任天堂のゲーム機がないと、コアゲーマーは増えず業界は衰退。その理由は?

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コアゲーマーの中には
全体のごく一部ではありますが、
一部のゲーム機を嫌うような意見を口にする人もいます。

実際にゲーム店に勤務していた際に
そういったお客さんも幾度も見かけたことがありました。

特に、任天堂のゲーム機は、
”性能重視”ではないために、とにかく性能を重視するような
タイプのコアゲーマーからは嫌われているような一面も
あるのは事実です。

感情的な意見はさておき、
話を聞くと、例えば、好きな人気シリーズの最新作が任天堂のゲーム機に
発売されたり、任天堂のゲーム機と新作が同時発売されることで、
クオリティ(どうしても同時発売の場合低い性能のハードにある程度
合わせて新作が作られることも多いため)が下がるとか、
そういう理由を話す人が多いですね)

まぁ、それは個人の感じ方次第ですから、
そう思う人がいるのも自由です。

が、任天堂のゲーム機と言えば、現在は国内では
トップを独走するほどの売上を記録しているハードですし、
そもそも、任天堂のゲーム機があるからこそ、
コアゲーマーも育つ、という一面があります。

コアゲーマーの一部は、スペックが~などと、
任天堂のハードを嫌う人もいますが、
”任天堂のようなやり方のハードがあるからこそ”
コアゲーマーは育つものですし、
ゲーム業界の人口拡大に繋がっているのです。

任天堂のゲーム機がもし存在しなかったら、
”コアゲーマー”の方が好きなようなハードも
衰退するだけですし、ゲーム業界は大幅に弱体化、
結局のところ、新作ソフトもなかなか出なくなり…
と言う状態に陥る可能性もあるのです。

それは何故か。

考えもなしに、”任天堂のゲーム機にソフトを出さないでほしい”
みたいなことを言うのは逆に”ゲーム業界の衰退へ繋がる”のです。
もしも、自分自身がスペック重視で、プレイステーションやXBOXじゃないと
満足できない、というのであればそれはそれで良いですし、
全然悪いことではありませんが、
だからと言って任天堂ハードが必要ないか?と言われれば
決してそうではありません。
任天堂のような”ライト層にもアピールできる”ゲーム機がなくなれば
”必ず”プレイステーションもXBOXも衰退していきます。

その理由を、解説していきます。

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コアゲーマーも最初からコアゲーマーなわけではない

まず、一番の前提として
”生まれつきコアゲーマー”な人間はいません。

多くは、子供の頃にゲームに触れたりして、
だんだんゲームを好きになっていったりして、
色々なゲームを遊ぶうちに、腕前も上達して…
と、いう流れになるでしょう。

生まれたその時からコアゲーマー、なんてことはありません。

また、大人になってからゲーム機を始めて購入して…
と、言う人もいるとは思いますが
やはり、ゲームが好きな人の多くは子供の頃から
ある程度ゲームに触れている人が多いです。

しかし、”任天堂から発売されるゲーム機のようなもの”が
存在しないと、”小さい頃からゲームに触れられる人”の数が
大幅に減ることになってしまいます。

その結果、将来のコアゲーマーやゲーム好きが
育たなくなるのです。
そうなれば、ゲーム業界にとって大きな損失であることは
分かるはずです。

任天堂ハード以外は一般層に普及しにくい

今後、変わっていく可能性もありますが、
一般層(ゲームがそんなに好きじゃない人や子供、家族連れなど)に
普及しやすいのは、圧倒的に任天堂ハードです。
私がゲーム販売店に勤務していた時の購入層も明らかにそうでしたし、
ニンテンドースイッチ発売+PSハードの高額化などが起きた今では
さらにその傾向は強まっているでしょう。

↑で書いたように将来のコアゲーマーやゲーム好きを”育てる”ためには
小さい頃からある程度ゲームに触れられる環境があること、が
とても大事になります。

もちろん、大人になってからコアゲーマーになったり、
ゲームが好きになる人もいるとは思います。
しかし、子供の頃から触れる環境が無ければ
やはりその人数は大幅に減ることになるでしょう。

