大河ドラマのいだてん。
視聴率一桁台に下降し、
初回から徐々に下がっている状態です。
最近では８パーセントや９パーセントなどに
落ち着いたようですが
大河ドラマとしては非常に苦戦を強いられているのも
事実です。
では、なぜこの「いだてん」は
オリンピック直前と言うタイミングを利用しているのにも
関わらず、視聴率は低く、苦戦を強いられているのか。
それを考えていきたいと思います。
どのようなドラマか？苦戦の原因は？
１９１２年のストックホルムオリンピックの時代から
スタートし、１９６４年の東京オリンピック開催までの
歴史を描く大河ドラマです。
あまり大々的には知られていない部分を語るのが特色ですね。
主人公もリレー形式で変わっていくという手法が
取られており、大河ドラマとしては
とても珍しい作品になっています。
が、初回１５パーセントを超えていた視聴率は
あっという間に下降し、最近では一桁の状態が
続いています。
なぜ、苦戦を強いられているのか。
それを考えてみましょう。
大河ドラマらしからぬ題材
大河ドラマ、と言えば戦国時代とか江戸時代だとか
歴史上の有名な人物を中心に描く作品が
ほとんどです。
実際に、いだてんの前の大河ドラマは
西郷隆盛を主役としたものでしたし、
次回は明智光秀だと決まっています。
そういう意味では、このいだてんは
大河ドラマらしからぬ題材と言えますね。
同じＨＮＫのドラマで言うと「朝ドラ」のような
作風になっているのも事実です。
そういった意味では大河ドラマのファンは
戸惑った方もいるかと思いますし、
なかなか受け入れられない作品なのかもしれません。
ジャンルが全く異なるので
視聴率に影響するのも当然と言えば当然
ではないでしょうか。
人を選ぶ作風
いだてんの作風は人を選ぶ作風であるかと思います。
独特のテンションがあるので、
人によっては好きだと思いますが
反面、人によっては「ちょっとついていけない…」という人も
いるかと思います。
好みが非常に大きく分かれる作品で
あるのは確かでしょう。
それを現しているのが視聴率であると思います。
第１話の時点では１５パーセントを超えていた視聴率も
第２話、第３話と急激に下落しています。
これは、第１話を見た人が”何らかの理由”で
見るのをやめた、ということを意味します。
そして、最近ではある程度の視聴率で
固定されています。
これは、脱落した人以外は、見続けている、ということを
意味しているのではないでしょうか。
そういう意味では、
人によって好き・嫌いが激しく分かれる作品であり、
”好み別れる作品”であることを意味しているかと思います。
最初は見てみて
「うわっ…ちょっと無理だな」と感じた人もいれば
楽しい！と感じた人もいる…
どんなドラマでも、そういう傾向はありますが
このいだてんに関して言えば、特にそういう傾向が
強かったのではないか、と思われます。
分かりにくいとの指摘も…
最初の方に特に強く見られた特徴で、
時代がコロコロ変わりすぎてしまい、
見ている側が「今、何時代のことを描いているのか」と
いうことを理解できなかったり、
難しかったり、という評判も聞かれました。
年配の方が多く見ている大河ドラマですから
場面をコロコロ変えてしまい、
追いついていけないような状態にしてしまったのは
大きな失敗の一つであると思います。
今でこそ、最初よりは改善されているようですが、
基本的に大河ドラマに限らず、連続ドラマの類は、
“一旦見るのをやめた”人が、戻ってくることは
あまりありません。
一度見るのをやめたら、最後まで見ない。
そういう人が多いのも事実です。
つまり、最初に人を振り落としてしまったことは
いだてんにとって、大きな痛手になったと
いえるでしょう。
また、一部キャスティングの滑舌が悪いとの
声も上がっており
聞き取りにくいことで、視聴者が離れたとの
指摘もあるようです。
メインキャラクターとして登場しているので、
その後も登場回数が減ることはなく、
受け入れられない人にとっては
離れる原因の一因になったことは
間違いのない事実であると思います。
今後はどうなる？
いだてんの今後はどうなるのでしょうか…。
最近は、視聴率も固定されており（大体８か９ぐらい）、
安定してきているのも事実です。
ここから大きく下落するようなことは
あまり考えられないので、
初回から今に至るまで見ていた固定視聴者は
このまま見続ける人が多くなるのでは
ないかと思います。
ただ、逆に言うと、
視聴率が大幅に上がることも難しいかとは思います。
オリンピック開催が近づいてきても、
このドラマの視聴率が急激に上がることは
考えられにくいです。
一応、リレー形式とのことで、
今後、作品のメインがガラリと変わるタイミングが
あるみたいですが、
そのタイミングで、視聴率が大幅に上がるのか？と
言われれば、これもまた難しいことであると思いますから
今の状態のまま横ばいで…
ということになるかと思います
まとめ
もしもこの「いだてん」が大河ドラマではなく
朝ドラであったのであれば
もう少し変わっていたのかもしれませんが
それは、たらればの話なので、何とも言えません。
最近では、いだてんに限らず
大河ドラマの視聴率は全体的に落ちつつあります。
一方で朝ドラは絶好調な状態が続いているので
視聴者のニーズも変わってきている…のかもしれませんね。
ただ、ドラマによって、
視聴率に差が出ているのも事実ですから
今後の題材次第では大河ドラマにも、
また、輝ける時代が戻ってくるかもしれません。
