ニンテンドースイッチはコアユーザーは少ないの?その答えは?

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ニンテンドースイッチは
幅広い層に売れている大ヒット商品で、
その売上台数は、国内の歴代のゲーム機の中でも
高い数字を記録しています。

一方で、任天堂のハードは「コアユーザーに弱い」と
言われることも多くあります。
特に、Wiiの時代には、確かにコアユーザー向けのソフトの
売上はなかなか伸びず、
”売れるのは任天堂のソフトが中心”などと言われてしまうような
こともありました。

では、現在のニンテンドースイッチはどうでしょうか。
この点について、見ていきましょう。

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コアユーザーにも当然売れてはいる

まず、誤解してはいけない点ですが、
Wiiもニンテンドースイッチも
”コアユーザーが全く買わない”ということではなく、
コアユーザーでも、当然ニンテンドースイッチを
買っている人はいますし、ニンテンドースイッチを
中心に遊んでいる人もいます。

当然、PS5もそうで、”ライト層に弱い”という話は
以前しましたが
それでも”ライトユーザーが全くいない”ということではありません。

特に、ニンテンドースイッチの場合は
”売上の全体数”がPS5やPS4と比べても圧倒的な数字ですので、
当然、”全体数”が多ければ”人数”で言えばコアユーザーの数も
増えていくことになりますし、
それなりの数のコアユーザーがニンテンドースイッチも
遊んでいると考えられます。

では、現在の”スイッチのコアユーザー”について、
色々と考察していきます。

以前よりはコアユーザーも増えている

確かにWiiなどの時代には
コアユーザーに極端に弱い、と言われていましたし、
実際にコアユーザー向けのソフトは
他機種版よりも売上が低い傾向にありました。

しかし、ニンテンドースイッチでは
ある程度この傾向が改善されているようにも見え、
実際に”任天堂以外のゲームソフト”であっても
他機種版より売上が高いソフトも
出て来るようになりました。

以前はプレイステーションと任天堂ハードで
同時発売のソフトはプレイステーション版の方が
売上が高いことが多かったのですが
最近は、スイッチとPS4/PS5に同時発売のソフトでも、
スイッチ版の方が売れているケースが多いです。

もちろん、他社のソフトの中にも、
ライト向け、コア向けのソフトはありますが、
例えばシューティングゲームなどの
どちらかと言うとライト層向けではないゲームでも、
「スイッチ版の方が売れている」ケースは
増えたため、これはWii時代には考えられなかったことです。

そういう”売上のデータ”がある以上、
以前よりもコアユーザーは増えている、と考えても良いでしょう。

ソニックの新作や、
2022年のタクティクスオウガリボーンなども、
やはりスイッチ版の方が売れています。

ただ、PS4/PS5の方が売れるソフトもまだあるので、
”以前よりはコアゲーマーも増えたものの、
やはり、コア層の割合は低い”ということにはなるかと思います。

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任天堂タイトルはコア層向けにも強いアピールになる

任天堂のゲーム機の最大の強みは
”任天堂自身のタイトル”です。

競合機のプレイステーションは、ここが非常に弱く、
”SONY自体のタイトル”は、少なくとも国内においては
任天堂のような規模で売れるタイトルはありませんし、
これはXBOXでも同じです。

他2社と比べても”自社タイトル”が圧倒的に強く、
これは、コア層にもアピールできる部分です。

普段はプレイステーションを中心に遊ぶユーザーでも、
任天堂タイトルを遊ぶために任天堂ハードを買う人は
一定数おり、
マリオやカービィ、ポケモンなどもそうですが、
ゼルダの伝説やファイアーエムブレム、メトロイド他、
コア層にも人気のシリーズもそれなりの数、存在しています。

また、Wii時代の後期からは
任天堂タイトルの中にもコア向けを意識したような
作品もそれなりの数登場するようになり、
ゼノブレイドシリーズなど、一定の売上を記録している
人気シリーズも誕生しています。

