「勝負時」の繰り返しはダメ。乱用すると起きること。

この記事は約5分で読めます。

「今が勝負時」

そういう言葉を何度も繰り返しているとどうなるか?

言葉の重みがなくなり、
いずれ、誰からも相手にされなくなります。

「ま~た言ってるよ」
と、そういう風になってしまうわけです。

日常生活、仕事、決め事をする立場の人…
色々な場面、立場の人が
そう言う言葉を使うこともあるかもしれませんが、
間違っても「常に勝負時」みたいなことに
ならないように、注意が必要です。

私が勤務していたブラック企業でも
本部が「今が勝負時だ!」を年中言っているような会社で
最終的に呆れられて誰も相手にしていませんでした。

無意識のうちに「年中勝負時」に
してしまっていませんか?
自分の行動を、よく振り返ってみましょう。

スポンサーリンク

勝負はここぞという時にするもの

「今が勝負時だ」という言葉を使うのは
「本当に勝負するとき」だけにしなくてはいけません。
自分自身の中で勝手に勝負時を決めるのは良いですが、
例えば、会社で上司が部下を奮起させるときに
勝負時という言葉を使ったり、
私が勤務していたブラック企業のように
「今が勝負時だ」と売上奮起をさせようとしたり、
あるいは、最近では「勝負の3週間」などという言葉が
感染予防のために使われていたりもしました。

が、「勝負」は「本当に勝負のとき」にするものであり、
常に勝負時、勝負時!なんて言い続けていれば
最終的には誰にも相手にされなくなります。

言葉の重みが無くなるわけです。

「普段から嘘をついていたために、本当の時にも
嘘と思われて誰にも信じてもらえなくなってしまった」お話、
オオカミ少年のお話と同じです。

常に勝負勝負勝負言っていると、
本当に勝負時なタイミングで、勝負時、と言っても
「ふ~ん、いつもご苦労さん」みたいな感じに
なってしまって、誰にも相手にされなくなってしまうのです。

軽い気持ちで勝負勝負騒いでいると、
いざ、本当に勝負しないといけないときに
聞いてもらえなくなる、ということです。

都合よく期間を伸ばし続けるのはNG

私の勤務していたブラック企業の例を挙げると、
例えば、クリスマスシーズンには
「今が売り時!勝負どきだ!休んでる場合じゃない」みたいな
メッセージが本部から飛んできます。

が、年末年始になると、今度は「年末年始は稼ぎ時!勝負から逃げるな!」
みたいなメッセージが届き、
年末年始が終わると「閑散期!ここが勝負だ!」みたいな
メッセージ…

永遠に勝負が伸びて終わらないのです。

結果的に社員は、「いつも勝負じゃないか!」と次第に
呆れていき、
言うことを聞かなくなっていく…
そういうことです。

世間的なニュースに目を向けると、
感染症予防のために
「勝負の3週間」と言ったあと、その期間が終わってから
今度は「真剣勝負の3週間」とか言い出したり、
こういうところですね。

これは、心理的にも、言われる側からすると
かなり腹が立つ行為であり、
付き合ってられない!となる人が非常に多い
「愚策」です。

私のブラック企業の例もそうですが、
勝負を乱用していると、
言われる側からすると「いつも勝負じゃないか。
付き合ってられない!」となるわけです。

常に大事な時期だとしても
「言い方」の問題ですね。
何度も何度も「緊急」だの「重要」だの
そういう重い言葉を繰り返せば、
その言葉の重みは薄れていくのです。

スポンサーリンク

使うタイミングをよく考えて一発で決める

「勝負時」という言葉は、
使い時をよく考えることです。
軽い気持ちで勝負勝負と騒ぐと、
↑で挙げた例のようなことに繋がってしまうのです。

「勝負時」と言う言葉を「他人」に対して使うときは、
とにかく、その使いどころを間違えないようにすることです。
繰り返し勝負することはできない1発勝負だと
考えるべきでしょう。

もちろん、
ある程度の期間が空いてから「また勝負だ」なら
大丈夫ではあると思います。
ただ、何度も何度も、まるで「やっぱり延長するぞ!」みたいな
感じで、終わりの見えない勝負をされると
言われる側はやる気をなくす、ということです。

自分で自分に、365日毎日勝負だ!みたいな目標を
課すことは別に構いません。
それは個人の自由です。
ですが、人に対して勝負時という言葉を使うときは
注意をしなくてはいけません

繰り返していると、最後にはどうなる?

「勝負時」という言葉を
繰り返せば繰り返すほど、最終的には
「言葉の重み」が無くなっていき、
効果も薄れていくでしょう。

もちろん、何百人、何千人、何万人に対して
そういうことを言う立場なら
ある程度は真剣に受け止めてくれる人も
いるとは思いますが
繰り返せば繰り返すほど、相手にしてもらえなくなります。

最終的には反発する人、無視する人で
溢れることになってしまい、
誰にも言うことを聞いてもらうことは
できなくなってしまうでしょう。

「安っぽい勝負」には
誰も乗ってくれない、
そういうことです。
言葉の使い時は、発言の影響力が
強い立場にいればいるほど、注意しなくてはいけないのです。

まとめ

勝負時という言葉を乱発して
「安っぽい勝負」になってしまったら
もう手遅れです。
誰も言うことを聞いてくれなくなり、
効果のある勝負はできないでしょう。

会社でも、社会的な部分でも、
上の立場にいる人間であればあるほど、
このことは「強く」理解しておく必要があります。

自分が逆に言われる立場だったらどうか。
そんな想像力がない人も多く、
その結果、勝負時を乱発して
自滅している人や企業も見受けられます。

言葉の重みをよく考え、
短絡的に勝負時勝負時などとは、口にしないことです。

タイトルとURLをコピーしました