ニンテンドースイッチ2で採用される”キーカード形式”は、
パッケージ版ソフトの”一部”に採用されるもので、
従来のゲームカードとは異なり、
ゲームのデータ自体はカードの中に入っておらず、
ソフトを起動するためのキーのみ入っているもので、
購入後、ゲームカードを挿入して、
初回プレイ前にデータをダウンロード(ダウンロード自体は無料)し、
遊ぶ形式になっています。
初回にダウンロードする以外は、普通のパッケージ版と同じで、
”起動ごとに毎回ソフトを挿入する必要がある”ことや、
アカウントに紐づけされるわけではないので
中古で売買したり、他の人に譲ること自体も可能なものになっています。
ただ、この”キーカード形式”には大きな問題が色々とあり、
今後、Switch2の展開でも懸念される点が多く存在しています。
Switch2の大きな懸念となる「キーカード」
キーカード形式は、
”メーカー側のコストの削減”
(従来のゲームカードは容量が大きくなればなるほどコストも上がる)や、
それに伴う価格の上昇を抑えるというメリットは確かにあります。
ただ、デメリットがそれ以上に多く、
特に、メーカー側ではなくユーザー側への負担や注意すべき点が
非常に多くなってしまっているために、
今後キーカード形式が多くなってしまうことがあれば
トラブルの発生や、最悪の場合売上自体への影響も考えられます。
キーカード形式では何が問題なのか、その点を見ていきましょう。
本体容量を圧迫してしまう
まず、キーカード形式の問題点は”本体容量の圧迫”です。
Switchでは(Switch2も含め)従来のゲームカードが
採用されているものはパッケージ版を購入すれば
ソフト内にゲームデータが入っているために、
自分でダウンロードする必要があるのはアップデートのデータや
追加コンテンツのデータのみになっていて
ゲーム本編のデータはダウンロードする必要はありませんでした。
そのため、ゲーム本編が12GBのゲームでも
パッケージ版を買えば、本体の容量を12GB節約できる…
ということになっていたわけです。
しかし、キーカード形式だと本編のダウンロードも必要になるため、
パッケージ版を購入しても結局、本体の容量を消費することになってしまい、
これはユーザーにとって単に”容量の節約をできなくしてしまう”という
大きなデメリットになります。
特にSwitch2のゲームは容量がSwitch1よりも大きくなりがちですので、
本体保存容量も消費しやすく、
しかもSDカードの規格も限られていて現時点では高額、と、
ユーザー目線で見るとなかなか大きなデメリットになってしまっているのは確かです。
ただでさえ、普段の任天堂ハードと比較すると高額な本体に、
SDカードまで購入させられるとなると、
ユーザーの出費もかさみ、また、購入の手を止めるユーザーも
出て来る可能性はあります。
加えて、最初に購入した際に、
パッケージ版は”届いてすぐに遊べる”状態でしたが
そこからダウンロードも求められるため、
遊ぶまでに今までより”無駄な時間”がかかるようになってしまいます。
オンライン接続していないとダウンロードできない
普段、ゲームをたくさん遊ぶ層は大丈夫だと思いますが、
案外、”ゲーム機をネットに接続していない人”は
それなりに今でもいます。
そのため、キーカード形式のソフトを”避ける”ユーザーも
出て来るでしょう。
今までパッケージ版を”ゲーム機をネットにつないでいないから”と購入していた
ユーザーは、ダウンロード版はダメ、パッケージ版もキーカードだからダメ、と
選択肢を奪い取ってしまう形になってしまいます。
実際、ゲーム販売店で勤務していたので分かりますが
”意外とゲーム機をネット接続していない・できないユーザー”もいるので、
これは大きな問題になりそうですし、
”気付いて買わない”という選択をするユーザーだけではなく
”キーカードの説明が掲載されていても理解できずに買ってしまう”
ユーザーもいるでしょうから、
なかなか、この点も大きな懸念材料となります。
”保存したい人”の反発も考えられる
パッケージ版を購入する人の目的は様々ですが
ただ単にパッケージが手元に欲しい、というだけではなく
将来的に「DLできなくなった時」にも遊べるように保存しておきたい、
