2月の小売業は辛い!お店にとって辛い2月を乗り切るためには…?

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「2月」はお店にとって辛い1か月です。

もちろん”お店”と一言で言っても
世の中には色々なジャンル・環境のお店が
存在しているので、一概には言えませんが、
比較的「厳しい」状況のお店が多い、というのも
一つの事実です。

例えば、2月と言えば節分やバレンタインデーなどの
イベントがありますから、
そういったイベントと関係のあるお店なら利益も
ある程度望めますし、
厳しい寒さが続く1か月なので、防寒と関係のある商品を
販売しているようなお店も利益を望めるでしょう。

ですが、それらとあまり関係のない業種にとっては
なかなか厳しいのです。

その理由と対策を見ていきましょう。

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2月はそもそも「厳しい」理由がある

2月が厳しい最大の理由の一つが
「日にちが少ない」ことです。

2月は他の月とは違い「28日」(うるう年のみ29日)しか
ありません。
29日まで存在する年であっても通常の1か月と比べると
日にちが少なく、その分、”お店の営業日”は減ることになります。

ですが、大抵のお店では
”固定費”は変わらない、というのが現実で、
例えば「2月は2日間少ないから、今月は家賃を下げますよ」なんて
ところはまずないと思いますし、
月の家賃が30万なら、そのまま30万取られることになるでしょう。

他の固定費に関しても、
例えば電気代や、アルバイトスタッフさんの人件費などは
日付が少ない分、ある程度落ちたとしても、
お店の家賃なども含め”変動しないような固定費”は
”いつも通り”かかります。

私もお店を雇われ店長・自営業両方で経験しましたが
家賃やネットの費用など「毎月必ず決まった金額」のものは
当然、日数が少ない2月になっても”そのまま”でした。
これは普通の家でも同じことですが、
お店にとっては結構これが苦しかったりする場合もあるのです。

電気代や水道代、人件費などは
当然、日数が少ない分、その減った日数分だけ
減りはしますが、”減らない費用”もたくさんあるため、
お店の営業日数がどうしても少なくなる2月は
そもそもの前提からして”厳しい”状況にあるということは
確かなことです。

その上、他にも苦しいことがあるのです。

大きなイベントが少ない

2月のイベントは何か。と考えると
「節分」や「バレンタインデー」ぐらいしかありません。
お店の商売、という面で考えてみると、
まず、節分に関しては「かなり限られた業種」にしか
関係なく、その他のお店が盛り上がるようなことは
ありませんし、
「バレンタインデー」に関しても、お菓子系や
カップルに関係のありそうな業種だったりと、
”影響を受けるお店”は限られています。

他にイベントらしいイベントはあまりなく、
春に備えた新生活の準備などはあれど、
なかなか”厳しい”というのが現実です。

1月のお正月 3月~4月の春休み・新生活シーズン、
5月のGW、7月~8月の夏休みシーズン(8月はお盆も)
などと考えると、2月はだいぶインパクトに欠ける月で
あるのも事実です。

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1月と3月の間というのも厳しい

2月のさらに厳しい理由の一つが
「12月」のクリスマスや年末商戦、
「1月」のお正月シーズン…
これらが終わったあと、ということですね。

正直、お店的には「冷え込む」タイミングでもあります。
特に、年末年始に盛り上がるような業種の場合は
その反動でかなり厳しい1か月になるケースも多いです。

皆さん、12月・1月でお金も結構使ってしまいますし、
2月になると、節約に入ったり、
そもそもお金がなかったりするご家庭も多く、
なかなか思うように販売が伸びない、という状況に
陥ってしまいがちです。

また、次の月が「3月」で、春休みシーズンだったり、
新生活スタートで色々と”お金が掛かる可能性のある月”で
あることも2月がさらに厳しい月になる要因の一つで、
例えば「1月にお金を使ったし、3月はお金がかかりそうだから
2月は節約しよう」となってしまうと、お店側からすると、
苦しい1か月になってしまいます。

もちろん、私も「買う側」の立場も当然分かりますから
それは当たり前のことですし、
客側も「年末年始にお金を使って、3月・4月も何かとお金を
使いそうだけど、2月にもお金を使おう!」なんてほど
余裕のある人は少ないでしょうから、
”娯楽用品”などに関係するお店の場合は
さらに厳しい1か月になるかと思います。

業種にもよりますが
比較的商売時である「12月・1月」と「3月・4月」あたりに
挟まれている…というのは結構厳しいものです。

その上、上でも書いたように2月は1か月の時間自体が
そもそも短いので、複数の要因によって”辛い状況”…
ということになってしまうのです。

厳しい寒さや雪も客足を遠ざける

お店を実際にやっていると分かりますが
”天気”・”気温”で、本当に客足というものは
かなりの影響が出ます。

例えば「雨」が降れば晴れの日よりも客数が
減るのはほとんどの店でそうだと思いますし、
真夏で言うと「台風」の日は客数が激減し、
「ゲリラ豪雨」などが予想されているような日も、
そういう時間帯になってくると、客数は減ります。
もちろん、実際にゲリラ豪雨が発生すれば
さらに客数は減る感じですね。

そして、意外なのが「気温」。
例えば真夏であれば「暑すぎる日」は、
客足が減るのです。

それと同じで真冬も「雪」が降れば
客数は大幅に減りますし
「あまりにも寒い日」も客数は減ります。

2月と言えば、まだまだ寒い季節で
地方によっては(都会でもたまに降りますね)
積雪するようなレベルの雪が降ることもあります。

2月は気候的にも「客数を減らす要因」が揃っており、
これと言ったイベントもない、という点で、
さらに苦戦を強いられることになります。

加えて「インフルエンザ」だとか「ノロウイルス」だとか
そういったものが流行する季節でもあり、
それもまたお店にとってはリスクの一つでもあり、
客数を減らす原因の一つでもある、というのが現実です。

対策はあるの?

2月はある程度売上が落ちる覚悟は
しておく必要があるかと思います。

どうしても日数の少なさはどうすることもできませんし、
イベントなどが少ないことも、なかなかどうすることもできない、
というのが現実です。

しかしながら、”極力ダメージを抑える”ことは可能です。

2月こそ、お店でウィンターセールでもなんでもよいので
セールを打ち出したり、
節分やバレンタインデーと少しでも絡められる要素が
お店にあるのであれば、積極的に数少ないイベントを
利用したり、と
”自分たちで何か足掛かりを作っていくこと”が
非常に重要になります。

また、寒い季節でインフルエンザなどの流行も懸念されやすい
季節ですから「ネット販売」を活用していくことも
鍵の一つです。
ネット販売であれば、大雪であろうと、寒かろうと、
何が流行していようと、お客さんにとっては
関係のないことですから、
お店での販売よりは時期による影響を受けにくい部分になります。

「12月・1月」でしっかり稼いでおき、
「3月・4月(前半)」で挽回する…
と、いうような感じになるお店が多いと思いますが
極力「2月のダメージ」を抑えるようにすることも、
当然大事なことです。

まとめ

お店にも色々な業種がありますから
「2月はむしろ売れるぞ!」というお店も
もちろんあるかとは思います。

しかしながら、
2月は、苦しいお店にとっては
とことん苦しい月なので、
そんな中でもできる限り”ダメージ”がないように
上手く乗り越えていく…ということは
大事なことになります。

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