ゲームのパッケージ版とダウンロード版の売上はどっちが高いの?

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ゲームには、パッケージ版とダウンロード版が
存在するものも多いです。

ダウンロード版しか存在しないものや、
パッケージ版しか存在しないものはともかく、
”両方”存在するものは、どちらの方が売れているのか、
気になる人もいるのではないでしょうか。

では、実際のところはどうなのか、
この点についてを解説していきます。

なお、時代の移り変わりと共に
どっちが売れるか、は変わっていきますので
あくまでも記事執筆時点でのお話として
ご覧ください。

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”ソフトによって”異なる

パッケージ版とダウンロード版、
どちらの方が売れているのかどうか、という点に関しては
”ソフトによって異なる”というのが答えになります。

2023年現時点では
”必ずしもパッケージ版の方が売れている”ということは
ありませんし、
逆に、”必ずしもダウンロード版の方が売れている”ということもなく
ハード・ソフトなどによって
この売上比率は大きく異なってきます。

今の時点ではまだ”どちらの方が売れているのか”という点については
”モノによる”と言うのが答えになります。

ダウンロード版の売上が不明なケースも

ゲームの売上を一般人目線で知ることができるのは
「ファミ通の売上ランキング」や「ゲームメーカー公式の発表」などに
なります。

しかし、ゲームメーカーの発表に関しては
行われる場合と行なわれない場合がありますし、
ファミ通のランキングに関しては”ダウンロード版の売上は含まれていない”ものに
なっています。

そのため、ゲームメーカーが独自で売上を発表していないソフトに
ついては”パッケージ版の売上”しか知る手段はないため、
パッケージ版・ダウンロード版のどちらの方が売れたのか、
と言う点を知るすべはありません。

なお、ファミ通の売上ランキングでランク外のソフト
(毎週30位までの発表)については
パッケージ版の売上についても、一般の方は知ることが難しくなります。

…話を戻しますが
上のような事情があるため
”パッケージ版とダウンロード版のどちらが売れているのか”を
具体的に知ることは難しいのですが、
メーカーが売上本数を発表している場合、
パッケージとダウンロードの合算であることがほとんどなので、
この場合”ファミ通の売上ランキングの売上本数”と比較することで、
(もちろん集計機関が異なることや、パッケージ版も協力店中心のデータのため、
誤差はあると思いますが)
ある程度の売上比率を知ることが可能です。

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任天堂ハードはパッケージ版の売上が高い傾向にある

まず、任天堂ハードに関して言えば
”パッケージ版の売上”の方が高い傾向にあります。

例えば「あつまれどうぶつの森」や「スプラトゥーン3」
「ポケットモンスタースカーレット&バイオレット」などは、
メーカー発表の売上とファミ通の売上を照らし合わせると、
パッケージ版の売上の方がかなり高いことが分かります。

他のソフトに関しても、具体的なデータがないものも多いですが
ファミ通売上ランキングでの売れ方などを見ている限り、
パッケージ版の売上の方が高い傾向にあることが伺えます。

理由についてはファミリー層(特に子供)は
やはりパッケージ版の方が「物体」として存在するので
分かりやすく、手に取る人が多いと考えられることや、
本体容量がスイッチは比較的少ないため
パッケージ版も出ているようなソフトをダウンロードすると
すぐに容量がいっぱいになってしまうようなことが
挙げられると思います。
(また、PS4やPS5だとパッケージ版を買ってもDLした時と同じぐらい
本体容量を消費しますが、
スイッチの場合、パッケージ版を買うと本体容量を消費しないという
利点があるので、そういう部分もパッケージの売上増に一役
買っていると考えられます)

いずれにせよ、任天堂系のハードはパッケージ版も
非常に重要な位置を占めていると考えられます。

PSとXBOX系はダウンロード比率も高め

もちろん、プレイステーションやXBOXでも
パッケージの方が売れているソフトはありますが、
プレイステーションとXBOXに関しては
ダウンロード版の売上比率が高い傾向にあり、
「地球防衛軍6」などのソフトも
ファミ通の売上とメーカーの発表を比較すると
”恐らくダウンロード版の方が高い売上”を記録したことが
伺えます。
(※恐らく、と言うのはファミ通ランキングでは
全ての店舗でのパッケージ版売上が載っているわけではないため
実際はもう少しパッケージ版も売れているため)

他のソフトに関しても、任天堂系ハードよりも
ダウンロード版の売上は高い傾向にあることが伺えます。

また、XBOXについて言えば
ほとんどパッケージ版が発売されなくなってしまったため
必然的にダウンロード版しか売れない状況になっています。

コア向けソフトの方がダウンロード比率は高い

あくまでも”傾向”の話で、全てのソフトに
当てはまるわけではありませんが、
コア向けのゲームであればあるほど、
ダウンロード比率は高い傾向にあります。

そのため、スイッチなどのハードでも
コア向けのソフトの方がダウンロード比率は多くなりやすいでしょうし、
逆にプレイステーション系でも
子供向けのようなソフトであればパッケージ版の売上の方が
高くなる傾向が見受けられます。

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かつてはパッケージの方が圧倒的に売れていた

かつてはそもそもダウンロード版が存在しませんでしたし、
ダウンロード版登場直後もパッケージ版のほうが
圧倒的な売上を誇っていました。

が、年々、今のように”モノによってどっちが売れるかは異なる”
というような状況になったのは確かですね。

例えば、PSPの時代にソニーは
「PSP go」という名の”ダウンロード専用版”のPSP本体を
発売しましたが、この時代にはまだ早すぎたこともあり
全く普及せず、当時私もゲーム屋に勤務していましたが
在庫の山は、それはもう酷いものでした。

ですが、今はそれもある程度解消され、
PS5デジタルエディションやXBOXSeriesSなどの本体も
ある程度は普及しています。
(ただ、やっぱり全く使えないとなると厳しいのか
 本体自体は通常版の方が需要が高いですね)

今後はどうなっていくの?

ダウンロード版の売上比率はより高まると思いますが、
パッケージ版のソフトがなくなるのかどうか、と言われると
これはなかなか難しいでしょう。

特に、ファミリー層などの支持も強い任天堂ハードは
パッケージ版に関しても、今後も非常に貴重な売上に
なると思いますから、
パッケージ版が完全になくなる、ということは
ないかと思います。

プレイステーションに関しても
やはりパッケージ版の売上は無視できない比率に
なっているのは確かですので、
完全にダウンロード版のみに移行する可能性は
非常に低いと考えられます。

ただ、XBOXに関しては元々国内ではパッケージ版が売れない
(XBOXONE時代も、本当に売れませんでした)ので、
お店も取り扱いたがらないですし、
ダウンロード版へ傾く傾向が今後もさらに強まる可能性は高いですね。

まとめ

ゲームのパッケージ版とダウンロード版の
売上の比率は”ゲームによって異なる”というのが
現在の状況です。

必ずしもパッケージ版の方が売れているとは限りませんし、
逆に必ずしもダウンロード版の方が売れている、とも限らないということに
なりますね。

この先はダウンロード版がさらに比率を伸ばす可能性が
全体的には高いと思いますが
それでもパッケージ版が完全になくなることは
(特に任天堂のハードでは)ないかと思います。

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