資格確認書のメリットとデメリットを詳しく解説！「楽」な部分も。

保険証の廃止後の選択肢の一つとなる
「資格確認書」。

こちらは、
マイナカードを持っていない人、
マイナカードを持っているけれど保険証の利用登録をしていない人に
自動で発送されるものになり、
また、マイナ保険証を持っていても、申請すれば貰うことが
できるものになります。

この”資格確認書”を利用するメリットとデメリットには
どんなものがあるのかを、詳しく解説していきます。

（※マイナ保険証のメリットとデメリットは⇒マイナ保険証の記事の方で
　参考にしてみて下さい）

資格確認書とは？
1. メリットはどんなところ？
2. 逆にデメリットとなる部分は…？
まとめ

資格確認書とは？

資格確認書は、”保険証の代わり”の選択肢の一つで、
マイナ保険証と共に、今後運用されていくものになります。

内容としては、分かりやすく言うのであれば
”保険証の名前が変わっただけ”という形で、
利用方法なども含めて、これまでの保険証と変わらないものになります。

もう一つの選択肢であるマイナ保険証と比較しても、
”従来の保険証と同じような感覚で使える”とものになっており、
その内容としてはほとんど変わらないものになります。

この資格確認書のメリット・デメリットについて見ていきましょう。

メリットはどんなところ？

資格確認書のメリットとしては
下記のような部分になります。

・申請が必要ない
マイナ保険証の方は、マイナンバーカードを自分で作る必要があり、
（マイナンバーカードは自分で手続きをしないと貰えません）
さらに、マイナカードを保険証として利用登録（こっちは簡単ですが）
することが必要になります。
が、資格確認書の場合は、マイナ保険証が利用可能ではない人に
今までの保険証と同じく”自動”で届きますので
何か書類を書いたり、マイナカードのように役所に足を運んだり
する必要はありません。
また、更新の際にも自動で発送されることになっているため
”手続き”などの点においては資格確認書の方が楽と言えるでしょう。

・使い勝手が変わらない
マイナ保険証は、慣れれば難しいことではないとは言え、
従来の保険証と使い勝手としては多少、変わります。
が、資格確認書の場合は”保険証とほぼ同じ”ものになりますので
使い勝手も変わらず、
受付に出して使うスタイル（端末で読み込んだりしない）も
同じになります。
できるだけ”今までと同じの方が楽”と感じる人にとっては
ここもメリットとなるでしょう。

・紛失時のダメージの軽減
マイナカードだろうと、資格確認書だろうと、
紛失すればダメージにはなりますが、
マイナ保険証（マイナカード）を紛失してしまうと
”他でも使っている”場合、その分不便になります。
個人情報云々などはどっちでも紛失すればリスクがあるのは
同じなのでともかく、
マイナカードの場合は”他に使える部分でも紛失すると影響が出る”ので、
資格確認書の方が若干、ダメージは少ないと言えます。

メリットとしてはこのようなところで、
一番最後の紛失の項目はともかく、
”手続きなどは不要”な点と”今まで通りと同じ感覚で使える”という点は
非常に大きなポイントになるかと思います。

逆にデメリットとなる部分は…？

マイナ保険証にも一長一短があるように、
資格確認書にも一長一短はあります。
デメリットの方も、理解しておきましょう

・マイナ保険証ならではの機能は利用できない
資格確認書は良くも悪くも”従来の保険証と同じようなもの”に
なりますので、それがメリットにもなり、デメリットにもなります。
資格確認書では、マイナ保険証独自の機能は利用できないために
その点はデメリットになる場合があります。
マイナ保険証で行える「医療情報の提供」
「高額医療費の限度額を超える支払いを手続なしで免除」
「確定申告時（マイナポータル利用時のみ）医療費控除の手間が軽減」
これらは、資格確認書では利用できません。
人によっては”自分でちゃんと説明できるし、今まで通りなら問題なし”と
考える人も当然いると思いますが、
↑を利用したいと考えたり、自分に関係のある部分がある人にとっては
これらが利用できないことはデメリットになると言えます。

・将来的な懸念点
資格確認書も、今のところこの先も運用されていくことには
なっていますが”ずっと運用されるのかどうか”はイマイチ不透明です。
マイナ保険証は流石に10年、20年ぐらいで廃止されることは
ないと思いますから、そういった点では将来性には少し不安が
あるのは事実です。
（ただ、それでも数年で資格確認書が廃止されることはないと思いますが）

このような点はデメリットにもなる部分ではあります。

不正利用の防止の観点だとか、
医療現場の負担軽減に関しては
今回は”利用者側”のメリットとデメリットと言う点で
お話しているので、利用者側に直接関係のある部分ではない為、
除外しています。
（不正利用しない普通の人には、そこは関係ないことですからね）

ただ、どちらにもメリットとデメリットがあることは
紛れもない事実なので、自分でよく判断した上で、
対応を行っていくようにしましょう。