現行の保険証廃止後には
「マイナ保険証」と「資格確認書」の2つが
運用されていくことになります。
このうちのどちらを使えばいいか、
どちらを使うのがより楽かどうか、
悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
そこで、今回はマイナ保険証のメリットとデメリットについて
それぞれ解説していきます。
(※資格確認書の方のメリットとデメリットはこちら⇒資格確認書のメリット・デメリット)
マイナ保険証とは?
マイナ保険証は、マイナンバーカードを保険証として
利用できる状態にしたものを示し、
マイナンバーカードを、保険証として利用できるように
手続きをすると保険証としてそのまま利用できるようになります。
保険証廃止後の選択肢の一つで、
従来の保険証と比較すると、より正確な医療情報を提供できる点などの
メリットが存在するものとなります。
こちらのメリット・デメリットをそれぞれ見ていきましょう。
マイナ保険証のメリットは?
マイナ保険証のメリットには
どのような部分があるのでしょうか。
まずは、メリットの方から見ていきましょう。
・医療情報の提供がより正確に
マイナ保険証では、医療情報などが医療機関側などでも
確認できるようになり、処方されている薬の情報や、
重要な診察関連の情報などを、より共有しやすくなります。
自分自身で上手く説明できなかった場合や、
説明したけど、医師に伝わらなかった…ということが
従来よりも発生しにくくなり、より正確な医療が提供できるようになります。
・各種手続きなどが楽に
マイナ保険証を利用することによって、
「高額医療費の限度額を超える支払い」の手続きなしでの免除や、
「確定申告時の医療費控除の手間が軽減」などのメリットを受けられるようになります。
こういった手続きをする際には、資格確認書よりも”楽”ということになりますね。
・将来性の面では安心
資格確認書も当面は続くと思いますが、
この先、万が一どちらかの選択肢がなくなるとすれば
(※今のところそういう予定はありませんが)
資格確認書の方になる可能性は高いです。
そういった意味では”将来的な安心感”はマイナ保険証の方が
あるかと思います。
・少しだけ得に
マイナ保険証と資格確認書では
初診料や再診料に”数円”の差があります。
数円程度の差なので、実感的に大きく変わることはありませんが、
”ほんの少しだけ”マイナ保険証を利用した方が
特になる、ということにはなります。
メリットとしては、
このあたりの部分になりますね。
特に、新しい要素の部分が利用できる点については
メリットになりますし、
医療情報の共有の観点や、手続きの簡略化(あるいは不要)に関しては
非常に助かる部分であると言えます。
マイナ保険証のデメリットは?
マイナ保険証にも優れた部分がたくさんありますが、
逆にデメリットとなる部分もあるにはあります。
そちらの方も、しっかりと覚えておきましょう。
・作るまでの手間がかかる
資格確認書は、従来の保険証のように、マイナ保険証を持っていない人には
”自動”で届きますが、マイナ保険証に関しては
マイナンバーカードを自分で取得、さらに保険証として利用できるように登録
を行う必要があります。
保険証登録の方はすぐに済みますが、マイナンバーカードの取得は
自分で写真を用意したり、役所に行かなければならないため、
この点は従来のモノと比べて(最初だけですが)手間にはなります。
・更新時に手間がかかる
資格確認書は更新時も自動で送付とされていますが、
マイナ保険証は更新(5年)ごとに自ら手続きが必要となります。
5年ごととは言え、手続きの手間がかかる点は、
この点は資格確認書と比べるとデメリットと言えます。
・慣れるまでは使い勝手が変わる
慣れてしまえば問題はありませんが、
従来の保険証とは使い勝手の違う部分があり、
例えば受付でも端末を利用するなど、最初は慣れない部分も出て来るとは思います。
資格確認書の場合は”従来のまま”なので、
この点は”最初だけ”ではありますが、慣れるまでは面倒に感じたり、
不便に感じることはあるかもしれません。
・紛失時のリスクが微増
資格確認書と比べると、マイナカードは”他のこと”にも利用できるため、
紛失時は、資格確認書以上に面倒になったり、
不便になる場合もあります。
紛失しなければ良いだけではありますが、1枚で色々使えるからこその
弱点とも言えます。
デメリットとしてはこの辺りの点ですね。
発行や更新に関しては資格確認書と比較してしまうと
少し手間になってしまうこと、
そして、使い勝手の部分では
どうしても”今までとは違う部分”が出て来てしまうので
覚えるまでは違和感を感じる人も
いるのではないでしょうか。
このようにマイナ保険証にも、資格確認書と同じく
一長一短はありますので
自分が何を重視するか、と言う点も考えながら
利用していくと、良いかと思います。
まとめ
マイナ保険証のメリットとデメリットを
解説しました。
今までの保険証や、資格確認書と比べて
進化した部分もあれば、
逆に少し手間がかかる部分も…という
一長一短のあるものにはなりますが
医療情報の部分や、手続きの簡略化の部分などは
恩恵を受けられる人によっては魅力です。
ただ、どちらが正解で、どちらが不正解、
ということはありませんので、
自分にとって使いやすいと感じる方を選んで、
活用していくのが一番良いのではないかと感じます。
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