という目的の人もいます。
ただ、キーカード形式だと、大本の再ダウンロードが終わってしまうと、
キーカードを手元に持っていてもダウンロードできなくなってしまうので
”それが不満”というユーザーも
パッケージ派の中にはそれなりに存在します。

そのため、キーカード形式が増えれば
中には購入意欲を削がれたり、他機種版に流れるなどの
トラブルも考えられます。
将来的に、再ダウンロードなどもできなくなった場合、
Switch2がレトロゲーム機になった時には
”ソフトを買っても何も遊べない”という
悲惨な状況になる可能性も懸念されます。
販売店目線で考えるとトラブルが厄介
販売店からしてもキーカードは厄介で、
↑のような理由から
”どうせ容量を節約できないならダウンロード版を買おう”というユーザーや
”ネットに繋がっていないから買うのをやめよう”というユーザーなど、
多少、パッケージ版の売上に影響を及ぼす可能性があります。
そうなると、販売店の売上には影響が多少なりとも出るでしょう。
また、深刻なのが”キーカードが原因のクレームや問い合わせ”が
予想される点で、
ゲーム販売店で勤務していた経験から考えると
”確実に”説明が書いてあっても色々と聞かれたり、
あるいはそのまま買って行ってしまって”なんだこれは!”と
なる事例も出て来ると考えられます。
そういったことを考えると、販売店からしてみると
”キーカード”の存在はマイナスに働くでしょう。
また、遠い未来、Switch2のソフトの再ダウンロードが終わった場合、
(過去のゲーム機でも”将来的には終わる予定”となっているので
Switch2もいずれは終わるでしょう)
キーカードのゲームは中古で販売できなくなってしまったり、
”実はもうダウンロードが終了していて、クレームになった”なども
考えられますから、この点も大きな懸念点と言えます。
売上に影響が出る恐れ
キーカード形式のソフトばかりが増えてしまうと、
Switch2のソフトの売上に影響が出る恐れがあります。
特に、Switchは
パッケージ版の売上比率がPS・XBOXに比べるとかなり高く、
容量を節約できる部分も含め、パッケージを買う人は
それなりに存在します。
が、それをキーカードにしてしまうと、
中には”キーカードなら買わない”という人や、
”Switch2版はキーカードだからSwitch版やPS5版を買おう”という
ユーザーも出て来るでしょう。
この時に問題になってくるのが
”Switch2版をやめてSwitch1版を買おう”ならメーカー的に
問題はないと思いますが、
”Switch2版はキーカードだから、PS5版やPS4版を買おう”と
パッケージ派のユーザーがなってしまうと、
任天堂からすると、”競合機種に売上が流れて打撃”となります。
現状、任天堂自体はキーカードのソフトを出していませんが、
サード(任天堂以外のメーカー)はキーカードも多く、
その売上が他機種版に流れると、
任天堂だけが損をすることになります。
(Switch2版⇒PS版にパッケージ派が流れると
発売元のサードのメーカーは”どのみち1本売れた”ので
問題ないと思いますが、
任天堂からすると、”サードのソフトの売上が1本競合機に流れた”
状態になってしまいます)
そのためキーカードばかりだと、
状況によっては深刻な売上への影響が出る可能性も考えられます。
まとめ
キーカード形式はユーザーへのメリットが少なく、
現状では、ユーザーに負担を強いるだけのものになってしまっています。
また、パッケージ版を購入する人の心情を見誤っている
(物体が手元にあればいいというわけではない)ことや、
さらに負担が増してしまう点を考慮できていない(容量がいっぱいになってSDが必要になる)点など、
場合によっては今後の大きな懸念材料にもなりかねません。
早急に任天堂としても対策を考えて
上手く対応していく必要があるのではないでしょうか。
(関連記事⇒Switch2のキーカードの不満を和らげるためには?)
パッケージ派のユーザーや、ライト層を(そのつもりがなくても)
軽んじてしまえば、結果的にSwitch2の普及にも打撃となるでしょう。
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