「利上げ」が行われると一般市民の生活にどんな影響が?住宅ローンは?

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日銀による”利上げ”…
度々ニュースになったり、SNS上などでも
騒がれたりすることがありますが、
イマイチ、”一般人に何の関係があるのか分からない”と
思う人もいると思います。

SNS上などでも、確かに
利上げなどについて騒がれている時に
書き込みを見てみると、
投資関係の話題が多かったりと、
あまり”一般の人に何が起きるのか”ということは
見えてきにくいです。

では、利上げが行われると
一般市民の生活にはどんな影響があるのでしょうか。
この点について、なるべくシンプルに分かりやすく解説を
していきたいと思います。

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一般的な部分の影響を知る

利上げで景気が云々とか、
投資関係の話題云々とか、
そのようなことよりも”一般の人目線で何か関係はあるの?”と
いうところが知りたい!という人も多いと思います。

確かに、社会全体の景気がどうこうとか
物価目標がどうこうとか、
そんなことを言われても、個人の生活への影響は
見えて来ませんし、
多くの人にとっては”自分の日常生活に何か変化があるのかどうか”と
いうところの方が圧倒的に大事な部分であるかとは思います。

この先では、”一般家庭への影響”はどのようなものが
あるのかを現実的な目線で見ていきましょう。

大きく日常が変わるようなものではない

”利上げ”は一般市民の生活が
”利上げされた瞬間から大きくガラリと変わる”
ようなものではありません。

例えば利上げされた瞬間に、
モノが大幅に値下げされたり、逆に値上げされたり
するようなことはありませんし、
銀行の利息が爆増することもありませんし、
よく言われる住宅ローン云々についても、
例えばいきなり月々の支払が2倍になったりすることは
ありません。

そのため、利上げが行われたからと言って
大幅に日常生活が180度変わってしまうような、
そんなことが起きることはありません。

人によっては”ほぼ何の関係もない”人もいますが、
下記のような点に当てはまる部分がある人は、
多少の影響を受ける可能性がありますので、
順番に解説していきます。

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住宅ローンへの影響

利上げが行われると、
住宅ローンの主に変動金利の方に
影響が出る可能性があります。

ただ、あくまでも”可能性”の話であって
”利上げ”=”住宅ローンの支払額が増える”ということではありません。

住宅ローンの変動金利は
銀行が決める「短期プライムレート」と呼ばれるものによって
決まりますが、これは”利上げ”と一緒に上がるわけではなく、
利上げとは別に銀行が決めるものになります。

もちろん、利上げによって政策金利が上がれば上がるほど
銀行が短期プライムレートを上げる(住宅ローンの支払いが増えてしまう)可能性は
高まりますが、かといって、一気に大幅に上げれば
支払いが困難に陥る人などが出てきて大混乱に陥る可能性があるほか、
銀行も競争であるため、いきなり大幅に上げることは
現実的ではありません。

そのため、”利上げ”が行われても、100%住宅ローンに
影響が出るわけではないほか
(事実、2024年春のマイナス金利解除の際にはすぐに影響出ず、時間差で各社、わずかに上昇していました)
影響が出たとしても”微々たる上昇”であり、
よほど高額のローンを組んでいない限り、月々の支払がいきなり
何万円も上がるようなことはありませんので安心して下さい。

なお、住宅ローンを組んでいない人に関しては
この点は無関係ですので、今後、住宅ローンを組む予定もなければ
気にする必要はありません。

預金の利息が上がる可能性も。ただし実感できるほどではない

”利上げ”が行われると銀行に自分自身が預けている
お金などにつく”利息”が上がる可能性もあります。
つまりは、銀行にお金を預けている人は
”得をする可能性がある”と、言うことです。

ただ、現実的にはちょっとの利上げ程度では
ほぼ変化はしないでしょうし、
仮に変化があっても”微々たるもの”です。

利上げが行われれば、預金の利息が上がる可能性はありますが、
上がったとしても、
”すごい!こんなにお金が増えた!”みたいな感じに
実感できるようなレベルで上がることはなく、
数円・数十円レベルの話になる場合がほとんどなので、
”一応、一般市民に影響が出るところ”ではあるものの、
期待するような変化は起きません。

物価が下がる効果もあまり期待はできない

利上げを行うと、
物価が下がる、と言われています。

ただ、これに関しては
現代の社会をではあまり期待は出来ず、
仮に、利上げによってそういう影響が出ても、
”他”の要因でどんどん物価が上がっている状況であるため、
利上げによる”物価を下げる”効果は
さほど期待することはできません。

”あったらいいな”ぐらいの話で、
実感できるようなほどに物価が下がることは
ほとんどないでしょう。

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仕事上で関係のある人

”利上げ”が仕事上に影響する人に関しては、
仕事上で何らかの影響を受ける可能性があります。

例えば、自分自身で企業を経営している場合や、
銀行などに勤務している人など、
”利上げ”による影響を受ける職業・立場にいる場合は、
その影響を受ける可能性があります。

ただ、そういった職業・立場にいる人は
既にある程度利上げによる影響も理解していると
思いますので、自分に関係のある部分があるのであれば
その対応を行っていきましょう。

仕事上、普段”利上げ”など意識したことがない、という人に関しては
自分の職業・立場には”利上げの影響は考える必要はない”状態で
ある可能性が高いため、特に気にする必要はありません。

自分の仕事に関係のある人のみ、
何らかの影響を受ける可能性がある、ということで、
多くの人は”利上げされたから仕事に影響が出るぞ!”なんてことは
あまりありませんので、
特に何も”職場で利上げ云々考えたことがない”という人は
気にしなくても大丈夫な部分になります

投資などをしている人

投資関連を趣味や仕事でしている人には、
”利上げ”によって、何らかの影響
(例えば円・ドルの金額の変動など)が
出る可能性があります。

もし、自分で投資などをやっている場合に関しては
”利上げ”は重要な要素の一つになりますので、
しっかりと動きを追っていく必要があります。

…が、投資などを既にやられている人は
ここでわざわざ説明しなくても、
自分自身の方が詳しいと思いますので、
自分の知識で対応して頂くのが一番であるかと思います。

”投資なんかしてないよ!”と言う人には
特に関係ありませんので、気にしなくても大丈夫です。

ほぼ何も影響を受けない人も多い

一般人目線で見ると
”ほぼ何も影響を受けない人”もいます。

先程書いたように、銀行口座の利息が”ごくわずかに増える”かな?
ぐらいしか関係のない人もいるので、
そういった人は”利上げ”自体をあまり意識する必要もありません。

仕事上関係なく、住宅ローンを組んでいない、
投資などもしていない、ということであれば、
何か自分自身に変化が生じることは、
ほぼありませんので、その点は安心して頂いて良いかと思います。

まとめ

”利上げ”は、一般人目線で見ると
”特に関係のない人”も多いです。

一番関係があるとすれば、住宅ローンを組んでいる人には
なりますが、利上げが行われたからと言って、
住宅ローンが大幅に上がるようなことは
まずありません。

月々の支払で言うと、現実的には数千円程度増えるかどうか、
ぐらいの変化になります。

急激に月々の支払が2倍になったりすることは
ありませんので、この点は安心して下さい。

住宅ローンを組んでいない人には
”ほとんど一般市民の生活に、実感できるような影響は出ない”
というのが現実です。

(※関連記事⇒政策金利が上がる=住宅ローンが上がるとは限らない

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