高齢者は危険だと分かっているのにどうして免許返納しないの?

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免許返納。

最近ではよく騒がれていることです。
と、いうのもご高齢の方による
悲惨な交通事故が後を絶たず、
社会的な問題になっているためです。

人間は年老いれば、
誰でもその判断力は落ちていくものです。
こればっかりは仕方がありません。
運転に関する判断能力も鈍り、
アクセルとブレーキを踏み間違えたり、
突然意識を失ってしまったり、
わけが分からなくなって色々な場所に突っ込んでしまったり
そういうことも出てきてしまうものなのです。

これは個人の問題ではなく、
人間はどんなに健康的な生活を送っていても
判断力が鈍り、運動能力も鈍り、
車の運転に適さない状態になっていくのです。

このことは、誰にでも少し考えれば分かることです。

ですから、当然、自分自身で考えて
車のハンドルを握るのをやめるべきですし、
免許の返納が囁かれるのも当然のことです。

が、それでも免許を返納しない人がいる。
それは何故なのでしょうか。

その理由を見て行きましょう。

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免許を返納しない理由とは?

では、危ないと分かっているのにも
関わらず、どうして免許を返納せずに
平気な顔をして運転している人がいるのでしょうか。

これだけ世間的に問題になっているにも関わらず
“自分は大丈夫だ”といわんばかりに運転を続ける人も居ますし
免許を返納しない人もいる。

不思議に思う人もいるでしょう。

これにはやむを得ない事情もあれば
とても身勝手な事情である場合もあります。
理由は人それぞれですが、主な理由を見ていきましょう。

自分は大丈夫だと思い込んでいる

まず、考えられる理由の一つとして
「自分は大丈夫だ」と思い込んでしまっている、ということですね。
誰だって自分の老化を認めたくない気持ちは分かりますが
人間は、確実に老化をしていくものです。
それを頑なに認めなかったり、心から自分は大丈夫だと
思い込んでしまっていたり、
そういう人も実際にいるのです。

ですが、現実問題「自分は大丈夫だ」と思っていても
大丈夫ではありません。
60、70、80歳と年齢を重ねていくに連れて
どんどん危険は高まっていくのです。

“自分は大丈夫だ”というのは単なる自分勝手な考えであり
改善しなくてはいけないのですが
そう思い込んでしまっている人が多いのが
悲しいですが、現実です。

が、どんな風に自分が思っていようとも
高齢化すればするほど、判断力が鈍り、
判断力の低下が原因の事故はどんどん
おきやすくなっていきます。
これは個人の問題ではなく、人間そのものの運命に
なりますから、自分の気持ちにどこかでブレーキを
かけて車から降りなくてはいけません

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やむを得ない事情

中には、やむを得ない事情で返納できない、
という人も実際に存在します。
どのような事情かと言うと、
「田舎で、車が無ければとても買い物にはいけない」という
地域ですね。
本当にそういう地域は存在します。
そうなってしまうと、車に乗らない、ということは
買い物などにもいけない状況になってしまう、ということです。

これは事情としては、仕方のない事情では
あるかとは思います

が、だからと言って「見ず知らずの人を危険に晒しても良いのか」
「万が一事故を起したら仕方ないで済むのか」
答えはNoです。

「車に乗らないと買い物にいけないから
 その途中で事故を起してしまっても仕方が無い」

という考えは正しい考えではない、
ということは分かるかと思います。

事故なんて起さないよ!
という人もいると思いますが
最初にも書いた通り、年齢を重ねれば重ねるほど
判断力は鈍り、事故を起す可能性は高まりますし
絶対はないのです。

つまり、地域的に厳しいという理由は
確かにその通りなのですが、
それでも車に乗る、ということは
自分の買い物のために、他の人を危険に晒しても構わない、
という考えをしている、ということになります。

