シューティングゲームは何故衰退したのか?売れなくなった理由は?

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その昔はゲームセンターでも、家庭用ゲーム機でも
人気だったゲームジャンル「シューティングゲーム

最近ではシューティングゲームと言えば、
武器を持って戦うタイプのFPSゲームと混同されがちですが、
(実際に中古販売店でも「シューティング」でまとめられている
ところも多いです)
今回の記事で言うシューティングゲームは
戦闘機などを使って、弾を避けながら敵を倒していく、
という内容の本当にシンプルなシューティングゲームのことです。

縦方向に進むものもあれば、横方向に進むものもあります。

ですが、このシューティングゲーム。
最近ではほとんど売れなくなりました。
私は実際にゲーム販売店でも店長経験があるのですが
本当に売れませんし、新作売上ランキングでもランク外
だったりと、悲惨な結果になっていることも多いです。

では、何故、シューティングゲームは売れなくなってしまったのでしょう。
店長経験を元に、書いて行きます

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シューティングゲームが売れなくなった理由

シューティングゲームが売れなくなった理由は色々と
囁かれています。
「難易度が高すぎる」だとか「ファン層がどうこう」だとか。
まぁ、色々な要因があるのは確かです。

ですが、私自身は、シューティングゲームというものを見ていて
衰退した理由は、こういう部分にあると思います。

ちなみに、先にお断りしておきますが、
私はシューティングゲームが好きです。
好きだからこそ、客観的に思うことを書いて行きます。

①目新しさが無い

まず、シューティングゲームというと、どうしても
目新しさが無い、という点が挙げられると思います。
実際には、新しいシステムだとか、進化だとか
そういうことはたくさんあるのですが、
それは”知っている人”から見た場合のお話ですよね。

実際のところ、シューティングに興味の無い人からみれば
「古臭いゲーム」だとか「似たようなゲームばっかり」だとか
そんなイメージを抱いてしまうでしょう。

どうしても、グラフィック的な華々しさをつけることは
難しいですし、
かと言って、現代風なキャラクターを多数登場させたところで
やはりシューティングであればなかなか売上も望めませんし、
そもそもイケメンだとか、そういうキャラをそろえたところで
ゲームが売れるのか?と言われれば答えはNoです。

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②ボリュームが少ない

シューティングゲームは、どうしても、
全体的なボリュームとしては少なくなりがちです。
1時間もあれば、エンディングに行くだけなら可能なゲームも
多いですし、他のジャンルと比べると、
がっつり遊べる要素が無いのも事実です。

シューティングゲーム好きのプレイヤーであれば、
ハイスコアを目指して繰り返しプレイするかもしれませんが
一般プレイヤーは、正直、そこまでしないでしょう。
元々アーケードゲームからの移植である場合も多く、
ボリュームを求めるのは間違いではあるのですが、
世間ではボリュームが求められているのも事実。
シューティングゲームは、どうしても大ボリュームの
作品は作りにくい、という側面があるのです。

③選択肢が増えた

ゲームの技術の向上により、
ゲームの選択肢が増えた、ということも
シューティングゲーム衰退の原因の一つであるかとは思います。
昔は、本当にゲームと言えば、シューティングゲームの数が
非常に多く、今と比べれば、その選択肢も圧倒的に
少ないものでした。

それが、現代では、本当に多種多様なゲームジャンルが
存在しています。
選択肢が増えれば、それだけシューティングゲームを選ぶ人も
減りますし、当時の技術では不可能だった大作と呼ばれるような
ジャンルだとか、そういうものも多く登場しています。

シューティングゲームが悪い、のではなく
時代の流れによって、シューティングゲームが
必然的に衰退した、
そういうことも一つの要因であるのかと思います。

④オンライン要素や対戦の導入の難しさ

今では、ゲームにはオンラインの要素が多く導入
されています。
また、オンラインの要素が無くても、対戦できたり、
みんなでワイワイとプレイできるようなゲームも
人気なのが事実です。

しかし、シューティングゲームと言うのは
そのジャンルの特性上、誰かと一緒に対戦したり、
だとかそういうことは難しいのは事実です。
出来たとしても「2人同時協力プレイ」だとか
「オンラインハイスコアランキング」だとか、
そういう部類のものになってしまいます。

これも、ヒットから遠ざかる原因の一つではあるかと思います。
とは言っても、シューティングゲームでオンライン対戦プレイを
導入するのはかなり無理がありますし、
シューティングゲームは、今では売上も望めなくなってしまいましたから、
そういった部分に予算を回すのも、難しい、という側面も
あるのだと思います。

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⑤売れないことによる色々な意味での縮小

メーカーも、慈善事業じゃありませんから、
やはり、売れるゲームを作ろうとします。
そのため、現代では、シューティングゲームを積極的に作る
メーカーは少なく、ごく一部のメーカーが新作を時々発売している、
そんな状況に留まってしまっているのも事実です。

売上が悪ければ、開発費も十分に確保できないでしょうし、
当然、シューティングゲームを開発する会社も減ってきます。
予算が減れば、宣伝を打つこともできず、
ボリュームの多いゲームを作ることも、新しい挑戦をすることもできません。
売れないことによって、シューティングゲームが新たな挑戦を
することが出来ず、次第に有名シリーズも消えていき…
という悪循環になっているようにも思います。

有名シリーズが発売されなくなれば、
それだけジャンルとしての市場は縮小していきますし、
新規のシリーズでの大ヒットはかなり難しいものがあるので、
シリーズが消えていけば消えていくほど、
ジャンルとして、衰退していくのも事実ではあると思います

また、新規ユーザーが参入しにくいジャンルに
なってしまっているのも事実だと思いますし、
新規ユーザーが参入するための取り組み等も、
難しくなっているのも、事実だと思います

難しいからヒットしない?

確かに、ファミリー層などを中心に、
難しいゲームは敬遠される流れもありますが、
かと言って、難しいゲームが売れていないかと言えば
決してそうではありません。
ダークファンタジー系の高難易度のゲームで
ヒットシリーズも生まれていますし
「難しい」ことでシューティングゲームが衰退した、
というのはそれが一因であっても、決定打ではない、
と個人的には思います

無くなることはない…

しかしながら、シューティングゲーム自体は
無くなることはない、と個人的には思います。
最近ではスマートフォンのゲームとして登場したり、
家庭用ゲーム機でも、
昔とは違いダウンロード専売という販売形式が登場したので、
最近では一時期と比べると、シューティングゲームの発売される
種類としては少し、多くなっているような感じもします。

もう、シューティングゲームが再び市場の中心に
なることは絶対に無いとは思いますが、
細々ながらも、シューティングゲームが絶滅することは
ないと思いますし、今後もシューティングゲームは
一定の市場を維持し続けるのではないか、と思います。

まとめ

シューティングゲームが衰退した理由としては
「時代の流れによるもの」
これが一番なのではないかと個人的には思います。
時代と共に、流行りのジャンルやゲームというものは
変わって行くものですし、
今のジャンルの主流はRPGやアクションなどが
中心になっています。

ゲームに限らず、どんなものでも時代が流れれば
ブームは移り変わって行くものですから、
こればっかりは仕方がないことだと思います。

ただ、シューティングゲームが絶滅するか?と
言えば決してそうではなく、
小さな市場にはなってしまいましたが、
一定の市場は、残り、これからも、ユーザーを
楽しませていくものだと思います。

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