XBOXSeriesの国内での今後はどうなる?最大のチャンスを逃したのは痛手。

この記事は約6分で読めます。

「Xbox Series」は
2020年に発売された「XBOX」系統のゲーム機としては4代目にあたる
ゲーム機です。

XBOXシリーズは、海外ではそれなりにヒットしていますが
日本国内では、全体を通して苦戦を強いられており、
「Xbox Series」にしても、やはり苦戦を強いられています。

では、Xbox Seriesの国内での今後の売上はどうなるのか。
この点について、ゲーム店店長経験を元に予測すると共に、
”国内での普及を広げるためにはどうすれば良いのか”と言う点に
ついても、お話していきたいと思います。

国内では厳しい状態ですが
”メーカーの展開方法”によってはまだ希望はあります。

スポンサーリンク

現状は「ONE」よりは売れているものの…?

Xbox Seriesの国内での現状は、
前世代機の「XBOXONE」よりは順調に売れており、
ONE時代と比べると”かなり良くなっている”というのは事実です。
初代XBOXにも迫っており、これもいずれ抜ける可能性はあるでしょう。

しかし、国内で最も売れた「XBOX360」(約160万台)と比べると
まだ50万台にも到達していないXbox Seriesはやはり
売上としては苦戦している印象で、
まず、この「XBOX360を上回る」ところが
当面の課題となるでしょう。

競合のニンテンドースイッチやプレイステーション5と比べると
販売台数では”相当な差”が国内においてはついてしまっている、
というのが、好き嫌いを抜きにして、客観的に見た”現実”となります。

では、これを踏まえた上で今後はどうなっていくのでしょうか。

今のままなら「何も変わらない」

国内におけるXbox Seriesの展開が
”今のまま”であれば、正直なところ
”何も変わらない”かと思います。

今と同じようなペースで売れ続けて、
それ以上でも、それ以下でもない、というところに
落ち着くでしょう。

そうなってしまった場合は、国内ではやはり
大きな存在感は示せないまま
一部のコアユーザーを中心に
”買った人の評価は高いけど、普及していない”状態で
終わってしまいます。

それを変えるためには、
やはり大胆に展開自体も変えていく必要があると思いますし、
それが出来ずに”今のまま”であれば
売上や普及に関しても”今のまま”になる、というのが
現実的な答えになるでしょう。

何もせずに急に売上が跳ね上がることは
まずないですからね。

スポンサーリンク

XBOX「最大のチャンス」を逃したのはかなりの痛手

Xbox Seriesにとっては、
2020年~2022年後半は”最大のチャンス”でした。

ここでの動き次第では
国内でのシェアを大幅に増やすことができたでしょう。

XBOXが日本にやってきてから
”最大のチャンス”であったのは間違いないです。

と、言うのも、2020年に発売された”プレイステーション5”が
品薄に苦しみ、2022年後半までは
ずっと抽選販売が続き、ユーザーに上手く普及できない状態が
続いていました。

中には、PS5に見切りをつけて、PCに、スイッチに、という
ユーザーも実際にいたのも事実です。

この品薄は2022年後半ごろから解消され、
今は正常に戻りましたが、
この”品薄が解消されるまでの期間”に、大々的に
XBOXがアクションを起こせば、
現在の国内トップの「ニンテンドースイッチ」を超えることは
不可能でも、「PS5」に並ぶか、あるいはそこまではいかなくても
かなりシェアを伸ばすことはできたはずです。

スイッチ自体は高性能を売りにしたハードではないため、
Xbox Seriesとはジャンルが異なりますし、
Xbox Seriesと同ジャンルの「PS5」が躓いている間に、
XBOXが一気に普及を広げれば、それなりに国内の
ゲーム業界の勢力図も変わった可能性があります。

…が、XBOXにとっては残念ながら
それができませんでした。

最大のチャンスがあったにも関わらず
”普通に展開していただけ”で、あまり大きな変化はなく、
Xbox Seriesも、高性能モデルは生産に躓き、
品薄が続きました。

結果的に、PS5の生産は回復し、
”最大のチャンスを生かせないまま”そのチャンスは終わってしまった、
というのが現実です。

これは、XBOXが”国内で普及する”という視点で考えれば
最大の好機を逃してしまった、ということであり、
何とか無理をしてでも(国内でシェアを広げたい意思があったのであれば)
生産面でも展開面でも、
それこそ、全力を尽くすべきタイミングでした。

今となってはもう遅いですが、
ここを生かせなかったのはXBOX陣営としては
”かなり痛い”と思いますね。

あの時にXbox Series Xを生産できていれば、
PS5が手に入らないユーザーをある程度引き込めたでしょうし、
もっともっとアピールできていれば知名度も上げることができたでしょう。

値上げも追従してしまったのも痛手

さらに、PS5の品薄解消と時を同じくして、
Xbox Seriesの値上げを実施してしまったのも
”かなりの痛手”と言えます。

チャンスを逃しただけではなく、逆効果なこともしてしまった…

確かにPS5も値上げしましたが
生産が回復してしまった以上、
今度は”PS5よりも安く買えるハイスペック機”の位置付けで
やっていけば、まだ勝負になったかと思いますが
それすらも捨ててしまった。

これは、更なる痛手と言えます。

実際に「PS5の品薄解消」「XBOXの値上げ」後からの
週間売上台数は、XBOXONE時代並みに落ち込んでいて
”もう諦めてしまったのではないか”と思えるぐらいの
数字にまで落ちてしまっています。

国内で普及を広めたい意識を持ち、展開を変える

「Xbox Series」が今から国内で巻き返しを
図るのは現実的に”なかなか難しい”とは思います。

2020年~2022年のチャンスを逃し、
値上げまでしてしまった、という状況は
”普及とは逆の方向に自ら進んでいる”そういう状態です。

まず、Xbox Seriesの場合
”国内で普及させたい”という意思があるのであれば、
それを持った上で展開を変えていく、ということですね。

初代XBOXから、4世代のXBOXが発売されましたが
いずれも、国内では大ヒットには至っていません。
この現状を見れば”今までのやり方では日本では広がらない”と
いうことは分かるかと思います。

ですので、色々と国内向けの展開を”大胆に変える”ことをしないと
なかなか国内でシェアを広げるのは難しいでしょう。

もちろん海外ではある程度売れているので
メーカーが”それでいい”と考えているなら、
それはもう、メーカーの方針なので、それでいいと思いますが、
もしも国内でシェアを広げたいのであれば、
やり方を変えていく必要があるかと思います。

今の時点で早急に手を打てることは
”Xbox Series Xの方の生産回復・値下げ”です。

PS5の現在のネックは”ゲーム機としては高額すぎること”で、
品薄解消後、4月に入ってから売上ペースは鈍化しています。

そのため、”その弱点を突く”形で、
Xbox Series Xが大幅に値下げすることができれば、
まだ、普及の目は出て来るかもしれません。

が、逆にPS5が先に値下げしたり、薄型が登場した場合、
今度こそ”最後のチャンスすら失う”可能性が高いので、
早急な値下げが、国内での普及の最後の鍵になるのではないでしょうか。

まとめ

2020年~2022年のチャンスに、
多少の動き(XBOX Series Sのセールなど)はあっても、
大きな動きを見せることができなかったのは
”国内での普及”を考えると
相当痛手です。

”今こそ全力で動くべき”時に動くことができなかった以上、
この先も、残念ながら”今のまま”では
厳しい状態が続くと思います。

タイトルとURLをコピーしました