ドラマが短くなった理由は?昔のドラマはどうして長かったの?

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昔のドラマと比べると、
現代のドラマは
「かなり短い」ものがほとんどです。

基本的には1クール(10話ちょっと)のものが
ほとんどですよね。
場合によっては10話切るようなこともあります。

しかしながら、昔は何百話も放送されているような
ドラマもあり、
今よりも1作品1作品の話数が長いことが
多かったのです。

では、現代のドラマが「短くなった」理由には
どのような理由があるのでしょうか。
その点について解説していきます。

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色々な理由が絡み合って現在の状態に

ドラマの話数が少なくなった理由は
「ひとつ」ではありません。
色々な理由が絡み合ったことによって
結果的に今のような形が
「ドラマの当たり前」になったわけですね。

最近では、人気作品は
「1クール」放送して、人気だったらまた
1年後や数年後ぐらいに「Ⅱ」を放送する、みたいな
形がとられるようなことが多いですが、
昔はそうではなく、何百話も続けて、
1とか2とか区切るのではなく、
「ずっと続いている」ドラマも多かったのです。

そのような形のドラマが無くなった
理由は「ひとつ」ではありません。
色々な理由・事情が絡み、現在の形に
なっていて、今では「それが当たり前だから」という
状態になっています。

簡単に言えば「時代の流れ」と共に
変化した、ということになりますね。

良くも悪くも、現代のドラマの基本的な形は
ごく一部を除けば「1クール」のドラマです。

俳優のスケジュールの都合上

理由の一つとして言われるのが
「俳優のスケジュールの都合上」ですね。

昔のように何百話も放送するドラマの場合、
そのドラマにメインとして出演している
俳優は、そのドラマのために何年もスケジュール確保を
行わなくてはいけない状態になります。

現代において、それをするのは
かなり厳しいことであり、昔は、何十年と同じドラマに
毎週のように出演している俳優もいましたが、
今ではそれも難しいことです。

色々と俳優の在り方も時代と共に変わってきています。

現在では
「シリーズ化して定期的に放送されるシリーズごとに
出演してもらう」ということが
限界になるでしょう。

スケジュール調整・確保の問題的にも
現代では、何百話もドラマを続けることは
難しくなりつつあります。

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視聴率自体の低迷

ドラマに限らず、テレビ番組の視聴率は
昔と比べると低迷している状態です。

視聴率が全てではありませんが、
当然のことながら、視聴率が低ければ
制作費の問題や、打ち切りの問題など
色々な問題が出てきます。

これも「時代が違ったから」というのが
最大の要因ですが、
昔のドラマの視聴率を見ると、
それはもう、今とは全く違う視聴率であり、
雲泥の差があります。

昔のように「何百話も続けて放送するような
体力がもはやテレビドラマにはない」というのも
要因の一つと言えるでしょう。

テレビの視聴率が落ちたり、
テレビ離れが進んでいる理由としては
やはり「娯楽の多様化」ということが
最大の原因になるかと思いますし、
今後も、娯楽はさらに多様化していくと思いますから
そう考えると、もう”昔”のような状態に
戻ることは困難と言えます。

昔のように娯楽の選択肢の幅が狭く
”テレビ”がないと…
みたいな時代ではなくなっていますからね…。

視聴者の考え方の変化

視聴者の考え方の変化も
理由の一つに挙げられており、
今の時代に、昔のような何百話も続くドラマを
放送しても、時代にそぐわず、
リスクがある、というのも現実です。

確かに、色々な娯楽がある以上、
昔よりも、毎週連続してドラマを見る、ということは
難しい時代になっていますし、
「どんどん新しいもの」を求める時代となっているのも
また一つの現実です。

”視聴者の在り方”もまた、
変わってきている、というのも、
テレビドラマ自体が短くなった要因の一つでしょう。

リスクを取るのは難しい

昔のように、長期でドラマを放送するためには
現代では「スケジュールの事前確保」や
「放送枠の確保」などなど、色々な準備を
しなくては難しいです。

基本「長期のドラマ」を放送するような枠は
なかなか空いて居ませんし
役者のスケジュール調整も、そんな長期間同じドラマに
使うように確保はされていません。
やるのであれば、予めある程度の期間、確保しておく
必要も出てくるでしょう。

しかしながら、それをして
”万が一、視聴率が思うように伸びなかったら…”という
リスクを取るほど、現在は余裕がない場合が
ほとんどです。

1クールのドラマであれば、失敗したとしても
数か月で放送は終了し、次のドラマに進みますし、
打ち切りという判断も場合によってはできるでしょう。

しかし、長期続けるつもりでドラマを
初めてしまった場合、
そう簡単にやめることはできなくなってしまいますし、
そう簡単に打ち切りすることもできなくなってしまうため、
損害が非常に大きなものになってしまいますから、
今のドラマ事情では
「1クールで放送して、人気が出れば「第2弾」を考える」と
いう形が、一番時代に当てはまっている…ということになりますね。

シリーズを重ねていくやり方なら
万一失敗したら「1」で終えれば良いだけの話ですから…。

まとめ

今と昔では、時代が違います。

あらゆる事情が異なっているために、
昔のように何百話、何十話とドラマを
続けることは非常に難しい時代であると言えます。

しかしながら、1クールには1クールの良さも
あると思いますし、
決して「昔のように長いドラマのほうが良い」ということでは
ありません。

このあたりは個々の好みによっても変わってくる部分です。

昔のドラマが今より長いものが多かったのは
「そういう時代だったから」そして
色々な意味で「余裕」があったから、と言えるかと思います。

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