「パクツイ」とは、
ツイッターにおける用語の一つで
「他人のツイートをそっくりそのまま（あるいは一部分変えて）
ツイートすること」を言います。
自分がツイートしたはずの内容を
他の人が勝手に使っている状態、ということですね。
ツイートそのものを勝手に利用されていたり、
中には画像などもそっくりそのまま利用されていたり、
自分で描いた漫画やイラストなどが”パクツイ”
されているようなことも実際にあります。
では、そんな”パクツイ”をされてしまった場合は
どのように対応すれば良いのでしょうか。
”パクツイ”されてしまった場合の対処方法を
詳しく解説していきます。
パクツイに対してどのように対応すればいいの？
まず、自分のツイートをそっくりそのまま
使われてしまった場合、
自分がどう感じるか、が重要になります。
例えば、あなた自身が「別にパクられてもいいや」というので
あれば、パクツイをされている場合でも
特に何もしなくても構いません。
「パクツイされたら対応しなければいけない」という
ルールはどこにもありませんから
される側である自分自身が「別に構わない」というのであれば
そのまま放置しておいても構いません。
逆に「別に構わないもの」で無理に反応すると
相手が逆上し、余計に面倒なトラブルになる可能性もあります。
ただし、逆に「パクツイはやめてほしい」という場合に
関してはちゃんと対処をしていく必要があります。
特に、自分の漫画やイラストなどをパクツイされている場合
「盗んでいる側」がオリジナルだと思われてしまう
可能性もありますから、
早めに対処したほうが良いでしょう。
気になる場合は対応を検討、
別に気にならない場合は、そのまま放置、
と自分なりに対応を考えていきましょう。
パクツイされてもどうでもいいや、という場合に関しては
無理に対応する必要はありません。
本当にパクツイなのかを考える
パクツイされた！と感じても、まず「本当にパクツイかどうか」は
考えてください。
何でもかんでもパクツイ扱いしてしまえば
余計なトラブルになります。
例えば、あなたのイラストや漫画を自分のものかのように
ツイート内容まで同じにツイートしていたり、
自作発言をしていれば、それは間違いなくパクツイですが、
例えば「こんにちは」とツイートして、誰かが「こんにちは」と
ツイートしていても、これは、全く同じ文章ではありますが
「パクツイ」とするのはさすがに無理があります。
”誰でも使うような言葉”だったり、
”偶然同じ内容になったと考えられる場合”に関しては
パクツイと決めつけるのは危険ですし、
特に前者の場合はパクツイではありません。
まず、冷静になって「それが本当にパクツイなのかどうか」は
考えてみてください。
他にも
・事前に許可を出していないかどうか
・相手が引用元としてちゃんとあなたのツイートやアカウントを示しているか
・ただのＲＴではないかどうか
・自分自身も誰かからパクったものではないかどうか
などは念のため頭の中で考えてみてください。
事前に許可を出しているのを忘れてパクツイ扱いすれば
トラブルになりますし、
相手が引用元をちゃんと示しているのにパクツイ扱いするのも
やはりトラブルになるでしょう。
そして、リツイートや引用ＲＴはこれは、ツイッターの機能なので
そもそもパクツイではありませんし、
自分自身がパクツイしたものをパクツイされた場合は
あなたも同じことをしているわけですから
それで文句を言うのはおかしな話です。
このように、まず”パクツイと思われるものが本当にパクツイ
なのかどうか”ということは、冷静に考えてから
行動に移るようにしましょう。
相手と直接連絡を取る
パクツイをやめさせる手段としては
あなたのツイートや作品をパクツイしている
アカウント本人に
「やめてほしい」ということを伝えることです。
ツイートに対するリプでも良いですし
可能なら相手にＤＭを直接送りつけても構いません。
いきなり喧嘩腰だとトラブルになる可能性が
高まりますので、
仮に腹が立っていたとしても、
まずは丁寧な感じで話しかけてみることをおすすめします。
穏便に解決することができれば
それが一番、面倒にならずに済みますからね。
