ニンテンドースイッチの後継機は
その”価格設定”が非常に重要なカギを握ります。
現在、ニンテンドースイッチ以外のゲーム機は
非常に高額な価格設定となっており、
プレイステーション5はゲーム機としては
非常に高額な部類となっているほか、
XBOXSeriesも廉価モデルのSですら4万円代と、
やはりゲーム機としては高額な部類に入ります。
しかし、ニンテンドースイッチも後継機が出るとなると
現在の物価上昇の流れだったり、円安だったり、
性能の上昇だったりで、価格が高騰する恐れもあります。
が、任天堂ハードの特性上、
価格を高額に設定してしまうと、非常に厳しい結果が
出る可能性があり、
”移行に失敗する恐れ”も高まります。
どうしてそのようなことになってしまうのか、
もしも高額で発売された場合はどのようなことが
予測されるのか。
この点について詳しく解説していきます。
Switch後継機を高額な価格設定で発売するのは危険
Switch後継機を、”高額な価格設定”で発売するのは
非常にリスクの高い危険な行為で、
場合によっては移行に失敗し、現行Switchがそのまま
売れ続ける結果になったり、
最悪の場合、共倒れしてしまい、
Wii⇒WiiUの悪夢の再来になってしまう可能性もあります。
実際、既に発売されているプレイステーション5は
その高額すぎる価格設定から
国内では非常に苦戦を強いられており、
ライト層には、非常に鈍い普及となっています。
また、国内売上では週間販売台数を見ると
ほぼ毎週Switchを下回っていて、
売上面もかなり苦しい状況となっているなど、
高額すぎる価格設定がかなり響いています。
が、Switchの後継機の場合は”それだけでは済まず”、
万が一高額な価格設定で発売してしまうと、
PS5以上の恐ろしい大打撃となってしまう可能性もあり、
それは絶対に避けなければならないことです。
この点について詳しく見ていきましょう。
ファミリー層やライトユーザーが多いため影響は甚大
プレイステーションは基本的に現在はコア層が中心で、
高額な価格設定であっても一部のコア層が支えている状態ですが、
(それでも、価格による影響は大きいです)
任天堂ハードの場合は、
プレイステーションやXBOXと比較しても
ファミリー層やライトユーザーの比率が多く、
子供、家族で楽しむ層、普段あまりゲームをやらないけど任天堂ハードは買う層など、
そういったユーザーも多いです。
しかし、こういった層は価格には敏感で、
例えばコアユーザーなら「8万でも買うぞ!」となる人も
それなりにいると思いますが
ライト層の場合だと「8万…?なにこれ…?ゲームにこんなにお金はかけられないよ」と
なってしまう可能性が高いのです。
”ゲームに出せるお金”が、
コア層とライト層では異なっていて、
実際、PS5もライト層にはあまり普及していないことから、
ライト層の方が
「ゲーム機にかけられるお金が少ない」
「ゲーム機の価格に敏感」
「ゲームに対する熱意の差」などから、
”価格が上がると買わなくなる人”は、コア層に比べても
かなり多いと考えられます。
そうなると、任天堂ハードの方がプレイステーションやXBOXよりも
ライトユーザーの比率が多いために、
”高額な価格設定にすると甚大な悪影響が出る”と考えられます。
プレイステーションやXBOXとはくらべものにならないぐらいに
”価格が上がることによる悪影響”が非常に大きく出ることでしょう。
家族で楽しむ層は「こんな価格なら今のSwitchでいいや」となるでしょうし、
子供は買えない・買ってもらえないので今のSwitchで、となるでしょうし、
普段あまりゲームを遊ばない層も「この価格な今のSwitchで」となるでしょう。
が、任天堂ハードの場合は
そういった層による売上が非常に重要となるので、
価格設定は”メイン層の買う・買わない”に非常に大きく影響してくるために、
他の2メーカーのハードと比べても非常に難しい部分になります。
