ゲームの発売延期を繰り返さないようにするためには?延期の慢性化はリスク。

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ゲームの中には
何度も何度も発売日延期を繰り返してしまうような、
そんな作品も存在しています。

確かに、作る側としては
”やむを得ない事情”がある場合もあるとは思いますが
それでも、ゲームの発売延期を何度も
繰り返していると、ユーザーからの信頼も、
販売店からの信頼も落とすことになってしまいます。

また、”発売延期を日常的に繰り返す”
そんな状態になってしまうと、
ユーザー側から
”このメーカーはすぐ発売日を延期するからな”と
思われてしまいますし、
当然、あまりにも延期を繰り返していると、
中には”もう買いません”みたいなユーザーも
出て来てしまう可能性があり、
メーカーとしても、発売日延期を頻繁に
繰り返すことは、望ましいことではありません。

では、発売延期を繰り返す…なんてことに
ならないようにするためには
どのような点に注意すれば良いのでしょうか。

この点について解説すると共に、
延期を繰り返していることにより、
起きることを、詳しく解説していきます。

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発売延期を繰り返しているとどうなるの?

発売日を一度発表してから
発売延期を繰り返していると、
当然のことながら、そのメーカーの信頼性を
損なっていくことになります。

例えば、”良く発売延期を繰り返す”ようなメーカーの
ゲームソフトだと、
一度発売日を発表しても
”どうせ延期するだろうな”などと思われてしまうようになりますし、
その他の約束事についても、
やはり、だんだんと信頼されなくなっていきます。

ユーザーからも、販売店からも
”どうせ延期するだろう”と、そう思われてしまうわけですね。

実際に私はゲームショップに勤務していたことがありますが
その際に、本部絡みの会議で
「このソフトはA社のだからまぁ、延期すると思って~」などと、
そんな会話が出ていることも何度かありました。

販売店側からも”どうせ延期するだろうから、販促は別のタイトル優先”
みたいな話が出ることもあり、
(※お店の規模によっては、モニターを展示できる数が限られているため
 先にちゃんと発売しそうなタイトルを優先する、ということですね)
こういった信頼性のなさは、お店での待遇の悪化などにも
繋がる可能性があるわけです。

当然、最初にも少し書きましたが
発売延期を繰り返していると、
延期発表のたびに不満を口にするユーザーも出てきますし、
中には拗ねるような感じで”もう買わない”となってしまったり、
”延期するなら他のゲームを買うからいいや”となってしまったり、
販売機会を損なう可能性もあります。

お店の方に関しても、
延期されるとお店の予約券や予約案内の修正、
モニター展開などをしている場合は、その修正など、
様々な修正・手間がかかることになります。

当然、メーカーに直接言うことはなくても、
販売店側としても延期を繰り返すメーカーは
”厄介なメーカー”として認識されていくために、
メーカーにとって延期を繰り返すことは良いことではありません。

当然、会社内にとっても
”延期を繰り返している”=”計画通りに開発が進んでいない”
ということになりますから、
コストもその分高まっていきますし、
場合によっては商機を逃すなど、
メーカー自身にとっても大きなマイナスになることは
安易に想像できます。

”発売延期を繰り返すメーカー”となってしまうと
内外にとってマイナスとなることは確かですから、
なるべく、発売延期を繰り返さないようにする、
ということは大事なことになっていきます。

では、どのようにして発売延期を繰り返さないように
すれば良いのか、この点について見ていきましょう。

人員を確保する

当然、人員不足であれば、
スケジュール通りに事が進まないこともあります。

開発しているゲームに対して、必要な人材をしっかりと
確保できていない場合、
当たり前のことではありますが、
開発はなかなか進みません。

根本的に人手が足りていない場合に関しては
まず、人員確保の方をどうにかする必要があるでしょう。

ただ、会社の規模だったり、資金の問題だったり、
なかなか難しい場合もあると思いますので、
そういった場合に関しては
”今いる人材”を最大限活用すると共に、
他の方法で上手く対応していくしかありません。

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スケジュール管理や作業効率などを見直す

開発の工程に”無駄”があれば
当然のことながら、どんなに人員確保を行ったところで、
なかなかうまく開発は進まないでしょうし、
時間ばかりが過ぎていくことになってしまいます。

スケジュール管理の方法や
開発工程などは企業によって異なりますから
ここでは一概に言うことはできませんが、
出来る限り、効率の良いやり方をしていく必要がありますし、
”円滑に開発が進まない何か”が会社内にあるのであれば
その点をまず、改善していく必要があります。

発売日の発表タイミングを見直す

人員確保や、作業の効率化などには限界がありますし、
どんなにそういった面を見直したとしても、
”発売日の発表タイミング”に関して、
この点をしっかりと考えないと、
何をしても延期を繰り返すことになります。

例えば”最低でも1年はかかる”ようなゲームを作っているのに
発売日を半年後に設定したり、
あるいは具体性に欠ける状態のまま勢いで発売日を
決定したりすれば、当然のことながら
発売延期を繰り返す羽目になります。

そうならないようにするためには
”発売日延期のタイミング”をよく考えることです。

特に、何度も何度も延期を繰り返しているような場合は
”安易に発売日を発表しない”ということを徹底し、
ある程度具体的に”この日程ならいける”という日付を
発売日に設定、発表することです。

もしも可能であるならば、”少し余裕を持って発表する”と、
さらに延期するようなことになる可能性は下がるでしょう。

確かに、”発売日未定”の状態をあまり長く続けるのも、
マイナス面はありますし、発売タイトルを発表せずに
隠し続けるのも、なかなか難しいところはあるかと思います。

しかし、それでも
”発売日延期を何度も繰り返している”という状況で
あるのであれば、”それなら発売日を発表しないほうがマシ”なので、
無理に発売日を発表せずに、ある程度見込みが立ってから
発表するべきです。

特に、”自社が発売延期を繰り返している”かどうかは
自分たちが一番よく分かるはずですから
自覚がある場合に関しては、特に注意する必要があるのです。

「発売延期してもいいや」という空気を消す

延期を日常茶飯事のように繰り返すメーカーの中には
”発売延期してもいいや”という空気が
蔓延してしまっているケースもあります。

しかし、発売延期は本来極力避けるべきものであり
止むを得ない場合はともかく
”当たり前のように毎回延期している”ような場合、
発表のタイミング、人員、開発体制、無理な規模のゲームを作ろうとしていないかどうか
など、あらゆる面を見直す必要があります。

メーカーが思っている以上に、延期を繰り返すと
販売店からの信頼も損なっているので、
この点、メーカーはしっかりと自覚し”発売延期”という事柄を
”甘く考えない”ということは必要になるかと思います。

まとめ

発売日延期は、本来”緊急時”以外は
繰り返すべきものではなく、
なるべく避けなくてはいけないことです。

”このメーカーはよく発売延期するからな”と
思われてしまうことは、メーカーとしては
恥ずべきことであり、できるだけ避けるべきことなので
そのようなことになってしまわないように、
延期が常態化している場合、
会社内のあらゆることを見直す必要があります。

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