閉店作業って何をするの?経験者が語る閉店作業!

この記事は約8分で読めます。

店員Kです!

私が雇われ店長として働いていた旧勤務先は
”閉店”という形で幕を閉じることになりました。
ザンネンではありましたが、滅多に経験することのできない
貴重な経験をすることができました。

人生の中で「閉店」を経験する人は少ないでしょう。。

と、いうことでせっかくなので
閉店を経験した店員Kが閉店作業の流れを詳しく説明
していきますね。

読み物として楽しんでも、
今後の参考にしてもOKです(笑)

ちなみに下記はグループ企業の1店舗が閉店するときの
事例です。
会社や業種によっても違ってくると思うのであくまでも
参考としてご覧ください。

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閉店の決定

まず、閉店の決定は現場に伝わることなく、
本社側で決定されます。

店舗側に伝わってくるのはその後です
”閉店が決まった”みたいな感じです。

私の場合は営業中に本部の人がやってきて、
ファミレスに連れていかれて
「結論から言うと閉店が決まった」
みたいな感じでした。

この時点で、もう上層部側では”決定”しており、
店長一人の力で覆すとか、そんなレベルじゃない
部分まで話は進んでいます。

閉店までの営業

閉店が決まってもすぐに店を閉めるわけでは
ありません。

特にアルバイトスタッフさんには1か月前には告知
しないといけないので、
どんなに早くても店側に情報が降りてきてから
”1が月”は猶予があると思います。

私の店舗の場合は閉店1か月前でした。。

一般向けへの告知

これは、本社が解禁時期を決めます。
閉店が決まったからと言って、すぐに大々的に
発表して良い、ということにはなりませんでした。

閉店決定後、若干制限
(私のお店の場合は予約がとれない)が入るので、
感の良いお客様は察しますが。。

私の店舗の場合は8月中旬に閉店が決定して、
一般向けの発表がOKになったのは9月1日の
ことでした。

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スタッフへの伝達

店長はその店で勤務するアルバイトスタッフ
一人ひとりにも閉店が決まったことを告げなくてはなりません。

これが閉店までの過程の中で意外と
キツイ部分かも知れませんね。
スタッフを駒としてしか考えていないような店長であれば
淡々と告げることができるのかも知れませんが。。

私の場合は、決定時に出勤していたスタッフには口頭で
伝え、残りのスタッフには、なるべく早く知らせておいた
方が良い、ということでメールで伝えました。

最終日の営業

最終日の営業は、まぁ、良くも悪くもいつも通りです。
ただ、最後だから見に行こう!というお客様が多少は
いらっしゃいましたね。
常連客様からお土産を頂いたりもしました。

閉店当日までにやっておくこととして、
私の店舗の場合は
・在庫を減らす (少し安売りするなど)
・新作の予約をとっていたのでそれのキャンセルのご連絡
・その他 普段いじらない場所の整理整頓

などを事前にしておきました。

閉店以降の”閉店作業”というのは
想像以上に大変ですし、労力も使います。

閉店後の作業はどんな感じ?

閉店後は、賃貸の店舗の場合は”期日”までに片づけを終え、
引き払わなくてはなりません。
なので、時間との闘いになるわけですね。

具体的に何をしたかと言うと
・残っている在庫や使える備品を他のお店に送る
・いらないモノを処分する
・引き渡しに備えた掃除
・各種手続き。

大きく分けるとこの4つでしょう。

在庫

閉店のその日までに全ての商品を売りさばく、ということは
現実的に考えても絶対に不可能です。

なので、閉店日までに売れなかった在庫は
グループ企業であれば残った別の店舗に送ることになります。

この作業が・・・一番地獄でした!

私の店舗はゲーム店だったので、
数千、数万を超える在庫が残っていたわけです。

これを一つ一つ、PC上で在庫管理しているため
「転送処理」というものをしてひたすらダンボールにつめて
発送する。
こういう作業です。

集荷に来た郵便局の方も「え?こんなに送るの?」みたいな
顔をされていました(なんかゴメンナサイ)

この作業こそが閉店作業期間の6,7割を占めていたのでは
ないかと。。

ちなみに閉店作業は約1週間半でした。

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処分

要らないショーケースやどこも引き取らないような在庫は
「処分」します。
小さなモノであれば、そのまま捨てれば済むことですが、
ショーケースや机など、こういったものは産廃の業者に依頼して
まとめて持って行ってもらいます。

その際にトラックへの運び込みなどを行いましたが
これは完全に力仕事です。結構大変でしたよ。。

固定されている棚などは店舗スタッフ側ではずして
予め解体しておいた感じです。

掃除

借りていた物件を返す場合、その前に掃除をするのが
礼儀(というより基本)です。
壁についた画鋲など、そういう細かな部分まで
しっかりと処理していなくてはなりません。

