アドセンスの遅延読み込みでサイトの速度が改善?効果はあるの?

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自分のサイトで
アドセンス広告を利用している運営者様の中には
”サイトの読み込み速度”を気にしている人もいるかと思います。

ページの速度をチェックできるサービス
PageSpeed Insightsなどを利用している人の中には
”評価を改善したい”と思っている人もいるでしょう。

ですが、↑を使ってみると分かるのですが
アドセンス広告など、広告を利用していると
残念ながらどうしても、広告の読み込みなどで速度が
落ちてしまい、スコアも落ちてしまいます。
中には「低速URL」だとか「中速URL」だとか
言われてしまうサイトもあるでしょう。

広告を貼り付けている以上、ある程度遅くなるのは
仕方のないことなのですが
この対処法として「アドセンスの遅延読み込み」が
方法の一つとして挙げられています。

ですが、これは、本当にリスクはないのでしょうか。
そして、するべきなのでしょうか。
その点について解説していきます。

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遅延読み込みとは?

遅延読み込みとは、簡単に言えば「最初にアドセンス広告を読み込まない」
ということです。
通常は、サイトを開いた瞬間に広告の読み込みも行われるのですが、
それをあえて遅らせて、サイトを見ている人が、最初に
何らかのアクション(スクロールなど)を起こしたタイミングで
読み込みを開始するなどして、
読み込むタイミングを遅らせることです。

これにより、サイトを開いた瞬間の読み込みは
早くなり、速度チェックのサイトなどでの評価が
大幅に改善する可能性(他に遅くしてる要素がある場合はダメですが)が
ある、という方法です。

サイトを見ている側からすれば、結局スクロールなどを開始すれば
広告を読み込むわけですから、感覚的にはあまり変わらないのですが
機械的なチェックにおいては、これをすることで
サイトの読み込み速度のスコアが改善されるのです。

ただし…
これには”リスク”や”デメリット”もあります。
本当に必要なのか、それとも必要ないのか。
これに関しては賛否両論ですが、
もしやるにしても、下記のようなデメリットやリスクは
考えておく必要があるでしょう。

先に頭の中に入れておいた方が良いことを
まとめていきます。

体感的には変わらないことも

確かに、スコアは上がる(ことが多い)のですが、
実際、サイトに訪問する人が
「早くなったな」と体感できるかどうか、と
言われれば実際のところ、そうではありません。

あくまでも、遅延読み込みですから
結局読み込むことには変わりありません。
数値上は変化しても
実際にサイトを見る人からしてみれば
特に何の変化も感じない、ということが多いです。

むしろ、遅延読み込みのを行うことで、
広告の配置などによっては、
変な表示になったり、突然変な場所に広告が
出現して、かえって逆に遅延読み込みを行うことによって
見る側からしてみれば「なんだこれは?」という
不便なサイトになってしまう可能性もあります。

もちろん、それは配置などを工夫することで
対処できることが多いですが、
必ず遅延読み込みを行うのであれば
自分自身のサイトがちゃんと表示されているのかどうか、
ということは考えていく必要があります。

スコアが上がっても、
訪問者が不便と感じるようなサイトに
なってしまえば、最終的に
「このサイトは見ずらいから見たくない」という人が
増えてしまい、逆効果になるリスクもあります。

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コードをいじっても大丈夫なの?

遅延読み込みを行うためには、
コードをいじる必要があります。

そうなってくると、
規約の部分で大丈夫なのかどうか、
ということは心配になってくるかと思います。

この辺りに関しては”問題ない”とは
言われていますが、
(実際にやっている人もたくさんいますし
実際に質問して確認している人もいます)
曖昧な部分が存在しているのも事実で、
はっきりと”絶対に大丈夫です”と
運営側が断言しているのは、私は
見たことがありません。

実際に、他サイトを検索していくと、
広告の配信が止まってしまった、
などという情報も
(※これは、遅延読み込みが原因かどうかは
はっきりしていませんが、サイトを見る限り
”それ以外は思い当たることがない”と
されていました)あり、
100%大丈夫である、と断言してしまうのは
無責任であるのも事実です。

中の人(運営側)でもないのに
”絶対に大丈夫です”と断言するような勢いの
ところもありますが、
100%と断言することは、
外部の人間にはできない、と私は考えます。

上で書いたように、
広告の表示タイミングがおかしくなってしまっているのに
気付かず、無意識のうちに違反をしてしまっていて、
結果的にアカウントが停止されてしまった、
なんてことになるリスクは当然あるでしょうし、
”絶対安全”かどうか、と言われれば
”保証はできない”というのが冷静な答えになると思います。

失敗するリスク

そんなに難しい作業ではないのですが、
直接サイト側のコードをいじる作業も
必要になります。

それに失敗してしまうと、最悪の場合は
サイトが崩壊してしまって
開けなくなってしまう可能性も
ありますので、しっかり確認してから
実行することが大事になります。

慎重に作業は進めていくことと、
念の為、元の状態に戻せるように
事前にバックアップを取っておいた方が良いでしょう。

アクセス数や収益は上がるの?

アドセンスの遅延読み込みを行ったからと言って
それがアクセス数UPに繋がるか?と言われると
これは、直接的に関係する可能性は低いでしょう。

少なくとも、遅延読み込みにしたからすぐに
アクセス数が増えた、みたいなことは
まず起きないと思います。
(仮に起きたとしても、それは、偶然他の事柄で
アクセスUPしたタイミングと被っただけの
可能性の方が高いです)

収益が上がるかどうか、ですが
これもあまり変化がないと言われています。
遅延読み込みをしたことにより、
アクセス数が爆増したり、
収入が大幅に増えたり、ということは
あまり期待できず、
あくまでも、サイトの読み込み速度の
スコアの変化にとどまることがほとんどでしょう。

もちろん、サイトの速度も検索エンジンの
評価に影響する、とは言われていますから
速度の評価が早くなったことで、
検索順位が上がり、その結果、サイトのアクセス数が
増える可能性はありますが、
こればっかりは、他の条件も色々絡んでくることですので
確実に良い影響を出すとも限らず
遅延読み込みを導入したところで
何も変わらない可能性も十分に考えられます。

あくまでも、即座に出る効果は
「スコア上の変化」だけでしょう。

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速度はある程度は仕方がない

サイト速度は、ある程度は仕方のないことです。

”本当に体感で遅くなっている”のであれば
問題ですが
速度チェックのサービスなどで点数が低くでて
しまうのは、これはある程度は仕方がないです。

実際に、検索順位上位に表示されているサイトなどを
チェックしてみても、スコアは案外低かったりしますし、
30切っているようなサイトもあります。

実際にサイトが遅いなら別ですが
自分でアクセスしてみて、体感的に問題ないのであれば
数字ばかりに囚われすぎてしまうのも
考え物です。

まとめ

検索エンジンも最終的な目標としては
「ユーザーの役に立つサイト」を上位表示したいわけですから
”点数だけに囚われたサイト”ではなく
本来は、”実際にちゃんと早くて、内容が伴っているサイト”を
上位表示しようとしているわけです。

スコアばかりが全てではありませんし、
検索エンジン側も”スコアだけを意識したサイト”を
求めているわけではありません。

そのことは、覚えておいた方が良いですね。

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