任天堂タイトル自体は”定番のシリーズ”だけでも
十分コア向けに対する強みにもなりますが
最近は元々は他社の「ベヨネッタ」や「零」なども
任天堂発売、という形で自社ハードに出したり、
海外タイトルのローカライズなども一部行っていたり
していることもあり、
以前よりも”これまでの形を維持しつつ、コア向けに対する
対策にも取り組んでいる”と、言えるかと思います。

PSやXBOXに「コアユーザー勝負」を挑む必要はない

任天堂のハードは
”コアユーザーの比率が他ハードよりも低い”というのは
事実であるとは思います。

しかし、スイッチのように”圧倒的な台数”を売り上げていれば
コアユーザーの比率は低くとも”人数的”には、
ある程度コアユーザーも増えているでしょうし、
実際、今のやり方で圧倒的な売上を記録できているわけですから
これが”世間の答え”とも言えます。
つまりは”コア向け対策をしつつ、大枠の方針はそのまま”ということで
良いのではないでしょうか。

プレイステーションやXBOXは確かに、コアユーザーには強く、
最近はプレイステーションも以前よりもコア寄りに傾いています。

しかしながら、この2社のハードに”コアユーザー勝負”挑む必要も、
コア層の大幅な取り込みを図る必要も、個人的には
ないかと思います。

と、言うのも、
コアユーザー中心の勝負をすると、どうしても本体価格は
上がってしまいますし、今度はライトユーザー離れを起こします。
任天堂のハードの強みは”ライトユーザーやファミリー層”にも
あるので、それを捨てる必要はないでしょう。

そして、
”コア向け路線”でやるか、任天堂のような
”幅広い層にアピールする路線”でやるか、
どちらが”普及台数”を伸ばすのか、という点で考えれば
既に答えは出ているかと思います。

全てのハードがコア路線に向かう必要はありませんし、
任天堂ハードは任天堂ハードで、
これからも”ある程度のコア向け対策”をしつつ
現状の方針を維持していくことが大事になると思います。

逆に任天堂ハードが”コア路線”に舵を切ったら
”自ら自分たちの強み”を捨てることになり、
プレイステーションにも、コア路線勝負では勝ち目はないでしょう。
(これは逆にプレイステーションがファミリー層受けを狙っても
 任天堂には絶対に勝てないのと同じです)

ですので、今の路線を基本的には維持していくのが
大事であるとは思います。

競合機の「自滅」でコアユーザーもある程度増えている

ニンテンドースイッチにもコアユーザーが
Wii時代と比べてある程度増えていると考えられる理由の一つに
”競合機の自滅”も考えられます。

例えば2020年~2022年後半には競合機のPS5は
品薄が慢性的に続き、結果的に
他ハードにユーザーがある程度流れました。
解消された今は、当時諦めたユーザーの中にもPS5を手に出来た人は
当然いると思いますが、
一時的にスイッチ、XBOX、ゲーミングPCなどにユーザーが
流れたのは事実と言えます。

また、PS5は”非常に高額”で、コアユーザーの中にも
あまりの価格差に購入を躊躇するような人は
確かにいるでしょう。

その結果、ソフトも”スイッチにも同時発売”のものは
Wiiなどの時代と比べても増えていますし、
”任天堂が何かした”というわけではなく、
他ハードの動きによって”勝手にコアユーザーがある程度増えている”という
一面も、出ていることは事実であると思います。
(実際、品薄の際にPS5を諦めてスイッチを買ったユーザーはそれなりにいます)

まとめ

Wiiの時代よりも「圧倒的なシェア」や
「競合機の自滅」「任天堂自身の発売ソフト」などによって
コアユーザーの数は”ある程度”増えたと思います。

しかしながら”プレイステーション”や”XBOX”に比べれば
比率としてはコアユーザーが少ないのは事実だと思いますし、
そこが弱点の一つと言えばそうだと思います。

とは言え、コアユーザー路線に舵を切る必要はなく、
それをやってしまうと、任天堂が”自滅”することになりますので
基本は今の”ゲーム人口の拡大路線”を取りつつ、
コアユーザー向けにもアピールできる方法を模索する路線で
良いかと思います。

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