まぁ、この「掃除」の段階まで来ていれば閉店作業も
ラストスパートではあるのですけれど

ちなみに、”スケルトン”にして返してくれと言われた場合、
業者に頼んで床や壁を全てはがしてもらうという工程が
必要になります。

私の旧勤務先は現状引き渡しで良いとのことだったので
やっていませんけどね。。

また、外の看板も白塗りにするなどの対応が求められます。
こちらも業者に依頼しなければなりません。

各種手続き

例えば、閉店する店舗の銀行口座の解約や。
その店舗の各種許可の返納、などそれぞれの手続きが
必要です。
これは主に店長に任されることが多かったですね。

警備会社の解約、電話の解約などやることは盛りだくさんです。
私もいろいろなところに連絡しました。。

作業体制

私の店舗の場合は閉店作業の作業時間は
9時~19時ぐらいでした。

人数的に言うと、閉店店舗のスタッフと私+
本社からの応援でやっていました。

店舗スタッフだいたい3、4人、と本社3人程度です。

もちろん、店舗の規模が大きくなればなるほど、
この辺の人数は増えていくのだとは思いますけど。。

閉店後

閉店後。これはあっさりと終了です。
片づけ終わったら、その建物の大家さんにお返しし、
全てが終わるーという感じですね。

閉店店舗の社員は?

会社にもよるとは思いますが救済処置が用意されていることが
多いようです。
実際に私にも”ほかの店舗への異動”や”ほかの部署への異動”
言った提案がありました。
(私は断りましたが・・・)

店舗を失ったからといって、解雇!というわけではない
企業が多いようですね。

とはいえ、慣れ親しんだ現場を失うのですから
本当は閉店なんか経験しない方が良いのですけれど。

閉店店舗のアルバイトは?

基本的にアルバイトさんはそのまま解雇と言う形に
なることが多いです。
別店舗行きへの打診などがある可能性もありますが。。

基本的には閉店作業終了→さようなら というのが
現実です。

なので、閉店が決まったらなるべく早く次の道を
探さなくてはなりません。

アルバイトさんにとっても閉店作業は大変だと
いうことですね・・・。

閉店後まとめ!

と、いうことで閉店後は
退職するメンバーは閉店作業の最終日をもって
そのままサヨウナラ、ということになります
(私もそうでした)

店があった場所には閉店のお知らせ告知だけが
残り、しばらくすればまた別の何かになる、、
そういう流れですね。

閉店になったら確認しておきたいこと

最後に、閉店が決まったら必ず確認しておきたいことを
まとめておきました。

どうせ辞めさせられるなら、貰うべきものは
しっかりと貰い尽くしましょう!
・・・そういうことです。

報酬

ちゃんと給料が支払われていることはもちろん、
「有給休暇」についても確認しておきましょう。

特定の条件を満たしていればアルバイトさんでも
普通に有給休暇は出ます。

もう、どうせそのバイト先での未来は無いのです。
多少強気に出てでももらえるものはしっかり貰いましょう。
(私は社員の自分+アルバイトスタッフ全員分の
有給を消化できるよう本社としつこく交渉し、
成功しました)

貰えるはずの有給を貰わず、辞めていくのは
絶対に損です!
会社に得をさせる必要はありません!

有給の取得のコツについては後日記事でまとめます。

返却物と書類など

まず、自分が会社に返すべきものはしっかりと返しておきましょう。
後後、何か言われると面倒ですからね。

それに加えて、自分が返してもらうべき書類などが
あればそれもしっかり貰っておきましょう。
年金手帳などを預けている場合もあります。

また、退職証明書など必要な書類がある場合もしっかりと
本社側(もしくは店長を通しても良いですが)に確認して
貰っておくのがベストです。

連絡先の把握

退職後、何かあった時の為に担当の連絡先を閉店完了前に
確認しておくことをおすすめします。

一度退職してしまうと調べにくいですからね。
メモするなり、登録しておくなり、方法は何でも良いと思います

最後に!

以上が閉店作業の流れとその他色々な概要です。

私の旧勤務先の場合、狭い店舗でしたが、
それでも1週間半とちょっと、作業完了までにかかりましたし、
結構疲れました。

できれば閉店作業など経験したくないものです。。

ちなみに、↑で紹介したのは、グループ企業での店舗閉店です。
個人の場合はまたちょっと違ってくると思います。

私はまだ自営業の廃業を経験したことがないので何とも
言えませんが・・・
いずれ経験することにならないよう
私も努力しなければなりませんね。。

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