信用できなくなっていくと思いますし、
相手からしてみても、なんで疑われてるんだ?と不満が強まり、
最終的に人間関係に大きな亀裂が入ってしまう可能性も
否定はできません。
職場などの場合、それが孤立に繋がる可能性もあります。

対処方法は?どうすればいいの?

自分で「被害妄想が強くなってる」と感じる場合や
周囲にそういう人がいる場合は、
どのようにして直していけばよいのでしょうか。

まず、軽度な場合に関してはわざわざ病院などに
足を運んだりしなくても良いとは思いますが、
重度な場合は、医師に相談するなりして、
対応していくことが望ましいです。

・ストレスなどを取り除く
被害妄想などの心因性のものは「ストレス」が
原因になっている可能性があります。
何か思い当たることが自分の中である場合は
その「ストレス」を取り除くことを試してみてください。
また、ストレスが取り除けない場合、原因不明の場合などに
関しては、なるべく”リラックスする方向”で
(人と話したり、楽しいことをしたり、美味しいものを食べたり)
ストレスを消すことも検討してみてください。

・生活リズムの見直し
生活リズムが乱れている場合は、それの修正も
一つの方法です。
特に、睡眠不足は、知らぬうちに身体に負担を
与えてしまっていて、
精神的にもダメージを与えている可能性も否定できません。
もちろん、仕事などの都合上、どうにもならないことも
あると思いますが、対応できる範囲内で、対応していきましょう。

・トラウマやきっかけが分かる場合
自分で何かトラウマになっている事柄やきっかけが
分かる場合は、それを解消できないかどうか、考えてみてください。
例えば、最近「親友から裏切られた」経験があって
そのあとから被害妄想が強くなったのであれば
明らかにそれが原因です。
”原因”を解消できる場合は原因の解消、
無理な場合は、↑のような方法で少しでもリラックスするか
下のような方法で対処していくしかありません

・誰かに話す
友人でも家族でも”分かってくれる可能性の高い人”に
話すことで、ある程度気持ちが楽になる可能性はあります。
(逆に、理解してくれないような人に話すと逆効果)
悩み事などは、周囲に話すだけでも、
ある程度気持ちが楽になってくるような場合もあります。
話せるような人がいない!という場合は
カウンセラーなどを利用してみることをおすすめします

・医師に相談する
被害妄想も重度になってしまうと自分自身や
周囲の力だけではどうにもできない領域に達してしまう可能性も
あります。
そんな場合は、医師の診察をしっかりと受けて
専門家のもと、治療していくことが大事になります。

こんなところでしょうか。
↑のほうから順番に、意識してみると良いと思います

間違いを指摘するのは逆効果?

被害妄想の強い人に対して
「それは被害妄想だ」と決めつけるような口調で
断言して指摘することは
逆効果と言われています。

人によって感じ方は違うとは思いますから
”絶対にそうだ”ということは
ありませんが、基本的には、
「それ被害妄想だよ」と指摘することは
被害妄想の状態から回復することには
繋がらない、とされているので
この点は、注意しておいた方が良いですね。

もしも身近にそういう人がいる場合は
頭ごなしに否定するのではなく、
上手く対応していきましょう。

まとめ

被害妄想の状況が強く、長く続いてしまうと
精神的にもどんどん疲れてきてしまい、
周囲にも影響を及ぼすことになってしまいます。

どんどん負のスパイラルにはまっていって
しまうことになりますので、
自分でストレスの解消などの対応が
出来そうであればしてみても良いですが、
無理なのであれば
早い段階で、しっかりと専門医に相談し、
適切な対処を取ることを、おすすめします。

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