リメイク版ドラゴンクエストⅢの売上を徹底分析!機種ごとの売上は…?

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HD-2Dリメイク版の
「ドラゴンクエストⅢ」は2024年11月に発売されたタイトルで、
ドラゴンクエストⅢのリメイク作品になります。

完全新作ではないとは言え、
当時大ヒットした作品のリメイク作として、
注目を集めた作品です。

その売上はどうだったのか、
機種ごとの売上はどうだったのか、
売上的には成功・失敗どちらなのか、
この点について、それぞれ詳しくお話していきます。

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売上はどのぐらいだったの?

ドラゴンクエストⅢのリメイク版の売上は
どの程度の売上だったのか。

ファミ通調べのデータによる
初週売上は、
合計約82万本となっていて、
ニンテンドースイッチ版が64万1195本、
プレイステーション5版が18万575本となっていました。

どちらもパッケージ版の売上で、
ダウンロード版は集計には含まれていませんが、
非常に高い売上を記録したことになります。

ただ、ドラクエとしては数字が低く見える…という人も
中にはいると思いますし、
Switch版とPS5版の売上のあまりにも大きな差が
気になる人もいるかと思います。

この点について、深く見ていきましょう。

ドラクエとしてはどんな感じ?

ドラゴンクエストとしては
この初週売上はどうなのか。

まず、2017年に発売された
現時点でのナンバリング最新作「ドラクエ11」は
初週でPS4版と3DS版を足すと、200万本以上の
売上を記録しています。
(集計基準は同じです)

また、2009年発売の「ドラクエ9」も、
234万本を記録しており、
確かに、これらと比べると数字としては低く
見えるかもしれません。

ただ、今回のリメイク版ドラクエⅢは
あくまでも完全新作ではなく、リメイクであること、
そして、2009年や2017年よりも
集計本数にカウントされないダウンロード版の売上比率が
上がっていることなどから、
売上としては十分に大きな数字であり、
ドラクエとして考えても、十分な売上であると考えられます。

ファイナルファンタジーシリーズの方が、
同様の集計基準で、20万~30万程度の初週売上に
なっている状況ですから、
それと比較すれば遥かに売れている状況で、
ドラクエの方に関しては問題ない数字が出ていると言えます。

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PS5版は厳しい数字が出た

一方、初週売上の合計が82万本という良い数字ですが
ニンテンドースイッチ版が64万1195本、
プレイステーション5版が18万575本と、
かなり両機種の間に”差”が出てしまっているのも現実で、
プレイステーション5にとっては非常に厳しい結果が出たと言えます。

この要因としてはいくつか考えられますが、
まず、一つが「ドラクエはライト層のユーザーも比較的多い」という
点が挙げられます。

プレイステーション5は現在、7万~8万という非常に高額な価格設定となり、
コアユーザー層を中心に普及はしていますが、
一般層への普及が非常に鈍く、
実際に洋ゲーやコアゲーマー向けゲームはPS5版の売上比率が(相手がSwitchでもPS4でも)
高く出やすいですが、
逆に、一般層にも知れ渡っているようなゲームなどの場合だと、
その売上比率は低めの傾向にあります。

ドラクエは特にライトユーザーも多いですし、
”昔、ドラクエⅢを遊んでいて、懐かしいから久しぶりにやってみよう”と
言うようなユーザーも多い状態で、
”コアユーザー層以外のユーザーも多く存在する”作品です。

が、前述の通りPS5は非常に高額でありユーザーがSwitch版に
集中したものと考えられます。

確かに、普及台数自体にも差はありますが
他のSwitchとPS5同時発売のソフトと比べても
”売上の差が非常に大きい”ことからも、
”ライト層への普及が全然進んでいない”というPS5の状況が
浮き彫りになっていると言えます。

また、ドラクエⅢのHD-2D版は、”画質をそこまで追求するゲームではない”
ために、これも”Switch版”が選ばれた理由になるかと思います。

例えば、ドラクエⅢのリメイクがFF最新作のようなグラフィック
(そんなことはしないと思いますが)だったりすれば、
PS5版とSwitch版で見た目に差がついたでしょうし、
PS5版を無理にでも買おうとするユーザーがある程度増えたかもしれませんが、
そうではないため、PS5でもSwitchでも見た目は
(少なくとも拘りのあるユーザー以外には)ほとんど分かりませんし
プレイする上でも支障がないため、よりSwitch版が
選ばれやすかったということになるかと思います。

今後のドラクエの展開にも影響が出る可能性も?

現在、ドラゴンクエストシリーズは
最新作の「ドラクエ12」が開発中ですが
未だに対応機種は発表されていません。(記事執筆時点)

中には次のドラクエはダークな雰囲気もするし、
PS5のみではないか?みたいな予想も見かけますが
今回のSwitch版とPS5版の売上を見る限り、
「PS5のみでは非常に厳しい」というのが
数字にハッキリと出てしまっています。

特に、ドラクエは海外よりも日本で強いタイトルで、
海外ではPS5の普及もより進んでいますが
日本ではこのような状況であるために
「ドラクエ12がPS5専用」である可能性はかなり薄くなった
(※仮にそのつもりで開発中だとしても、
この結果を叩きつけられるとかなり厳しい)と、
考えられます。

元々SwitchやSwitch後継機向けに開発しているか、
複数機種同時発売のつもりで開発している可能性も
十分にありますが、
少なくとも、そうであったとしても、
そうでなかったとしても、
ドラクエⅢリメイクの結果を見る限り、
ユーザーの”答え”が出てしまっているので、
今後のドラクエも(今のプレステハードの高額路線が解消しない限り)
プレステ系独占での発売は難しいところでしょう。

Switch後継機も高額であった場合は
それも普及しない可能性もあるので
難しいところですが、
ドラクエⅢHDの、Switch版とPS5版のあまりにも大きな差は、
”PS5だけではドラクエは厳しい”ということを
表していると言えます。

ドラクエⅢHDも、
Switch版がもしなかった場合、多少PS5も牽引すると思いますし、
Switch・PS5を両方持っていて、Switch版を選んだユーザーも
いると思いますから数字は18万よりは伸びていたと思いますが
それでも、これまでのFF新作などの発売時のPS5の鈍い動き
(高額であるため、独占タイトルが出ても本体が伸びない)を見る限り、
もしもSwitch版がなかったら、30万程度になっていた恐れすらあります。

まとめ ドラクエとしては十分成功。PS5の厳しい現実は浮き彫りに

結論としては、ドラクエとしては
リメイクであることやダウンロード売上が
含まれていない数字であることなどから、
数字は十分に残しているかと思います。

国内では売上が低迷しているファイナルファンタジーと比較しても、
ドラゴンクエストはまだその勢いを残していると言えるでしょう。

ただ、PS5に関しては改めて”特定の層を中心にしか普及していない”
ことが浮き彫りとなっていて、
このままでは非常に厳しい状態と言わざるを得ません。

2025年発売のモンハンに関しても、売上の数字に
甚大な影響を及ぼす可能性は十分に考えられます。

出来る限り、価格を落としたモデルを発売するなどしないと、
7万、8万の世界では
やはり普段あまりゲームをやらない層に手にしてもらうことは
難しいでしょうから、
ドラクエⅢのSwitch版との売上比率を深刻にとらえて、
(国内市場でまだやっていく気があるのであれば)
対策が必要になるでしょう。

もちろん、これはドラクエを展開している
メーカー(スクウェアエニックス)には関係なく、
PS5を展開しているSONY側が深刻にとらえて
動いていく必要があります。

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