PS4の生産終了はまだ早い?まだPS4を生産するべき理由とは…?

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プレイステーション4は
国内では2014年に発売されたハードで、
もうすぐ10年を迎えるタイミングです。

2023年12月には公式のストアでの販売が一旦終了していることから、
生産終了の噂が囁かれるようなこともありますが、
現時点でプレイステーション4の生産を終了するのだとすれば
”まだ早い”というのが答えになるかと思います。

過去のゲーム機の事例を見てみても、
今の時点で生産をやめてしまうのは、早すぎですし、
結果的に”プレイステーション全体”で見ればユーザー数を
減らすことにもなりかねません。

ただでさえ、現在のプレイステーションは
一般層向けの受け皿となるものが減りつつあるので、
ハードメーカーとしてやっていくつもりなのであれば
もうしばらくはPS4の生産が必要となるでしょう。

では、どうしてPS4の生産終了は”早すぎ”なのか、
この点について解説していきます。

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まだPS4は”現役”ハード

プレイステーション4に関して言えば
発売から間もなく10年になりますが、
それでも現在も現役ハードです。

何を以て現役としているかというと、

・新作ソフトが毎月のように発売されている
・ハード自体も少ないとは言え、一定の売上が維持されている
・PS5への移行がまだ完全には進んでいない
・PS4ユーザー(ソフトの売上数などから)もまだ多い

などが挙げられます。

まだ、PS4を現役で使っている人も多く、
また、2024年に入ってからもPS4向けの新作ソフトも
多数登場する予定になっているため、
現時点ではまだPS4は現行ハードのひとつと言えます。

メーカーがゲーム機自体から撤退する場合を除き、
現行ハードのひとつを切り捨ててしまうことは、
通常、あまりないことですし、”早すぎ”と断言しても
良いかと思います。

PS3と比較すると、まだPS4の生産終了は”早すぎる”

PS4のひとつ前にあたる「PS3」は、
2006年に発売され、生産終了は2017年でした。
このため、この時期をそのまま当てはめればPS4は”まだ”ということになりますが、
まぁ、年月の長さはハードによっても変わるので、
それはさておき、
”ソフト”の発売本数で見てみると、
PS3が生産終了になった年のPS3の新作ソフトは「5本」でした。
その翌年の2018年に「1本」発売されて、
それで新作のパッケージソフトは終了しています。

ちなみに、PS3の2016年の新作ソフトは「36本」でした。

要するに、PS3の生産終了は”新作がほぼ発売されなくなった年(2017年)”に
行われており、これは妥当な判断であると思います。

しかし、PS4に関しては2023年も、50を超えるタイトルが登場しており、
2024年も(2023年13月時点で)既に10本以上の発売が決定しています。

とても、”もう新作が出なくなった状態”ではなく、
PS3の状況と比較すると
”まだ新作が毎月のように出ているのに生産終了するのは早すぎる”というのが
答えになるかと思います。

これからPS4向けに新作を発売するメーカーに対しても失礼な行為ですし、
ハードを展開するメーカーとして、PS5に移行させたい気持ちも分からないでもないですが、
それでも、まだ新作が出ていて需要がある以上は、
PS4の展開ももうしばらくの間は続けるべきでしょう。

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PS5への移行が遅れている以上、もうしばらくPS4も要展開

確かに、PS5でもPS4ソフトの互換はありますから、
PS3の時と違い、少し早く生産終了…というのも
分からなくはありませんが、
ユーザーのPS4⇒PS5への移行はまだ完全には進んでおらず、
例えばバイオハザードRE4や龍が如く7外伝など、
主に国内メーカーの人気シリーズの新作は
売上比率が5:5程度であることが多いです。

つまりは”半分ぐらいはまだ移行していない”と考えられます。

ここでPS4を切り、PS5に移行させたいという思惑も
確かにあるのかもしれませんが、
PS4を切ったからと言って、PS5に移行してくれるとは限らず、
そもそもPS4⇒PS5への移行を鈍らせている”現在の最大の原因”は、
”PS4版も出ているから”だけではありません。

また、PS4を強引に切ってしまうと、
PS離れを起こす可能性もあり、今後のプレイステーションのためにも
ここは慎重に判断する必要があります。

PS4の生産終了はPS5の廉価モデルを発売してから

PS4の生産終了は、
”PS5の廉価モデルを発売(あるいは値下げ)”してから、
というのが一番ベストな対応であるかと思います。

と、言うのも、PS5は現時点で6万~7万の価格設定になっており、
スペックがどんなに高くても、どんなに円安などの理由があっても
”一般層から見れば、ゲーム機としては高すぎる”というのが現実です。

とてもじゃありませんが、一般層にまで幅広く普及する形では
ありません。

そんな”PS5が高すぎる”と感じるユーザー層の”現在唯一の選択肢になっているプレステ”が
プレイステーション4です。
実際、ソフトも”まだ”PS5と同時発売しているものも多いですから、
”ゲームに6万、7万も出せない層”への受け皿となっているのは事実です。

switchは元々3万円台ですし、XBOXも「XBOXSeries S」という廉価モデルがあります。

が、PS5は廉価モデルも無ければ価格も高いので、
もし、唯一の”それなりの価格”で買えるPS4まで無くしてしまうと、
完全に”ゲームに6万も7万も出せない層”への選択肢を切ってしまうことになります。

そうなると、”じゃあPS5を7万で買うか”と、なるかと言われれば
コアユーザーじゃない人の大半は、あまりそうはならないわけです。
「switchを買おう」とか「今あるゲーム機で我慢しよう」とか、
そうなってしまうのです。

ですので、PS4の生産を終了するのは
”PS5が一般層にも受け入れられる価格になってから”がベストであるかと思います。

ただ、色々な状況から”現在のPS5をそのまま値下げする”ことは
現実的ではないので、
コストカットなどを図った廉価モデルを発売することの方が現実的でしょうか。

廉価モデルを4万円代ぐらいで
発売することができれば、PS5も一般層にようやく普及していくと思いますし、
そうなれば、PS4の新作ソフトの発売もようやく減っていき、
PS4の生産終了を何の問題もなく”妥当なタイミング”ですることができると思います。

”いつまでPS4に新作を出すんだ!”とか
”いつまでPS4をやってるんだ!”みたいな
コアユーザーの方も見かけますが、
PS4がいつまでも現役でいなければいけない状況は
”高すぎるPS5”が引き起こしているものであり、
PS5が値下げをするor廉価モデルを発売することで、
ようやくPS4とPS5の世代交代が完了する…というのが
現実的なところでしょう。

PS5が一般層にも手に取りやすい価格になれば、
次第にPS4ユーザーもPS5へと移行し、
新作ソフトもPS4版は出なくなり、PS5へと完全に移行していき、
そこで、PS4も生産終了、ということになっていく…はずですが、
今のままだと、なかなかそうはいかないので、
プレイステーションが”先”に進むのであれば
とにかく廉価モデルの発売か、値下げを急ぐことです。

まとめ

現時点でPS4の生産終了は早すぎであり、
2024年にも毎月のように新作が予定されている以上、
ハードメーカーとしても、もうしばらくはPS4も展開
する必要があるのではないかと考えます。

PS5の価格が6万~7万の状態かつ、
PS4にもまだ新作が定期的に発売されている現在の状況で、
PS4の生産終了を強引に行ってしまうことは、
今後のプレイステーションのためにも、悪手にしかなりません。

PS4生産終了します!でもPS5は値下げしません!
では、PS離れを起こしかねません。
最低限、PS5の価格を落とし、その先にPS4の生産終了、
という順序が望ましいかと思います。

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