が、プレイステーションとXBOXを親が子供に買い与えるか?というと
なかなか難しく、
買い与える家もあるにはあるでしょうけれど、
任天堂ハードという選択肢が無くなってしまえば、
”ゲームで遊ぶ子供”は激減するでしょう。

プレイステーションは、PS5が値上げを2度ほど行い、
6万~7万、と、もはや子供が自分でお年玉などでも買える価格では
なくなり、親が子供にプレゼントするにしても一般的には高すぎる金額です。
金額的に見れば完全にマニア向けの域に入ってしまっているのが現実です。

一方、XBOXSeriesは、XBOXSeriesSは価格は抑えられていますが、
XBOX自体が国内ではなかなか普及せず、
そもそもファミリー層などは”存在すら知らない”人も多いでしょうし
”よく分からない”と思っている人も多いでしょう。

現実的に現在、ライトユーザーや子供、ファミリー層の受け皿になっている
ゲーム機はニンテンドースイッチしか存在せず、
もしも”それ”が無ければゲーム人口は”大幅な減少”を迎え、
最終的には衰退することになるのです。

任天堂ハードが無ければ、子供は”ゲーム”ではなく”他のこと”で
遊ぶようになるだけですからね。

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小さい頃からゲームに触れる人が減ると…?

先程から書いている通り、もちろん、大人になってから
自分でゲームに触れる人もいるでしょうし、
プレイステーションやXBOXを買い与える親もいるとは思います。
しかし、全体的に”ゲームに触れる”人は大幅に減るのは
ほぼ間違いなく、
「小さい頃からゲームで遊んで、やがてコアゲーマーになる」という人が減り、
そうなってくると、”大人になってからもゲームに興味がないまま”の人も
大幅に増えるでしょう。

つまりは”次世代のコアゲーマー”が育たずに、
やがてプレイステーションやXBOX自体の売上にも影響が出て、
最終的には、ゲーム業界はどんどん先細り状態になっていくと考えられます。

現在”ゲームの入口”となっている任天堂ハードがなくなれば、
ゲームという趣味の入口はとても狭い門になってしまい、
一度門に入れば広い世界が広がっていたとしても、
入って来る人が減ってしまうために、
最終的にはコアゲーマー向けのハードも含めて衰退、
ゲーム業界はかなり弱体化すると考えられます。

ですので、プレイステーションやXBOXを楽しんでいて
”任天堂ハードはスペックが低いから”なんて言っているのは間違いであり、
ゲーム業界にとって、任天堂のような幅広い層にアピールできる
ゲーム機の存在は非常に重要な存在なのです。

プレイステーションとXBOXだけになってしまっては
↑の通り、コアゲーマーも育たず、やがてゲームの売上が落ちていき、
メーカーもゲームを発売しなくなっていき…
という終焉を迎える可能性も十分にあります。

”ゲーム”を”マニアだけの世界”にしてしまった時、
ゲーム業界は終わるのです。
マニア向けの商品も、おもちゃとしての商品も
必要なものであり、
特にライト層にアピールできるハードが
現在は任天堂ハードのみとなっている以上、
任天堂ハードはゲーム業界に最も必要不可欠な存在であると言えます。

まとめ

任天堂のゲーム機は、コアゲーマーの人でも
遊んでいる人はたくさんいますし、
国内では現在展開しているニンテンドースイッチは
現役ハードの中では圧倒的な売上を記録しています。

”自分は遊ばない”という人でも、任天堂ハードがなければ
将来コアゲーマーになる人も育たなくなるわけでなので、
いずれ、自分の好きなゲーム機にもソフトがなかなか
発売されなくなる(売れないため)などということが
起きる可能性もあるのです。

そういう側面から見ても、
任天堂ハードの存在は、ゲーム業界にとって
非常に重要な存在と言えるのです。

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