生涯未婚率の今後の推移はどうなるの?推計を徹底予測!

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生涯未婚率とは、
50歳時点で一度も結婚したことのない人の
割合を示した数値です。

一度結婚して離婚した人は、ここには含まれず、
逆に、法的には結婚していない状態(事実婚)の人は
この数字に含まれますが、
この「生涯未婚率」を見れば、大体の
「一度も結婚していない人の割合」を知ることができます。
(⇒生涯未婚率自体についてはこちらで解説しています)

この生涯未婚率は今後も上昇を続けると
予測されていますが、
実際のところ、どうなっていくのでしょうか。
現在、公的に出されている予測を見つつ、
今後どうなっていくのかを、徹底解説していきます。

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少なくとも当分上昇は避けられない

生涯未婚率の上昇は、当分は止まりません。
現在、既に上昇が続いており、
数十年前と見比べると、かなり生涯未婚の人が
増えていることが分かります。

が、それでも「今後もさらに上昇する」というのが
答えになります。
色々な予測がありますが、
「上昇していく」と言うこと自体は、どんな予測でも
基本的に一致しており、
生涯未婚率は今後も、下がることはなく、
上がり続ける、ということになります。

下がる要素も見当たりませんし、
多少の対策では既にどうにもならないところまで
来ていますから、生涯未婚率の上昇は、
今後も当分止まりません。

行政の推計だとどうなっているの?

厚生労働省のサイトで、行政の推計を
見ることができます。
これを見ても、やはり「今後も上昇は止まらない」ということが
グラフと数値で読み取ることができます。

現時点での推計では、2035年時点では
生涯未婚率が男性は30パーセント近く、女性は20パーセント近くまで
上昇すると予想されており、
生涯未婚の人間はさらに増える、ということになります。

ただ、実際にこのグラフを見に行ってもらえると分かると
思うのですが、
推計の部分に突入すると、急激に上昇が緩やかになっているのが
分かります。

後述する理由から、確かに緩やかになっていくことは
予想できるのですが、
それにしても、明らかに急激に生涯未婚率の上昇ペースが
落ちる予想になってしまっており、
厳しいようですがこれはちょっと現実逃避なのではないかな?
というのが正直なところです。

現実には、推計よりもさらにハイペースで
生涯未婚率が上がっていくことが予想されます。

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上昇はいつかはペースダウンする

しかしながら、↑の予測も完全に的外れかと言われれば
そうではなく、
「生涯未婚率の上昇はいつかはペースダウンする」というのも
また事実であると思います。

厚生労働省の推計のように、あんなに早くペースダウンは
しないと思いますが、
例えば、今のペースのままで上がり続ければいつかは
未婚率100パーセントになってしまいますが、
さすがに、それはありません。
どんな世の中になっても、ある程度結婚する人はいるでしょう。

よって、いつかは必ずペースダウンしていきます。

そのまま「全員結婚しない」という世の中にはならない、
ということは皆様も分かると思います。

問題はそのペースダウンが始まるのが「いつ」なのか、
ということですね。

私は、”当分、今のペースと同レベルの状態で”
生涯未婚率は上がり続けると思いますし、
予測のような2035年時点まででは、ペースは、
若干ダウンすることはあれど、推計のグラフほど
急に緩やかになることはないと考えます。

生涯未婚率の上昇が露骨にペースダウンするのは
”もう少し先”のことになるでしょう。

やがて上昇が止まり、あとは「横ばい」に

前述した理由から、やがて生涯未婚率の上昇は
ペースダウンしていきます。

必ず「一定数結婚する人」は残るためです。
(結婚制度が廃止でもされれば別ですが、それはないでしょう)

ペースダウンしたあとは、
何年、あるいは何十年かかけて、ゆっくりと上昇していき、
最終的には「横ばい」の状態になると予想します。

例えば、ペースダウンして、5年ごとに1前後ずつ
生涯未婚率が上がっていく状態が続き、
最後にはほぼ変動が無くなる、という感じですね。

”生涯未婚率の上昇が天井に達し、上昇が止まる”
状態が、いつかは来ると予想します。

それが、生涯未婚率30パーセントのときか、
40パーセントか、50パーセントのときか、
あるいはもっと上がってからか、は、分かりませんが、
40前後ぐらいまでは進んでいきそうな感じはします。

止まったあとは極端に減ることはない

一度「横ばい」の状態になってからは
「少し増えたり」「少し減ったり」を繰り返すだけで
大きな変化は、何か大きな出来事が起きさえしない限り、
起きないと考えられます。

5年で、少し増えて、10年で少し減って、の
ような、あまり変化のない
生涯未婚率の推移になる、というのが
最終的な到達点になるのではないでしょうか。

ただ、いずれにせよ、
増え切ったから、次は生涯未婚率が急激に減っていく!
ということにはならず、
減ったとしても、わずかでしょうし、
また少し増えたりすることもあるでしょう。

まとめ

生涯未婚率の今後は
「現在のペースでの上昇がしばらく続き」
「その後ペースダウンしながら上昇がしばらく続き」
「最後には横ばいになるものの、大きく減少することはない」
と、いうような状態になると予測します。

いずれにせよ、もはや未婚率の上昇を
止めるのは困難で、
例えば、かなりのお金をばらまき、経済的な面を解決しても、
”一時的に上昇が止まるだけ”で、また数年すれば上昇し始めるでしょう。

お金だけで解決することは、もはやできず、
今の時代、結婚に興味がない人や、趣味の充実などなど、色々な
理由が複雑に絡み合っているために、
この”生涯未婚率の上昇”をどうにかすることは、困難です。

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