とは言え、地域柄どうにもならない、というのも
事実として実際にあります。
ある程度の工夫を考えてみることは必要ですが
それでもどうにもならない地域が存在するのは事実です。
個人ではどうにもならない部分に関しては、
行政の出番です。
行政が、そういった部分に気付き、対策をしていくこと、
行政に対して声をあげることが大事になるのではないでしょうか。

ただ、現実は厳しく予算だとか、怠慢だとか、色々なものが
絡みあって、なかなか対応が行われないことも事実で、
非常に難しい問題です。

「買い物に車が必要だから他の人を危険に晒す」
「通行人が危険な目に遭うから、車に乗っちゃダメ 買い物はどうにかして」

どっちにしろ、
誰かを切り捨てる、そういう冷たい現実が
今の現状でしょう。

車に乗れば周囲の人が危険。
乗らなければ、本人が買い物できず途方に暮れる。

どうにもできない状況こそ、行政が
どうにかしなければいけません。

自己中心的な考え

高齢者の中にも間違った考えをする人はいます。
「もし事故を起してしまったらそのときはそのときだ」みたいな
パターンですね。
これは最低の考え方です。

自分の先は短いから、みたいな考えなのかもしれませんが
事故に巻き込まれて奪われる側からしてみれば
本当にたまったものではありません。

このような自己中心的な考えは
絶対に捨てるようにして下さい。
「自分は事故を起さない
 もしも起してしまっても仕方が無い」
みたいな考えは絶対にしてはいけない考えです。

自分が”奪われる側”にもしもなってしまったら…?
そのことをしっかりと考えて、
心を入れ替えるようにして下さい。

上のような地域柄、どうしてもの場合とは違い、
これは単純に自分勝手な考えですし、
最低な行為ですので、控えるべきです

返納が面倒臭い

返納しない理由の一つとして
免許返納が面倒くさい…という人もいるかと思います。
返納の手続きなんて、やったことのある人は
いないでしょうから、面倒くさい、と
思ってしまうのは仕方のないことです。

しかしながら、だからと言って
車をブンブンと運転していては
いずれ、誰かを巻き込んでしまう可能性もあります。
これは、高齢者だから云々だとか、
悪意のある意味合いではなく、
人間とはそういうものですから仕方がないのです。

返納しなくても、免許の更新をしなければそれで
免許は無効になりますし、
免許を持っている状態であっても
運転を自制できれば別にそれで構いません。

が、人間とはどうしても甘いもので
“運転できる状況”にあると
「今回だけは…」という気持ちが芽生えてきてしまうものです。
免許の更新に関しても、”更新”という作業は
年齢を重ねるまでに何回も何回もやっている場合が
多いですから”返納”とは違い、腰を上げてしまうものです。

しかし、事故を起してからでは遅い。
このことは忘れてはいけません
確かにやったことの無い”返納”という作業をするのは
何かと面倒だとは思いますが
それでも、自分のため、巻き込まれてしまうかもしれない相手のため、
自分自身の家族のために、
基本、免許は自分自身で自制して返納するべきものなのです。

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自分本位で考えれば悲劇を起こす

どのような理由であっても
年を取れば取るほど「事故を起こす可能性は高まる」という8のが
覆すことのできない事実になります。

やむを得ない理由もあるかもしれません。
ですが、だからと言って、人を轢いてしまったら仕方ない、
なんてことには絶対になりません。

自分本位で物事を考えれば
自分、家族、相手、全ての人間に迷惑がかかることになるのです

まとめ

高齢者による暴走事故などが
最近では目につくようになっています。
人間ですから、年齢を重ねれば判断力も肉体的にも
衰えていくのは仕方のないことです。
これは、誰であっても避けられません。

そして、頑固になっていくという一面もあります

ですが、やはり返納は必要でしょう。
自分のため、巻き込まれてしまうかもしれない誰かのため、
そして、家族のため、
返納という選択肢を選ぶべきです。

ただ、地域の問題。
これは行政が解決に動くべきだと思います。
車が無ければ買い物できない、
車に乗れば事故が起きるかもしれない。

だったら、
車に乗らなくても済むような
状況を作らなくてはいけません。

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