高齢者の方の中には
車の運転に自信を持っている人も
いらっしゃるようです。
しかし、自信過剰になって
車をバンバンと運転していれば、
そのうち事故を起こします。
これは、悪口でもなんでもなく
事実です。
確かに、高齢になればなるほど、
免許を取得してからの年数は増えていきますし
運転の経験も豊富になっていきますから
自信過剰になる気持ちも分からないでもないですが
自分自身をしっかりと顧みて、
謙虚な気持ちを忘れないようにすることが大切です。
運転に自信を持っている
高齢者の皆様にこそ、伝えたいことを綴ります。
「老い」をしっかりと受け入れる
人間誰だって老いるものです。
どんなに元気な人だって、年齢を重ねて行けば
そのうち老化は進んでいき、
色々な部分が衰えていくのです。
これは、人間である以上、
避けて通ることの出来ない道です。
例えば、毎日のように運動したり、規則正しい生活を送っている
ような人は何歳になっても元気だったりもしますが
それでも、肉体は確実に衰えている…。
こればかっかりはもうどうにもできないのです。
車の運転もそうですし、
何をするにも、もう、”昔のようにはいかない”のです。
これは一つの現実として受け入れなくてはいけませんし、
意固地になって「自分はまだまだ若いんだ！」だとか
そういう風になってしまうのはやめましょう。
”車の運転に自信を持っている高齢者”
これは、ザンネンながら、うぬぼれであり、
自信過剰です。
理解しておくべきことを、まとめていきますので
参考にしてみてください。
判断能力は確実に衰えている
自分の運転に自信を持つのは個人の自由ですが、
判断能力というものは、人間、年を取れば
必ず衰えていくものです。
とっさの判断力などもそうですし、
物事のいあらゆる可能性を想定した運転なども
だんだんと難しくなっていきます。
身体は元気であっても、
この、判断能力の低下、ということは
避けることはできません。
あなた自身がそれを認めない、認めたくなくても
事実として判断能力は落ちていくのです。
健康診断だとかそういう数値上の問題ではなく
人間の仕組み上、これは仕方のない事なのです。
ですので、”運転はどんどん下手になっていく”と
自分自身で理解しておいた方が良いです。
６０歳、７０歳、８０歳とどんどんどんどん
運転は下手になっていくのです。
判断能力が衰えるということは
当然、交通事故を起こす可能性もある、ということを
忘れてはなりません。
自分の運転に自信がある？
それは間違いです。
自信過剰は、最悪の結果を招きます。
自分がどう思っていようと、人間である以上、
衰えているのですから。
身体能力も衰えている
判断能力などもそうですが、身体能力も
当然ながら年齢と共に衰えていきます。
この点に関しても、運転にとってはマイナスになるでしょう。
例えば、目が前より見えにくくなっているようなことも
あるかと思いますし、
耳の聞こえも悪くなっていて、横から来る車に
気付くのが遅れてしまった、なんてことも考えられます。
また、突然の発作だとか
意識を失うだとか、そういうリスクも場合によっては
考えなくてはいけません。
これもまた、人間誰もが老化して
味わっていくことになるのです。
ですから、自分がどんなに運転に自信を持っていようと、
もうそれは過去のお話なのです。
ましてや、高齢者と呼ばれる年齢になってから
運転に自信を持ち始めた人は、
それは明らかに”間違った自信”ですから、
勘違いしないようにして下さい。
年齢を重ねれば重ねるほど危険であることを理解する
６０，７０、８０と年齢を重ねれば重ねるほど、
人間は「危険なドライバー」になっていきます。
これは誹謗中傷だとか、そういうことではなく
本当に、危険なのです。
上でも書いた通り判断能力も衰えますし、身体能力も衰えます。
だんだんと人間は、運転に適さない体になっていくのです。
私だって、いつかはそうなります。
そんな時に「自分は運転に自信がある」なんて的外れな考えを
していては運転にもそういう態度が出てくるでしょうし、
注意が必要です。
”自分は危険な運転手なんだ”ということを
理解しつつ（言い方はあまり気持ちのよいものではないですが）
若い頃よりもさらに慎重に、慎重に運転をする必要があるのです。
間違っても「自分は運転が上手い！」などと思わないことです。
”高齢者”になったら、もうそういう年齢ではないのですから。
事故を起こしたらどうなるか理解しているか？
これも大事なことです。
軽い気持ちで車を運転している高齢者の方もいますが
これまでにも説明してきたとおり
年齢を重ねれば重ねるほど「危険なドライバー」に
なっていくという事実は避けることはできません。
そのため、事故を起こす可能性は十分にあるのです。
事故を起こしたらどうなるか、ちゃんと理解していますか？
例えば、人を巻き込んでしまったとしてましょう。
そうなったら、その巻き込まれた本人にとっては最悪のことですし、
巻き込まれた人間の周囲の人にも大変大きな苦しみを
与えてしまいます。
それだけではありません。
人を巻き込めばあなたは逮捕されます。
容疑者として逮捕され、法律に基づいて罪を償うことになります。
さらに、まだあります。
あなたのご家族。
もしも事故で犠牲者などが出ていれば、
大バッシングされることになるでしょう。
ご家族の元にも取材が行ったり、
ネットで家族の名前まで晒されたり
「犯罪者の子供か」みたいなレッテルを貼られてしまい
まともな日常生活を送ることも困難になってしまう可能性があります。
・相手への被害
・相手のご家族や知人の悲しみ
・自分自身が犯罪者として逮捕される
・自分の家族がまっとうな生活を送れなくなる可能性
・車や道路上の器物損壊
・対応にあたる警察官や救急車
ありとあらゆる部分に影響を与えるのです。
ちゃんと、そのことを理解しているでしょうか？
「自分は絶対そうならない」
そんなことを言っている人は
一度考え直した方が良いです。
誰だって、こういうことを引き起こしてしまう可能性はある。
そして、年齢を重ねていれば、
上でも書いた理由で、さらにその危険性は上がる。
７０、８０だとか、そのぐらいの年齢に行けば、
本当に”危険な運転手”であるのは事実です。
人間の身体の仕組みからして、
衰えは避けられないわけですし、
もう運転に適した身体・思考が出来る状態ではないのですから、
本当に注意して下さい
事故を起こさないために
絶対に「自分は運転に自信がある」なんて
間抜けな思い込みをしないようにして下さい。
年を取ると考えも頑固になりますが
高齢になれば身体も判断力も衰えるのです。
事故を起こしてしまう前に、
自分自身の意思で、ドライバーから引退し、
免許を返納すること。
これがとても大事なポイントです。
絶対事故を起こさない？
あり得ない。妄想です。
若い人だって事故を起こします。
年を取ればなおさら危険です
免許がないと生活が不便？
あなたの生活のために、他の人の命を
危険に晒しても良いのか？
良くないです。
地域によっては本当に車が無いと困ってしまう！
という人もいるのも事実ですが
このあたりは行政と住民がしっかり相談し、
行政が適切に対応するべきです。
それ以外の地域の場合は
本当に事故を起こす前に車を降りて下さい。
相手も、あなたも、家族も、誰も幸せになりません
まとめ
自分の運転に自信がある…
高齢者の方に限らず、若い人であっても
あまりうぬぼれないようにすることです。
車の交通事故は一度起こせば
最悪、そこで人生終了です。
相手の人生を奪うだけなく
あなたの人生も終わる。
自信がある、なんて寝言は夢の中だけにするべきです。
