PS5がこのまま値下げをせず、廉価モデルも出さない場合はどうなる?

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プレイステーション5は
ゲーム機の中でも非常に高額な価格設定で、
特に国内では本体自体の売上やソフトの売上に
その影響が強く出ていることが伺えます。

では、もしもプレイステーション5が
このまま値下げをしたり、廉価モデルの発売などを
行わなかった場合、
国内でのプレイステーション5はどうなっていくのでしょうか。

この点について、予測をしていきたいと思います。

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国内ではかなり厳しい状況が予想される

もしも値下げも、廉価モデルの発売もしなかった場合、
国内では非常に厳しい状況に陥ることが予想されます。

と、言うのも、プレイステーション5は
家庭用ゲーム機としてはスペックは申し分ないですし、
何か本体自体に大きな欠点があるわけではありません。
品薄自体も、2023年の初めには解消し、
どこでも買うことができるようになりましたし、
当初言われていたソフト不足も
独占タイトルや、PS4では発売されないタイトルなども
増えてきて、事実上は解消されています。

しかし、それでも週間販売台数で
ニンテンドースイッチをほとんどの週で下回る状況が
続いており、
ファイナルファンタジーのようなビッグタイトルが
発売されても、その週、特にビッグタイトルが出ていない
スイッチを下回る状況です。

特に、2024年1月~3月は独占ソフトも含めてそれなりの数の
新作が発売されましたが、
それでも売上は全体的に下降している状態です。

ここまで条件を揃えても”売れない”となると、
国内ではもう”価格を下げる”ぐらいしか選択肢が残されていない
状況と言えます。

しかし、それでも値下げや廉価モデルの発売をしない…となると、
モンハンの時は多少伸びると思いますが
高額すぎる故に、FFのように伸びは弱いと思いますし、
それをピークに、国内では衰退していく一方になってしまうことが
予想されます。

つまり、値下げや廉価モデルの発売をしないと
日本国内では非常に厳しい状況になる…ということですね。
仮にニンテンドースイッチが次世代機を出さないまま
このまま展開を続けた場合、
国内では”PS5の方が先に衰退していく”可能性も高いです。
(スイッチが次世代機を出した場合、自滅するリスクもあるので
何とも言えませんが、今のままスイッチが新作ソフトを出し続けた場合
今の価格のPS5では厳しいです)

ソフトを揃えてもこの価格だと厳しい

PS5も、2023年ぐらいからソフトも増えて来ており、
当初言われていたソフト不足は解消に向かいつつあります。
例えば、ファイナルファンタジー16とファイナルファンタジーⅦリバースは
後にPCなどに移植はされると思いますが
発売時はPS5独占での発売になりましたし、
ドラゴンズドグマ2、鉄拳8、プロ野球スピリッツの新作など、
PS4には発売されないタイトルも増えました。

しかし、それでも現状、PS5の普及は進んでおらず、
ファイナルファンタジーの時は本体の週間販売台数が”若干”増えましたが
翌週には沈静化してしまい、
大作がPS5独占で発売されても、ハードを牽引する効果は薄い状態です。
(FF2作とも、特にその週にビッグタイトルが出ていないスイッチの売上を
 上回ることができない状態でした)

また、ドラゴンズドグマ2やローニン(新作の幕末オープンワールドゲーム)に
至ってはPS5本体の売上にはほぼ影響なしの状態でした。

通常、そのハードでしか遊べないようなソフトが増えると
ハードの売上も増えるものですが
PS5に至ってはその現象があまり見えず、
2024年1月~3月ごろは、それなりのペースで新作が出たにも関わらず、
ほぼ全ての週でswitchを下回るなど”非常に厳しい”状態です。

これだけ新作が投入されても”PS5の動きに大きな変化がない”ということは
この先、どんなに新作を投入してもあまり大きな変化がないことが予想され、
流石に2025年のモンハンでは多少動くと思いますが
それ以降、”それ以上の動きは望めない”状態で、
どんなに新作が増えても”今の価格では苦戦する”ことが目に見えています。

モンハンに関しても、PS5が今の価格のまま
発売を迎えた場合、大きく流れを変えることは難しいと考えられます。

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ソフトの発売にも影響が出る可能性

当然のことながら、ソフトメーカーも慈善事業ではありませんので、
PS5が高額路線のまま、ソフトの売上にも影響が出る状態が
続くとなると、PS5へのソフトの展開についても見直す必要が
出てくるのも事実です。

後述しますが、海外を中心に売上を確保できるタイトルであれば
あまり問題はありませんが、
国内メーカーの国内で大きく売り上げを伸ばせるような
タイトルの場合はその影響も大きいために、
例えばswitchの方に新作を発売したり、
switchと同時展開、PS4と同時展開ということも
やはり考えていく必要があるでしょう。

PS5本体の価格自体はソフトメーカーには
どうすることもできませんから、
SONYが値下げや廉価モデルの発売をしないのであれば
ソフトメーカー側が発売する機種を変更したり、
他機種との同時発売にするなどして、
自分たちの利益を確保していく必要がありますからね…。

そのうち出るかもしれまないswitchの次世代機への
発売も価格次第では、大きな選択肢の一つになるでしょう。

どんどん海外中心のハードになっていく

PS5は比較的海外での売上は好調で、
国内の状況とは大きく異なっています。

そのため、
世界的な目線で見ればPS5も失敗しているわけではありません。

しかし、国内で苦戦しているのもまた事実であり、
海外では売れても、国内ではこの価格のままでは、
これまで書いてきた通り、今後も苦戦を強いられることに
なるはずです。

実際に、品薄を解消しても、家庭用ゲーム機としては
高いスペックを持っていても、独占ソフトが増えてきても、
それでも売上はswitchと比較して低水準な状況のまま、ということは
国内では”この価格では普及に限界がある”と、いうことdす。

もしもこのまま値下げをせずに高額路線を続けるとなると、
ますます「海外では売れるものの、国内では苦戦」と言う状況が
進んでいき、
”プレイステーションは海外中心のハード”になっていってしまいます。

例えるならば、どんどん「XBOXのような状態」になっていくわけですね。
(世界では売れているものの、国内では売れない状態)

今はまだ、XBOXとは異なり、国内でもそれなりの存在感がありますが、
このまま値下げもせず、廉価版も出さず…で、
さらには次世代機のPS6はさらに高額…なんてことになってしまうと、
まずます国内ではその存在感を失い、
海外向けのハードになっていく可能性は高いです。

プレイステーションが、海外中心での展開でいいと考えているのであれば
それはそれで一つの選択肢ですが、
日本国内で存在感を取り戻すには、
やはり、価格を下げないと厳しい結果になるのではないかと思います。

まとめ

世界では一定の成功を収めているものの
国内では苦戦しているプレイステーション5。

品薄も解消、スペックも十分、ソフトも揃ってきた…
それなのに、2024年に入り、比較的大作ソフトが少ない
switchを上回ることもできない…、となると
やはり”もう価格を下げないとどうにもならない”ということを示しています。

日本国内で一般層に手に取ってもらうには
高すぎるわけです。

今後、プレイステーションが海外中心の展開に
シフトしていくのか、それとも国内でも展開していく気は
まだあるのかどうか、
このあたりは廉価モデルの発売や値下げの有無によって、
少しずつ見えてくるのではないかと思います。

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