自分のお店の精算機を
”新紙幣”に対応したものに切り替えるのが難しい…
そんな場合もあるかと思います。
自動精算機の類は、残念ながら基本的には
新紙幣が登場しても、
それを勝手に認識してくれることはなく、
精算機導入時点で”存在していなかったお金”は
お金として認識しません。
そのため、新しい紙幣などが登場すると、
新札は、精算機が”お金”として認識してくれずに、
そのまま入れようとすると、弾かれてしまう…と、
そういうことになってしまいます。
が、精算機を新しくしたり、
新紙幣にも対応できるようにすると、
どうしてもお金がかかって来るため、
お店によっては新紙幣に対応するのが
難しいこともあるのではないでしょうか。
この場合の対応のポイントや、
対処方法についても解説していきます。
新紙幣に対応するのに費用は掛かるの?
お店で使っている精算機を”新紙幣”に対応させるためには
費用は掛かるのかどうか。
これは、残念ながらYesで、精算機を新紙幣に対応させるには、
今、導入している精算機の交換あるいはアップデート、
内部のパーツの交換などによって
対応する必要があり、費用が発生する場合がほとんどです。
場合によっては補助金などが出る場合もありますが、
いずれにせよ、お店に存在する精算機を
新しい紙幣に対応させるためには、
ある程度の出費がかかることになってしまいます。
壊れたわけでもないのに、出費が増える…というのは
なかなか、特に個人店規模のお店となると、
厳しいのも確かだと思います。
では、費用などの面から対応が難しい場合は
どうすれば良いのでしょうか。
費用を抑えた方法がないかどうか検討する
新紙幣に対応する方法にも、
いくつかの方法があり、場合によっては
ある程度費用を抑えることができる場合もあります。
例えば、今現在使っている精算機を”全て交換”などということになれば
かなりの費用が掛かってしまうことになりますが、
今現在使用している精算機自体はそのまま使いつつ、
ソフトウェアのアップデートや、中のパーツの交換だけで済めば、
かなりの費用を節約することができますし、
業者に相談することによって0にはできませんが
ある程度の費用削減ができる場合もあります。
それでも、費用を0にすることはできませんが、
0にすることは出来ずとも、削ることができれば
場合によっては導入することができる場合も
あると思いますから、
”自分に無理のない範囲で導入できないかどうか”ということは
色々と検討してみた方が良いでしょう。
精算機の利用を中止する
精算機の更新が難しい場合は、
精算機の使用を中止するのも一つの方法です。
企業の系列店などの場合は店長独断でそれを判断することは
難しいと思いますし、
精算機の更新や導入は本部などが判断することに
なると思いますが、個人経営などのお店の場合は
また話が変わってきます。
この場合、自分自身で色々なことを決められるわけですから、
精算機に関しても、良くも悪くも自由です。
更新や導入も自分の判断ですし、
”更新ができないから撤去しよう”というのもまた、
自分の判断に委ねられます。
客単価が低く、客数が多いような店や、
店の業態によっては難しいかとは思いますが
”うちの店のやり方なら、別に精算機じゃなくても大丈夫だな…”と、
そう感じるのであれば、
新札への対応が難しくなってしまった精算機はそのまま諦めて、
対人で会計などを済ませるようにするのも、一つの方法です。
この方法であれば、(処分する場合)精算機の処分の費用などは
かかりますが、それ以外の費用は掛かりません。

例えば、1日の客数がそれほどでもないようなお店の場合は、
精算機でなくても、そこまで手間はかかりません。
防犯上のリスクについては考えないといけませんが、
精算機を新紙幣に対応させるだけの費用の準備が厳しい、
と言う場合に関しては、このような対応も選択肢の一つに
なってくるかと思います。
”中途半端に新紙幣が使えない精算機を使い続ける”と、
お客さんにも不便に感じられてしまったり、
イメージの悪化にも繋がりますから、
新紙幣に対応した精算機に当分切り替えることができないという場合に
関しては、自動精算機の使用を停止して、
人力で対応する決断を早めに下した方が、良いかと思います。
系列店の場合は本部・本社などと相談
↑のような対応は、あくまでも
個人店などの場合になります。
企業が運営している系列店などの場合は
勝手に自動精算機の利用を辞めてしまうようなことは
流石にできませんから、費用を確保することが厳しい場合は
本社・本部などに相談してみましょう。
どのように対応するべきか、
あるいは本社・本部が主導で精算機の更新・取替を
手配するのか、そのあたりの対応を行って貰えると思います。
また、当然ですが、その前に”指示”がある場合も
多いと思いますから、指示があった場合に関しては
しっかりとその指示通りに対応していくことが、
重要になるかと思います。
使用できない場合はちゃんと明記する
新紙幣に対応していない精算機を何らかの理由で
まだお店に出している、利用している場合に関しては
”新紙幣は使用できない”ということは
ちゃんと目立つ場所に明記しておきましょう。
そうしないと、精算機にお金が詰まってしまったり、
新紙幣も使えると思い込んだお客さんがいつまでも
新紙幣を入れようとしてしまったり、
予期せぬトラブルが起きてしまう可能性があります。
最悪の場合、”使えると思って新紙幣を無理に入れたことで”
お金が詰まり、精算機が故障してしまう可能性も
否定はできません。
そのようなことになってしまうと、
お客さんの側も当然気まずいと思いますし、
もちろん、精算機が壊れてしまうとお店側にとっても
損失になりますから、
精算機を置いているけど、新札は使用できない…と言う場合に関しては
そのことを”目立つ場所に”きっちりと明示しておくことが大事になります。
その上で、新紙幣を持ってきたお客さんに対しては、
人力で会計を行うなど、上手く対応するようにしてください。
(2025年3月時点で、既に旧紙幣と新紙幣の割合も大分変わって来ていて、
財布の中に新紙幣しかない人も増えてきていると思います。
そのため、”旧札を持ってきてください”みたいな対応をしてしまうと
お客さんが減ってしまいますから、そのような対応は”決してしないように”
して下さい)
キャッシュレス決済なども検討する
精算機の更新が難しい場合には
キャッシュレス決済の導入なども検討してみると良いと思います。
キャッシュレス決済であれば、精算機を変えたりするよりは
安く導入できますので(※どの決済方法を導入するかにもよりますが)
利用できる幅を増やし、
現金に関しては精算機ではなく、手作業で対応すれば、
何とかカバーすることはできるかと思います。
キャッシュレス決済に対応すれば現金を使う人の数も
(何もない場合と比べれば)減りますから、
精算機が無くなっても負担になりませんし、
キャッシュレス決済を利用して購入する人もお店に呼び込む
チャンスになりますから、キャッシュレス決済への対応は
考えてみても、良いのではないかと思います。
まとめ
新紙幣に精算機を対応させる、ということは
残念ながらお店にとっては”負担”となってしまいます。
ただ、何の手も打たずに”精算機は更新できません”のままだと
お客さんからのイメージも悪くなるので、
対応をしていく必要はあります。
また、対応が厳しいぐらいにお店が苦しい場合に関しては
経営体制を見直すなど、根本的なところの改善も、
場合によっては必要となります。
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