運転中にくも膜下出血が起きたら?防ぐ方法はあるの?

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くも膜下出血は非常に恐ろしい脳の症状で、
命に関わるようなケースも非常に多いですし、
そうでなかったとしても、重大な後遺症などが
残ってしまうケースは非常に多い病気です。

そして、その「くも膜下出血」は
前触れもなく、突然やってくることもある、というのが
恐ろしいところの一つで、
例えば車の運転中などにも発生することがあります。

運転手が「くも膜下出血」が起こしてしまった結果、
事故が起きてしまい…などというニュースも
時々見かけるかと思います。

では、この「運転中のくも膜下出血」に対して
何か対策はあるのでしょうか。
どのように対応すればよいのか、
どのように予防すればよいのかを
それぞれ解説していきます。

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運転するなら絶対に防ぐ方法は「ない」

非常に残念な現実ですが
「運転中のくも膜下出血」を100%防ぐ方法は
”ない”というのが現実です。
そして、運転中に症状が出てしまったことによって
事故を起こしてしまう可能性を0にすることも
「できない」というのが現実になります。

予防をすることで、その可能性を限りなく「0」に
近付けることはできますが、それでも、
「絶対に運転中にくも膜下出血を起こさないようにする」と
いうことは、現代の技術ではできません。

もしもそんな方法があるのであれば、
それを見つけた人は、世紀の大発見として
表彰されるレベルのことです。

絶対に運転中に「くも膜下出血」を起こさないようにするためには
「運転しない」ぐらいしか方法はありませんが、
車の運転が必要な人はたくさんいると思いますし、
そこまで気にしていたら何もできなくなってしまいます。

ですので、できる限りの予防をしつつ…
と、いうことが大事になりますね。

前兆がある場合もあれば、ない場合もある

くも膜下出血の恐ろしい点は、
「前兆がある場合」もあれば「特別気になるようなことはない」
場合もあり、これは人によって様々です。

例えば、前兆などがあれば、
病院で診察を受けたり、運転を控えたりすることもできますが、
「いつもの頭痛レベル」の痛みだったり、
本当に何もないような状態だったりする場合は、
車に乗る必要があれば「いつも通り」運転してしまいますよね。

前兆として言われていることは、

・頭痛
・吐き気
・嘔吐
・血圧の異常
・めまい
・視力の低下
・モノが二重に見える
・意識障害
・呂律が回らない

などになりますが
これらが必ず出る、ということではありませんし、
頭痛に関しても「いつもの頭痛」レベルの痛みだったり
めまいも普段からあるような人であれば
なかなか気づくことはできません。

場合によっては「ハンマーで殴られたような」痛みの
頭痛が出てきたりすることがあり、
そういった「極端な症状」があれば、分かりやすいかと思いますが
必ずしも自覚できる前兆があるとは限らず、
非常に見極めが難しいのも事実です。

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運転中にくも膜下出血を起こさないための予防方法

これは、通常の「くも膜下出血」を起こさないための
予防と同じです。
運転中だろうと、その他の日常の中でも
「くも膜下出血」は起こりえることですからね。

ただし、下記に挙げるようなことを
全て徹底しても、
残念ながら「100%予防すること」はできません。
それができるのであれば、
くも膜下出血で倒れてしまう人はこんなにいませんし、
それができないからこそ「怖い」病気の一つとなっているのです。

ですが、”何も意味がない”わけではなく、
日頃から予防をしておくことで、
その可能性を下げることはできます。

一番大切なことは「定期的な検診」ですね。
リスクの高い年齢になってきたり、家族にくも膜下出血を起こした
人がいたり、頭痛など気になることがあったりする場合は、
頭部MRA検査などの検査を受けることで
「くも膜下出血」のリスクがあるかどうかを
確かめることが可能になっています。
もしも、リスクがあるような場合も、先手を打つことで、
対策することもできますから、知っておくことは悪いことではありません。

最近では、脳ドックと呼ばれるものもありますので、
脳の異常がないかどうかを確認しておくことも、
大切な予防方法の一つになります。

もちろん、毎日検査を受けることもできませんし、
若くして「くも膜下出血」なんてこともありますので
それだけで100%リスクを回避することはできませんが、
かなり、リスクを抑えることはできるようにはなります。

その他に、
「くも膜下出血」を含む、脳の病気のリスクを回避するためにも

・食生活のバランス
・高血圧を放置しない
・睡眠時間の確保
・過度のストレスを溜めない

などの部分にも注意しながら生活していくと
よりリスクを下げることができます。

また”普段と違う頭痛がする”など、
異常を感じた場合は、無理をせずに
病院で診察を受けることをおすすめします。

特に、運転に関して言えば
運転前に急な頭痛などがあった場合は
注意した方が良いでしょう。

運転中に異変を感じたら?

どんなに予防していても、
どんなに注意していても、
くも膜下出血を100%回避することは残念ながらできません。

万が一、運転中にそういったことが起きてしまったら
どうすれば良いのでしょうか。

これに関して言えば、
”運転中に起きてしまった時点で、絶対安全な解決策はない”
というのが現実になりますが、
意識が残っていて、何とか物事の判断ができる場合に関しては
「車をなるべく安全に停車させる」
「助けを呼ぶ」
とにかくこの2つを、徹底するようにしてください。

まず、車を安全に停止させないと、
周囲を巻き込む可能性もありますし、事故が起きて
自分自身が命を落としてしまう可能性もあります。

そのため、
車の安全な停止⇒助けを呼ぶの順番です。

ただし、いきなり意識を失ってしまったり、
もう何も理解できないような状況になってしまっている
可能性もありますし、
この場合は、もはや自分ではどうすることもできない、
と言うのが現実です。

幸い、意識があり、判断もなんとかできる状態であれば
可能であれば車を道の端の方で停車させ、救急車などを
直ちに呼んでください。
最悪の場合、車の停車さえできれば、
周囲に異変を知らせることで、助けを呼んでもらうことも
可能です。

とにかく自分が動けるうちに、判断ができるうちに
安全確保と助けを呼ぶことだけ、覚えておき、
その時自分ができる限りのことをする、ということが
大事になります。

が、現実的には非常に難しいのも事実です。

「正常な判断ができる状態で、意識があり、
かつ、身体もちゃんと動く」ことが前提ですから、
なかなか難しいのも事実です。

意識をいきなり失ってしまうこともあれば、
もはや正常な判断ができないようなケースも多く、
その場合は、あとは「周囲がどのように助けてくれるか」に
賭けるしかない、というのが現実です。

そのようなことになってしまわないためにも
定期的な検査や、日々の予防、
調子が悪いと感じたら診察を受ける、などなど
「できる限りリスクを減らすための行動」が
何よりも重要になってくるのです。

ただし、それでも100%絶対にない、ということには
できませんが、可能性はかなり下げることはできるはずです。

まとめ

全体的な割合で言えば「くも膜下出血」を起こす確率は
低い確率です。
ただし、低い確率とは言え「数」自体は一定数存在しており、
亡くなってしまう方もいれば、事故を起こしてしまう人もいます。

「くも膜下出血」を起こす人自体が全人口で言えば「少数」で
あるのは事実ですし、
その上で「運転中のタイミング」となれば
非常に確率としては低いのも事実です。

ただし、0ではない、というのも事実なので、
日頃から、リスクはできる限り回避しておいた方が良いですね。

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