ゲームの「互換機」とは?法律的に問題ないの?注意点は?

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ゲーム機には「互換機」と呼ばれるものがあります。

”互換機”とは、
最初にそのゲーム機を発売したメーカー以外が発売する
そのゲーム機のソフトを遊べる機械のことを示します。

例えば、ファミコンで例えると、
ファミコンは任天堂が発売したゲーム機ですが、
その任天堂以外のメーカーが”ファミコンのソフトを遊べるゲーム機”のことを
互換機と呼びます。

「レトロフリーク」だとか「ネオファミ」だとか
そういったゲーム機が互換機にあたり、これらは
”任天堂が作ったゲーム機ではないけれど、ファミコンのソフトを遊ぶことができる”
ものになります。

こういった互換機は、レトロゲーム機を中心に存在しており、
例えばセガの「メガドライブ」などにも”セガ以外から発売された
メガドライブが遊べるゲーム機”が存在しています。

では、互換機は、法律的には問題ないのかどうか、
そして、ちゃんと使うことはできるのかどうか、
このあたりの点を詳しく解説していきます。

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互換機は、商品的に発売しても大丈夫なの?

これは”問題ない”とされています。

これだけ言ってしまうと、
「じゃあ他のメーカーがPS5やスイッチのソフトを使える
 ゲーム機を出してもいいの?」と思ってしまうかもしれませんが
そういうことではなく、
”特許権が切れたゲーム機”であれば、法律上問題ない(と言われている)
ということになります。

ゲーム機の特許権は一定期間で切れるために、
ファミコンやメガドライブなど、既に特許権の消滅した
ゲーム機に関しては
”そのゲーム機のソフトを使うことができるゲーム機”を
他のメーカーが勝手に作っても違法ではない、ということになります。

ただし、ややこしい話ですがゲームソフトが”ディスク”のものに関しては
またちょっと法律的に異なって来るため、
ディスクを使うゲーム機(例えばPS1やセガサターンなど)そういったゲーム機の
互換機は現時点では存在していません。
(※ディスクを使うゲーム機の方が特許権が切れるまでの年数が長い)

実際にファミコンやスーパーファミコン、メガドライブなどの
特許権の切れたゲーム機の互換機は多数発売されており、
先程書いたように、難しい部分ではありますが、
法律上も問題ないとされているため
元々の発売元(任天堂やセガなど)も、特にリアクションを
起こしておらず、普通に販売されています。

そのため、”一般的に販売されている互換機”であれば
法律上問題ない、と言うことが言えます。

なので、レトロフリークや、その他の互換機などに関しては
”ルール上は問題ないので、購入しても大丈夫”ということになります。
ちゃんとした商品である、ということですね。

ただ、下記のような注意点はあるので
その点は理解しておく必要があります。

全てのソフトが正常に動作するとは限らない

互換機は、どの互換機でも
”全てのソフトが正常に動作するとは限らない”という点に
注意が必要です。

レトロフリークでも、ネオファミでも、16ビットコンパクトでも、
他の数多く存在する互換機でもそれは同じことで、
”稀に、ちゃんと動作しないゲームソフト”も存在します。

これは、互換機のパッケージに、どの製品でも
基本的には記載されていることなので、
それを理解した上で購入する必要があります。

実際、私はゲーム販売店に勤務していた際に
こういった互換機も買取をしたりするなどして、
色々触る機会がありましたが、
”実際のところ大抵のソフトは普通に動く”のですが、
稀に音が変になったり、そもそも起動しなかったり
そういったことがあるのは事実です。

ですので、
”大抵のソフトは動くものの、一部ソフトには
 何か影響が出るかもしれない”と、いうことは
覚えておく必要があります。

なお、万が一動かないソフトがあったとしても、
互換機のパッケージにも記載されている通り
メーカー側が保証してくれたり…ということは
ありませんので、
その点は注意してください。

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どのゲーム機のソフトが使えるのかを確認する

互換機には
”特定のゲーム機のソフトだけ使えるもの”もあれば
”複数のゲーム機のソフト”に対応しているものもあります。

例えば先ほどから何度か例に挙げている
「レトロフリーク」という互換機は
複数のゲーム機のソフトを使うことができますし、
「ネオファミ」と呼ばれるものはファミコンソフトのみ
対応しています。

必ず、互換機のパッケージに
”どのゲーム機のゲームソフトが使えるのか”の記載が
ありますので、それをしっかりと確認して、
自分が遊びたいゲームソフトが使えるのかどうか、
ということは確認してから購入するようにしましょう。

周辺機器は使えない可能性

”互換機”は、かなりの種類が発売されているため
一概には言えませんが、
”元々のゲーム機の周辺機器”は使えるものと
使えないものがありますので、
この点は注意してください。

例えばファミコンソフトで遊べる”互換機”を
使っている場合、ファミコンで使える周辺機器の
全てが使えるわけではなく、
使うことができるものと、そうではないものがある、
ということですね。

そのため、互換機によっては
”この周辺機器は使えないから、この周辺機器が必須なゲームは
 プレイできない”など、そういうことが起きる可能性も
あるのです。

周辺機器は基本的には
”対応していない”前提で購入した方が良いです。

遊ぶのに必要な付属品は揃っている

中古で購入した場合、話は別ですが、
新品で購入した場合、ほとんどの互換機には
”ソフト以外の必要なもの”は全て揃っています。

大抵の場合、
専用のコントローラー2個と、ケーブル類各種は
一緒に入っているので、
あとは、”その互換機で動くゲームソフト”とテレビ(モニター)が
あれば遊ぶことが可能です。

他に何か買い足さなければならない、みたいなことはないので、
その点は安心してください。

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互換機専用ソフトが出てるケースは少ない

レトロフリークなどの互換機は
あくまでも”昔のゲーム機のソフトを遊ぶ”ためのもので、
例えば”レトロフリーク専用ソフト”みたいなものは
ない場合がほとんどです。

ごく一部、例外があったり、
”互換機本体にもミニゲームのようなものが内蔵されている”ものも
ありますが、
基本的に”互換機専用ソフト”はないものがほとんどなので、
元々のゲーム機を持っているのであれば
わざわざ購入しなくても大丈夫です。

発売の仕方によっては問題になるケースも

最初に、互換機は法律的に問題がないと書きましたが
それはあくまでも”ルールの範囲内で”作られているものの話です。

基本的に国内メーカーが出している互換機は
そういう部分はしっかりしていますが、
よく分からない会社の互換機だとか、そういうものは
注意が必要です。

例えば、NGな互換機としては
メーカーライセンス商品ではないのに
”ファミコン”と名乗ったり、メーカーのロゴを勝手に
記載していればNGですし、(そのため、通常は表記がイラストだったり
曖昧になっています)勝手にゲームのデータを改造したり
することができるような、そういう”互換機としての領域を超えるような機能”を
つけて発売してしまえばNGになります。

互換機自体は問題ない商品ですが、
”やりすぎ”な商品に関してはNG、ということになります。

まとめ

互換機自体は、少し難しいところですが、
ルールの範囲内で発売している商品に
関しては、基本的には問題ない商品となります。

ただし、↑で解説したような
”全てのソフトが問題なく動くわけではない”などの
要素はありますので、
この点に関してはしっかりと覚えておくようにしましょう!

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