ゲームボーイライトがあまり売れなかった理由は?詳しく分析!

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「ゲームボーイライト」は
任天堂から1998年に発売されたゲーム機で、
ゲームボーイシリーズの一つです。

ゲームボーイは初代、ブロス(色違い)、ポケットと展開され、
4種類目となったのが、このゲームボーイライトですね。

しかし、ゲームボーイライトは、
ゲームボーイシリーズの中でも比較的売上は苦戦し、
大きく普及することはありませんでした。

では、どうしてゲームボーイライトは苦戦してしまったのでしょうか。
この点について見ていきたいと思います。

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それまでのゲームボーイと何が違ったの?

ゲームボーイライトは、それまでのゲームボーイとは違い
”バックライト”が搭載されており、
画面を光らせることができるようになっていました。
(ON・OFFの切り替えも可能です)

また、使用電池が単三電池になったことで
電池の持ちが強化された点などが大きな変更点ですね。

ただ、バックライト搭載などの影響からか、
ゲームボーイポケットと比べると
ハードの大きさは若干、大きくなっていました。

すぐに「カラー」が発売されてしまった

ゲームボーイライトが苦戦した最大の原因がこの部分で、
ゲームボーイライトの発売は1998年4月でしたが、
その後、1998年10月に「ゲームボーイカラー」が
発売されてしまっており、
わずか半年で”次のマイナーチェンジ版”が登場してしまったことになります。

しかも、ポケット⇒ライトに比べると
画面がカラーになったり、ゲームボーイカラー専用ソフトも登場するなど
”かなり変化”を遂げていて、
”すぐに次のモデルが出てしまった”ということが
ゲームボーイライトの普及の妨げになった最大の要因であることは
間違いありません。

なお、ゲームボーイライトは日本国内でのみ発売されていて、
海外で発売されることはありませんでした。

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売りになる部分も弱い

ゲームボーイライトの特徴は
”画面にバックライトを搭載しているので光る”ということでした。
そのため、暗いところでもプレイできる、みたいな感じの
宣伝が行われていました。

ただ…本体を買い替えるほどの魅力になるかどうか、と言われると
他のゲームボーイと比べると変更点もインパクトも薄い感じに
なってしまっており、これも売上に響いたものと考えられます。

色違いのブロスはともかく、
ポケットは”小型化”していますし、
後に発売されたカラーは”それまでモノクロだった画面がカラーに”という
インパクトの大きい変化をしているので、
それらと比べると”画面が光るだけ”では、やはりインパクトは
少し弱かったのではないかと考えられます。

後継モデルのインパクトが強い

半年後に発売された「ゲームボーイカラー」は
”画面が白黒⇒カラー”という、
かなりインパクトの強い変更が行われたモデルでした。

このカラーは、1998年9月に発表されていて、
ライトが発売されたすぐ後に、もう”カラーが出ますよ”と
なってしまったために、余計にライトが売れなかったと
考えられます。

画面の色が白黒⇒カラーになるモデルが出ますよ!と、
すぐに言われてしまったら
やっぱりそっちを選ぶ人の方が多いと思いますし、
カラー専用ソフトも出る、となれば
尚更ライトよりもそっちを選んでしまう人は多かったと思いますから
このあたりも痛手の一つになったと思われます。

海外では未発売

ゲームボーイライトは国内でのみ発売され、
海外では発売されることはありませんでした。

これも、知名度的な部分では他のゲームボーイより
劣る部分の一つになりますし、
海外での売上はないわけですから、
当然のことながら世界売上で見れば、
他のゲームボーイよりもさらに差がついてしまうことになります。

ただ、元々国内でのみの展開だった点なども考えると
メーカーとしてもゲームボーイライト自体は
主力としては特に考えていなかったのかもしれません。

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現在はプレミア価格に

当時はあまり普及しなかったゲームボーイライトですが、
逆にあまり生産台数が多くならなかったためか
プレミア価格になっており、
ネット上では定価を超える価格で販売されているケースが多いです。

実際に私はゲームを販売する店舗で勤務していたことが
ありますが、
中古のゲームボーイ、ポケット、カラー、アドバンス各種あたりは
よく見かけましたが
ゲームボーイライトについてはほとんど見かけることは
無かったので、
”あまり売れなかった故に、逆にレアになっている”という状態ですね。

1万円を超えるような価格での
ネットオークションなどでの取引も多く確認できる状態で、
現在は入手が難しくなっているのが実情です。

ただ、”ゲームボーイライトでしか遊べないソフト”というものは
存在しておらず、
ゲームの機能上もバックライトを使おう!なんてものは
ありませんので、
”ゲームボーイで遊びたい”という目的の人は
わざわざライトを探す必要はありません。

あくまでもコレクター的なアイテムになっている、ということです。

まとめ

ゲームボーイライトは、
ヒットしている商品が多い任天堂の携帯ゲーム機の中では
あまり広く普及せずに終わってしまったハードでした。

ゲームボーイの中では
今回お話したゲームボーイライトと、
以前お話したゲームボーイミクロが
全体的に苦戦の傾向にあったハードですね。

ニンテンドースイッチやニンテンドーDS、Wiiなど
大ヒット商品を展開している
任天堂でも、毎回成功するとは限らない…というぐらいに
ゲームのハードの展開は難しい、ということが
伺えます。

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