ニンテンドースイッチ2発売後には
「Switch2専用ソフト」も次第に発売されていくことになります。
しかし、WiiU⇒Switchの時と決定的に違う点は、
”現在でもニンテンドースイッチは勢いを維持している”点で、
普及台数も圧倒的な普及台数となっています。
そのため、Switch2発売から数年は、
”Switch2専用にすることで売上が落ちる”という現象は
避けられません。
では、Switch2専用にするのを避けた方が良いタイトルは
どのようなタイトルになるのでしょうか。
この点について、お話をしていきます。
Switch2専用は「避けたほうがいい」タイトルもある
Switch2が発売されたからと言って、
いきなりSwitch2専用のソフトばかりにするのは、
ファースト(任天堂)にとっても、サード(他のメーカー)にとっても
場合によってはマイナスに働いてしまいます。
任天堂としては、確かにソフトの売上を多少犠牲にしてでも
Switch2を普及させる意味合いはありますが、
あまりにもソフトの売上が落ちればダメージとなりますし、
Switch1も好調を維持している以上、いきなりSwitch2専用ソフトばかりに
してしまえば、ユーザーの反発や
せっかく”勢いがまだ残っている”Switch1の息を自ら止めてしまう可能性もあり、
Switch2が上手く行くか不透明な状況ではそれは非常にリスクが高い選択です。
また、任天堂以外のメーカー・サードからすれば
Switch2の普及は直接そのメーカーには関係ありませんから
Switch2専用にするメリットは普及までの間は少ないですし、
無理に専用にすることで、自社だけがダメージを受けることにも
なりかねません。
ですので、Switch1⇒Switch2では、ソフトによっては
いきなりSwitch2専用にせず、
Switch2が十分に普及するまで、
(目安としては抽選販売が終わる頃ぐらいまでは
最低限、注意した方が良いでしょう)
様子を見ながら各社ともに展開をしていくことが
重要になります。
では、どのようなソフトの場合、
”専用”にすることは避けるべきなのか、
それを見ていきましょう。
スペックを必要としないソフト
ゲームの中にも、”今のSwitchで十分”な内容の
ゲームもたくさん存在しています。
そういったソフトは無理にSwitch2専用にすることで、
売上を落としてしまうだけになりますから、
少なくとも、Switch1がまだ現役で活躍しているような
時代が続くうちは、Switch2専用にする必要はなく、
Switch1とSwitch2で同時発売をしたり、
あるいはSwitch2に互換性があるわけですから、
Switch1だけに発売したり、という対応で良いかと思います。
任天堂のタイトルも含めて
”Switch2でなくてはならない理由のないソフト”に
関しては数年はSwitch2専用にすることは避けた方が良いでしょう。
(実際、任天堂自身も2026年にもSwitch1に
トモダチコレクションやリズム天国の発売を予定していて
そのあたりは理解できているような感じがします)
また、Switch2のスペックが必要ないにも関わらず
最初からいきなりSwitch2専用にしていると、
Switch1が衰退するであろう何年かあとならともかく
今の時点だと「何で2専用?」と反発を買いやすく、
また、抽選販売で当選できずにSwitch2が手に入らないユーザーからも
不満の声で溢れることになりますので
そういったリスクもあります。
ライト層向けのタイトル
ライト層向けのタイトルに関しては
可能な限り、いきなりSwitch2向けにはしない方が
良いでしょう。
と、言うのも、ライト層のユーザーは
なかなかすぐにはSwitch1⇒Switch2に移行するとは
考えられにくく、
例えば、グラフィックだとか処理性能などに拘りはなく、
(Switch1でも拘りが強くなければ十分綺麗ですからね)
Switch1で満足しているライト層のユーザーは、
すぐに”Switch2を買おう”とはなかなかならないでしょう。
しかも、Switch2の価格は約5万ですから、
そうそう簡単に、”ゲームの優先順位がそこまで高くはない”人は
ポンと出せる金額ではありません。
そうなってくると、Switch2発売直後の数年間は、
Switch2独占でライト層向けのタイトルを発売してしまうと
”大きく売り上げに影響が出る”可能性が考えられます。
これは、PS4⇒PS5の時にも起きていた現象で、
ライト層も遊ぶ割合が高いゲームであればあるほど、
PS4&PS5で同時発売した時に「PS4版の売上が高い」状態が、
2年半以上は続いていました。
(このことから、ライト層はなかなか新しいゲーム機には移行しないことを意味します)
任天堂のタイトルでも、
場合によっては、ライト層向けの人気シリーズの新作などを
出す際に、Switch1にも出せば100万本売れるようなタイトルでも
Switch2専用にしてしまうと、半分以下の売上になる恐れは
十分にある、ということです。
そのため、ファーストもサードパーティも
ライト層向けのタイトルは当面、
Switch2専用にはせずに、Switch1で発売するか、
Switch2エディションを同時発売して、Switch1版と両方出すか、
と言う展開にすることが望ましいかと思います。
(Switch2はSwitch1と互換もあるので、
ライト層向けのスペックを必要としないゲームは
そもそもSwitch2版を無理に出す必要もあまりないかとは思います)
直接的に繋がっているタイトル
シリーズの続編などは、やがて次のハードに移っていくのは
仕方のないことですが、
例えば3部作で発売したタイトルだったり、
前編・後編的な形で発売したタイトルの場合は、
Switch2専用にしてしまうと、反発を招く可能性があります。
実際にPS4⇒PS5の際には
ファイナルファンタジーⅦリメイクの3部作のうち、
1作目をPS4で発売、2作目をPS5限定にしてしまったことで、
賛否両論となっていました。
もちろん、例えば2⇒3のように次に進むのであれば、
機種が変わるのは全然良いことですし、自然のことですが、
前編・後編的な内容で、(今回のSwitchの場合も)
Switch1で前編を出して、後編はSwitch2専用、みたいなことを
すると反発を招く原因となります。
あまりにも時間がかかり過ぎて
発売が5年後になってしまった…みたいな場合はともかく
そうでない場合は、無理にSwitch2独占にはしない方が良いでしょう。
これらのソフトを独占にするタイミングは…?
ライト層向けタイトルやスペックを必要としないタイトルを
Switch2独占にするタイミングとしては、下記のようなタイミングが
望ましいかと思います。
・Switch2本体の抽選販売が終了した
・Switch2本体がある程度普及した
・Switch1の勢いが目に見えて衰退した
この3つの条件を満たしている状況であれば
売上的にも、ユーザーの反発防止の意味でも
ちょうどよいタイミングになるのではないかと思います。
まとめ
Switch2発売直後は、
上記のようなタイトルは特に、
”Switch2独占”にすることは避けた方が良いでしょう。
売上にも影響が出ますし、
ユーザーからの不満も膨らむでしょうから、
”Switch2専用にする理由がないのに、Switch2専用にしない”ということは
最初の数年間は、注意した方が良い部分だと思います。
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