XBOXは↑の層はそもそも元々対象外(あまりメインターゲットとしていない)なので、
値上げしてもあまり影響は出ておらず、
プレイステーションも、最近ではコア層向けのハードになっているため
ライト層への普及が鈍ってはいるものの、
壊滅的レベルな打撃にはなってはいません。
が、任天堂ハードが5万、6万のレベルになれば
プレイステーションやXBOXの数倍の悪影響が出る可能性があり、
これは絶対に避けなければいけない部分になります。
ソフトの売上が激減する恐れ。任天堂にとっては大打撃
高額で次世代機を出してしまうと、
ソフトの売上が激減する恐れがあります。
ソニー(プレステ)やマイクロソフト(XBOX)は、
自社タイトルが任天堂ほどは強くなく、
どちらかと言うと”他社のソフトを充実させながら”戦っていく感じです。
悪く言えば”万が一他社に見放されればやっていくのは難しい”状態でもありますが、
任天堂の場合は、他社があまりソフトを出さなくても
自社のソフトだけでもなんとかやっていけるほど、
自社ソフトは強いです。
しかし、その反面、任天堂の売上は
”ソフト”も重要なカギとなっているわけですから、
高額の次世代機を出してしまい、それが売れなかったとなると、
これもまた、大打撃となる可能性があります。
実際、マリオパーティシリーズは
Switchでは3作品とも100万本越えの売上を記録していますが、
不調なWiiUでは10万本ちょっとという記録で、
任天堂ソフトは”ソフトの出来栄え”が大幅に変わらなくても、
”ゲーム機自体の調子”で大きく売上が増えたり、激減したりします。
不調だったWiiUと好調なSwitchを比べると明らかで、
2Dマリオ、3Dマリオ、マリオパーティ、マリオカート、ドンキー、
ゼルダ、Wiiスポーツなどなど、
売上に圧倒的な差がついています(switchの方が圧倒的に高い)
しかし、Switch後継機が高額で、ライト層に普及しなかった場合
この売上は再び下落する恐れがあり、
例えば3Dマリオでも50万を切る売上になったり、
マリオパーティも10万、20万レベルになったりしてしまう恐れがあります。
このように本体を高額で出すと、自社のソフトの売上にも
甚大な影響が出る可能性があります。
「Switch」から移行できなくなる
Switchの後継機が高額だった場合、
コア層を中心に、一部は移行しても
ライト層や家族で楽しむ層、子供などは
”現行Switchから移行しない”状態になると考えられます。
現行Switchは既に非常にソフトが多いですし、
任天堂としても、後継機への移行が進まなければ
やがて「縦マルチ」で(後継機と前のSwitchに新作を同時発売する)
ソフトの売上を確保するしかなくなり、
ますます後継機の存在が必要ないものになってしまいます。
かと言って「後継機を買いなさい」と言わんばかりに
後継機だけにソフトを出しても、
高額だとライト層は「買えない・買わない」で移行せず、
売上的に非常に苦しくなります。
Switch後継機を高額で発売することは、
最悪の事態を招きかねないぐらいに”リスクの高い”行為で、
仮に5万、6万レベルで後継機を出そうとしているなら
”出さない方がマシ”(現行Switchに新作を出し続けた方がいい)ぐらいの
状態です。
メーカーもそれを理解しているとは思いますが
万が一、高額で出してしまった場合は非常に苦しい結果が待っていると
考えられます。
まとめ
Switch2!!と騒いでいるのは実際には
任天堂ハードの主要購買層ではなく、
一部のユーザーであり、
ライト層は、ソフトさえ出ればそこまでは
望んでいないケースも多いでしょう。
そんな中、高額で後継機を出されても
当然ライト層は移行しませんから、
かなり厳しい結果が出ることになります。
難しい話ですが、どうにか価格を抑えないと
厳しい未来が待っていることは確かです。
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