ゲーム機にDVDやブルーレイ、CDの再生機能があった方が売れるの?

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ゲーム機には
DVDやブルーレイ、CDなどの再生機能を
持っているものも存在しています。

例えばプレイステーションシリーズは
初代から色々なものが再生可能で、
PS3までは「CD」、PS2以降は「DVD」、PS3以降は「ブルーレイ」など
各種媒体の再生が可能になっていました。

では、こういったCDやDVDなどの再生機能の有無は
ゲーム機の普及にプラスになるのかどうか、
この点について詳しく解説していきたいと思います。

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「プラス」にはなる

CDやDVD、ブルーレイなどの再生機能が
「ある」のと「ない」のではどちらがプラスになるか、
と言われれば
当然のことながら”ある”方が、ユーザーを引き付ける要素の
一つにはなるでしょう。

ただし、後述しますが昔に比べると
こういったものの再生機能の価値は落ちているのは事実ですし、
また、”再生機能を導入することによって、本体の価格が上がる”
と、いうようなことがあれば、逆にマイナスになりかねません。

あくまでも”他の部分(価格も含め)が全て同じな場合は”
あった方がプラスになる、というだけで、
例えばCDやDVDを再生できるようにした結果
定価が5000円上がった、みたいなことになれば
今の時代の場合は特に、悪影響が出かねないのも事実なので、
”プラス”にはなるものの、CDやDVD再生機能を搭載することで
”他の部分にマイナス”を作ってはいけない、
というのが今現在の状況になるかと思います。

昔よりもゲーム機へのCDやDVD再生機能の需要は落ちた

PS1やPS2などの時代には、
CDやDVDの再生機能はとても重宝されていましたし、
特にPS2のDVD再生機能や、PS3のブルーレイ再生機能は
それぞれの本体の普及や、DVD・ブルーレイ自体の普及にも
一役買ったのは事実でしょう。

特に、PS2の時代にはDVDプレーヤーの代わりとしてPS2を購入するような動きも
実際にあるにはありました。

しかし、今はその当時とは時代が変わっており、
ゲーム機での「CDやDVD、ブルーレイの再生機能」に対する需要は
この当時よりも大幅に落ちている、というのが事実です。

その理由としては、下記のような理由になります。

・既に再生機を持っている人が多い
CDやDVD、ブルーレイなどを再生する機器を
”既に持っている”人が今の世の中には増えており、
PS1やPS2、PS3の時代などのように
”見れる環境がないから助かる”みたいな人は
以前よりも大幅に減っている状態です。
もちろん、それでも需要はあるにはありますが、
昔ほど大きな需要はなくなっている、ということが言えます。

・サブスクやDL販売などが拡大
PS2やPS3までの時代では、音楽と言えば「CD」でしたし、
映像作品を見る場合は「DVD」や「ビデオ」「ブルーレイ」などに
なっていました。
しかし、現在はその当時とは時代が変わっており、
音楽はダウンロードが主流となり、
映像作品に関してもサブスクやダウンロード販売などが
拡大してきました。
そのため、”ブルーレイやDVD、CDなどの再生機能”は
あっても使わない人も増えて来ており、
時代の流れと共にゲーム機にブルーレイやCDなどの
再生機能は次第に求められなくなっているのも事実です。

このような理由から、PS1~PS2ぐらいの時代に関しては
こういった再生機能は非常に重要な存在として
重宝していましたが、
今の時代では”昔ほど重要視されない”状態になっているのは
紛れもない事実です。

実際に、現在大ヒットしているニンテンドースイッチには
そういう機能はついていませんし、
以前から再生機能を搭載していたプレイステーションも
プレイステーション5ではデジタルエディション
(ディスクドライブがないため、当然ブルーレイなども再生できない)を
発売するなど、ブルーレイやCDの再生機能は
重視されない時代になりつつあります。

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再生機能があればヒットするの?

ブルーレイやCDなどの再生機能があれば
ゲーム機はヒットするのかどうか?と言われると
こういった機能が全盛期であった時代も含め
必ずしも、そうとは言えませんでした。

確かにプレイステーション1やプレイステーション2などのように
CDやDVDなどの再生機能があったことも追い風になって
ヒットしたハードもありますが、
必ずしもそうではなく、
例えば「XBOX」系統の本体はCDやDVDなどを再生できる機能が
ついているものもありますが
国内では「XBOX360」はそれなりに売れたものの、
それでも、他メーカーのハードには叶わず、
苦しい状況が続いています。

また、「プレイステーション3」は
ブルーレイの普及自体には一役買いましたが、
それがゲーム機自体の売上に繋がったのか?と
言われると難しいところで、
当初、販売価格が高額すぎたこともあって
普及は非常に鈍く、PS1、PS2と続いたトップシェアの座を
明け渡す結果となりました。

最終的には”値下げ”や”ソフトの充実”で売れるようにはなりましたが
”ブルーレイやCDなどの再生機能だけでは売れない”ということは
この点から明らかです。

もちろん、全盛期の場合は特に大事な要素ではありましたが
”それだけでは売れない”と、いうのが答えになります。

搭載されていれば、何でも売れるのであれば
XBOXもプレイステーション3(初期)も売れていないと
おかしいですからね。

再生機能が無くても売れるの?

先程書いたように、近年では特に
ブルーレイやCDなどの再生機能は重視されなくなりましたが、
以前から、再生機能などが無くても売れるゲーム機は
それなりにありました。

例えば、まだDVDなどが存在しないような時代では
ファミコンやスーパーファミコンなどがヒットしていましたし、
DVDなどが登場してからも、
再生機能の存在しない「Wii」や「ニンテンドーDS」なども
ヒットしていました。

また、最近でも国内でトップシェアのニンテンドースイッチは
CDもDVDもブルーレイも再生することはできません。

このように、必ずしもCDやブルーレイなどの再生機能がないと
売れない、ということではなく、
(すでに再生機能の需要が落ちている現代のswitchはともかく)、
Wiiなどのように、再生機能にまだ需要があった時代のハードでも、
トップシェアに立っていたことから、
”CDやブルーレイなどの再生機能はプラスにはならないものの、
ハードの勝ち負けの決定打とはならない”というのが
答えになるかと思います。

なお、Wiiに関しては当初、
「DVDの再生機能のついたモデル」というものが
発売予定となっていましたが、
発売が延期される中、最終的にはこれは発売されないまま
中止となっています。

今後は減っていく可能性が高い

CDやブルーレイなどの再生機能の需要は
落ちているために、
今後、ゲーム機にこういったものがつくものも
少なくなっていくと考えられます。

プレイステーションやXBOXはディスクに対応していないモデルも
発売し始めていますし、
恐らく、この先もパッケージ販売も重要になる
任天堂ハードは元々再生機能をつけていません。

そのため、長い目で見ればゲーム機にブルーレイやCDなどの
再生機能は、無くなっていくものと考えられます。

まとめ

PS1やPS2の時代は、再生機能は大きな売りに
なりましたが、最近ではそれも薄れ、
あまり売りになる部分ではなくなりました。

今後は、再生機能が搭載されているハードも
だんだんと珍しくなっていくのではないでしょうか。

少なくとも、この先では”大きなプラス”になる可能性は
低いと思われます。

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