ただし、連絡を取っても無視される可能性や、
パクツイの削除などの対応を拒否される可能性、
逆ギレされる可能性など、色々なケースも
考えられます。
そのような場合は、面倒ではありますが
別途対応していく必要があります。
自分がオリジナルだと主張する
パクツイを消してもらえない場合、
場合によっては「パクツイ」が本物だと
勘違いされてしまう可能性があります。
そのため、「自分がオリジナルのツイート主である」ことを
少しでも広めるための対処もしておきましょう。
黙っていては、なかなか気づかれませんから
パクツイされたことをツイートしたり、
パクツイのツイート自体に、「本物はこっちです」と証拠と共に
リプを送ったり、
パクツイを引用リツイートして「パクツイされました」と
ツイートするなどして、対応しましょう。
リプや引用リツイートは
「パクツイだけを見た人」の目に留まりやすいので、
やっておくとプラスに働く可能性はあります。
相手のツイート内容などを見て
明らかに逆ギレされそうな感じや
危険な雰囲気を感じる場合は、
本人への警告よりも先に
ツイッター運営に通報するのもアリです。
このあたりは相手の内容などを見つつ、
判断してください。
運営に報告を行う
ツイッターに違反報告をする機能がありますので
それを使って一応報告も出しておきましょう。
実際、あんまり対応してもらえないようなことも
多いのですが、（特に些細なトラブル程度だとなかなか難しい）
それでも、やっておく価値はあります。
また、フォロワーの方の力などを借りることが
できるのであれば、親しい人にも一緒に
報告してもらうことが出来れば、
その効果はより、出やすいものになるかと思います。
それ以上の対応は個人では難しい
それ以上の対応としては
残念ながら個人ではなかなか難しいのが事実です。
弁護士や、ネット関係のトラブルに詳しい専門家などに
相談しつつ、事を進めていく、というのが
現実的な対応方法になってしまいます。
「訴えましょう！」と軽く書いているサイトも
ありますが、
正直、そこまで時間と費用がないんだけど…と
いう人も多いのではないでしょうか。
ただ、ここまでの対応以上の対応は
個人では行うことは難しいです。
「改善がない場合訴えます」と相手に
伝えることは一つの有効的な手段ですが
実際に「じゃあ訴えてもいいですよ」と
言われてしまうと、
なかなか…ということはありますよね。
ただし、漫画やイラストなど
実害の大きいパクツイに関しては
時間も労力もお金もかかってしまいますが
弁護士などに相談しつつ
対応をきちんとしていくことを
おすすめします。
それ以外に、なかなか解決策は
ありませんからね…。
害がないなら放置も一つの手
あなたに害がなく、
あなた自身も別にいいや、という感じであれば
最初にも書いた通り「放置」も一つの方法です。
「放置すれば他の人も被害に遭う可能性が～」と
書いてあるサイトなどもありますし、
パクツイされたらちゃんと対処し、
パクツイをした人をちゃんと懲らしめる。
…と、いうのは理想です。
ただ、現実は「自分に害もないようなレベルのパクツイ」で
動くほど時間がある人はなかなかいませんよね。
害のないレベルのパクツイに対して警告を送れば
逆恨みされてエスカレートする可能性もあります。
理想論を語るのは簡単ですが
現実的には「自分に害がない、気にならないレベル」なら
放っておいたほうが、あなたにとって
良いこともあります。
害のないパクツイを指摘して、
逆恨みされて、以降、酷いパクツイをされるようにでも
なったら、面倒臭いですからね…。
まとめ
悪質なパクツイについては
しっかり対処したほうが良いですが、
対処すべきかどうかは
自分自身でよく判断して行動してください。
無責任に「必ず行動すべき」としているサイトもありますが
そういうサイトも、
パクツイを指摘したことで生じた可能性のある
トラブルについてはあまり触れられていません。
何事にもリスクがあります。
自分に実害があるかどうかで考え、
実害があるのであれば対応する、ぐらいの構えでいたほうが
最終的には、自分のためにもなるかと思います。
