俳優がドラマや映画から途中で降板する際の理由は?どう対応するの?

この記事は約6分で読めます。

ドラマや映画では、
基本的に最初から最後まで、同じ役は同じ役者さんがこなしますが、
場合によっては、途中で降板してしまい、
代役の方が変わりを務めるようなこともあります。

当然、作中では役者さんが代わっても
何事もなかったかのように、
同じ人物として扱われて、接されることになりますが、
やはり、見ている側からすると、特に役者さんが
代わった直後は、違和感を感じますよね。

では、ドラマや映画の撮影の途中などで
役者さんが降板してしまうのには、
どのような理由があるのでしょうか。

その点について、見ていきたいと思います。

スポンサーリンク

俳優が降板した時の対応は?

撮影の最中に俳優が何らかの事情で降板してしまった
際には以下のような対応が取られるケースが
多いです。

・代役を立てて継続
降板した俳優とは別の俳優を使い、
代役という形でそのまま作品を継続することです。
連続ドラマなどの場合で、既に放送開始してしまっている場合などに
関しては、このような形になることも、多いですね。

・撮影をやり直す
放送開始前のテレビドラマだったり、映画だったりする場合は
降板した俳優が演じる人物が登場する場面を全て撮影しなおして
全部代役が演じるようになった状態で放送・上映されることもあります。
とある年の大河ドラマの俳優降板の際も、放送開始前だったので、
代役の方が演じるよう、全て取り直してから放送されていました。

・降板した俳優が演じる人物が登場しなくなる
降板した俳優が演じる人物が、以降、その物語中に
何らかの理由をつけて登場しなくなるパターンもあります。
撮影できた分だけ登場して、
あとは出てこない、という感じですね。
場合によっては「同じような立ち位置の新キャラクター」が
登場して、降板した俳優が演じていたキャラは登場しなくなる、
というような場合もありますね。
メイン級の場合は厳しいですが、脇役などでは
このパターンもあり得ます。

・出演シーンなどをカット
俳優が問題を起こして降板した場合、
その俳優の出演シーンがカットされるかたちで、
そのまま放送されることもあります。
場合によっては、若干物語の展開が不自然になったりすることもありますね。

・作品自体の中止
主役級などが降板してしまい、継続が困難になった場合
上映前(映画)放送前(ドラマ)の場合、
放送・上映が中止になる可能性も、0ではありません。

俳優が降板した時の対応として考えられるのは
このあたりですね。
続いて、俳優が途中で降板してしまう理由として
考えられるものを、それぞれ見ていきましょう。

病気などによるもの

役者の方も人間です。
ロボットではありません。

そのため、当然、病気になってしまう可能性はありますし、
どんな人でも急病で仕事が出来なくなる可能性はあります。

病気によって撮影が困難になってしまったり
入院を必要とするような事態になってしまった場合は、
降板、という形でその番組・作品から
降りることになってしまう、ということですね。

役者の方が、どんなに健康に気を遣っていたとしても、
年齢を重ねれば重ねるほど、こういったリスクは
どんどん高まっていくものですから、
この点に関しては、作品を作る側も、
よく考えていかなければいけない部分の一つと言えるでしょう。

スポンサーリンク

事故などによるもの

当然、人間である以上、
何らかの事故を起こしたり、巻き込まれてしまったり
する可能性はあります。

自分で事故を起こしてしまうケースは、
これは、本人の責任でもありますから
しっかりと注意することで防げますが、
例えば、突然暴走した車にぶつかられた、だとか
電車や飛行機の事故など、
確率としては低い出来事であっても
”本人がどんなに気を付けていてもどうすることもできない”
ような事故に巻き込まれてしまう可能性は0ではありません。

また、撮影中の事故などによって俳優さんが
怪我をしてしまって、撮影困難になるようなケースもありますね。

何らかの問題を起こした場合

ドラマや映画に出演している俳優自体が問題を
起こした場合…
これは、問題の内容によっては、降板となります。

不倫などの場合は(不倫は褒められた行動ではありませんが)
そのまま出演を続ける場合もありますが、法的な罪を
犯してしまったり、番組サイドとのトラブルを
抱えてしまったりした場合は、
そのまま降板になるケースが多いです。

特に、俳優さん自身が逮捕されてしまった場合
等に関しては、
当たり前のことですが、ドラマ撮影のために
特別に釈放される…などということは
絶対にありませんから、
そのまま降板することになるでしょう。

演じる人も、「人間」ですから、
全員が全員、良い人ではありませんし、
中には罪を犯してしまうような人もいます。

元々素行が悪いような役者さんであれば
制作スタッフ側もある程度気を付けることは
出来ると思いますが
中には「えっ!?この人が!?」みたいな人も実際に
いますから、
なかなかすべてを、配役する側が先に見破るのは
難しいものがあるかと思いますね。

亡くなってしまった場合

役者の方も「人間」なので、
無限に生きられるわけではありません。
そのため、病気・事故・突然の訃報などなど、
亡くなってしまう可能性も決して0ではありません。

この場合は、もはやどんなに待ったとしても
その方が演じることはできません。

このケースに関しては追悼的な意味合いで
特別な映像が使われたり、
代役は立てずに、あえてそのまま放送したり、
と、色々な特殊な配慮なども
行われることがありますね。

もちろん、本人にとってもスタッフにとっても
これは出来る限り避けたいことだとは思いますが、
人間である以上、これは、誰にも避けられない運命であり、
誰にでもその可能性はあることです。

スポンサーリンク

長期シリーズの場合

何シーズンも放送するような番組や
定期的に新放送が行われるシリーズモノの場合は、
上の何らかの事情で俳優が降板する可能性も高くなり、
また、本人が仕事を断る可能性もあります。

その場合は、新規シリーズ(続編)放送時などには
役者がサラリと何事もなかったように
代わってしまうようなケースもありますね。

シリーズモノの場合、久しぶりに放送する際などには
既にその俳優さんが引退しているようなケースもあったりと、
なかなか全員同じ役者さんでやることが
難しかったりするようなことも多いです。

脇役であれば「もう登場しない」ということもできますが、
そうでない場合は、なかなか難しいですからね。

俳優降板の影響は?

影響が不祥事などによるものや、病気など
「突然の出来事」だった場合に関しては、
現場が混乱することには間違いありません。

放送開始前・上映前の作品については、
放送開始日や上映日が遅れることもありますし、
最悪の場合は「中止」になったりする場合もあります。

既に放送中の作品などの場合に関しては
放送休止や延期などの対応が取られることもあります。

少なくとも、撮影中に降板、ということは
「何も起こらなければ」基本的には起きないことで
あるのは事実ですから、
各所への影響は避けられません。

まとめ

できれば、途中降板はないのが一番ですが
演じているのは人間である以上、
途中で体調を崩す可能性もありますし、
事故や、俳優さん自体が不祥事を起こすリスクも
0にすることはできません。

最近ではフルCG映画なども出てきており、
そういった作品ではある程度リスクも軽減できるとは
思いますが、まだまだ生身の人間による演技は必要不可欠なものですし、
このあたりは、何か起きてしまった場合は
緊急対応していく、ということしかないのが現実です。

タイトルとURLをコピーしました