もしも国内でロックダウンをするとどうなる…?パニックが起きる危険も。

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新型コロナウイルスの対策として
「ロックダウン」が行われている国もあります。

しかしながら、現状、
日本では「ロックダウン」というものを行うことのできる
法律は存在せず、
最大の対策が「緊急事態宣言」となります。
(⇒ロックダウンが行われない理由は?の記事を参考にしてみて下さい)

が、万が一出来るようになったとしても
日本でロックダウンを行えば”大混乱”に陥ることは
残念ながら目に見えています。

海外ではなんとかうまくやってるよ!という人も
いるかもしれませんが、日本と海外はまた別です。

煽りなどはナシで、現実的に
「日本ではロックダウンには耐えられない」という
部分をお話していきます。

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ロックダウンをすれば社会が大混乱。かなり厳しい状況に

まず、大前提として現時点でロックダウンを行うことは
”法律上不可能”ですが、
仮に行うことが出来るようにしたとしても
日本国内の色々な特徴・空気から、
ロックダウンをすることは現実には非常に厳しいです。

仮にするようなことがあれば、
大混乱に陥ってしまいます。

ネット上でも「ロックダウンするしかない」みたいな
意見はよく見かけますが
本当にしてしまったら、大変なことになるので、
その点は、よく理解した上で冷静に考えることを
おすすめします。

解除すれば増えることは、同じ

緊急事態宣言でも、ロックダウンでも
「解除」すれば感染者が一定数増えることは
同じことです。
ですので、ロックダウンをしても、基本的には
それだけでは解除⇒ロックダウン⇒解除⇒ロックダウンの繰り返しと
なってしまいます。
これは、実施している国でも、同じような傾向にあります。

一部ロックダウンが成功した国は”初期段階”で素早く
行ったために一定の効果が出ただけであり、
今、無症状感染者などが広がり切った状態で
ロックダウンをしても、解除すれば再びそこから増えますし、
海外からも入って来るわけですから
「ロックダウンをしても、結局解除すれば増える」ということは
事実として、覚えておかなくてはいけません。

そして、問題はこの先です。
ロックダウンを日本で行ってしまうと、
大変な事態が予想されます。

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買い占めなどが爆増して、社会が大混乱に

日本でロックダウンをしてしまうと、
生活必需品から食料品まで、あらゆる商品の
買い占めが発生し、大パニックが起きることが
予想されます。

1度目の緊急事態宣言の際に、
「宣言後もお店はやってる・外出もできる」という
状況なのにも関わらず、大混乱が起きました。

そのような世の中ですから
ロックダウンをする!などと言えば
どうなるか、予想はつくと思います。

社会が崩壊するレベルで、争奪戦が発生し、
お店で事件沙汰の出来事まで起きる可能性も高く、
非常に危険です。

”緊急事態宣言”で、あれだけパニックになる世の中ですから
ロックダウンに耐えられるほど、世の中は強くない、
と考えるのが普通でしょう。

補償の厳しい現実。良くも悪くも慎重で時間がかかる

ロックダウンをするためには、
十分な補償が必要になります。

”仕事をさせてくれない”のに、お金だけとられる!となれば
多くの人が破綻してしまいますからね。

ですが、日本は
良くも悪くも慎重で、手続きが複雑なことが多く、
ロックダウンをするような場合に
スムーズに補償をすることが出来るとは、とても思えません。

最初の給付金でさえ、かなり時間がかかりましたし、
時短要請などによる、飲食店への協力金も、
遅れる場所も出てきているなど、混乱が起きているのが事実です。

「ロックダウンのような大規模な補償を必要とするもの」に
「日本の仕組み」で、対応できるのかどうか。

と、言われれば
残念ながら、そんな能力はないと思います。

悪い意味ではなく、
良くも悪くも、慎重な世の中は
「普段」であれば良いことなのですが
こういう事態には対応できず、
仮にロックダウンをすれば
「ロックダウンをしたけど、補償がなかなか進まない」という
地獄のような状況になることが、予想されます。

ロックダウンをすれば、飲食店どころではなく
本当に、全方位に、補償しないと、世の中が
壊れてしまいますからね…。

オンライン環境が整っていない

オンラインの環境が各所で整っていない部分も
多く、ロックダウンをしても「外出しないといけない」部分が
多いのも、事実です。
また、ネットを使えないような人も、高齢者を中心に
一定数存在しています。

学校に関してもそうで、オンライン授業の仕組みも
十分に整っていないことから、
海外のように、オンライン授業主体に切り替えることも困難かつ、
新しく決まりを作りにしても
先程から書いている”良くも悪くも慎重”な仕組みから
すぐに対応することは、難しいでしょう。

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経済的に苦しい人や企業が多い

経済的に苦しい人や企業も多く、
補償だけではどうにもならない、というような人・企業も
かなりの数存在しています。

元々、給料が上がらず、取られるお金だけが上がっていく、
というような状況になりつつある世の中ですから、
その中で、経済的に困窮している人も多く、
そういった人は多い世の中では、
ロックダウンをしようとすれば、当然強い反発が予想されます。

制限や有事に慣れていない

日本は、制限や有事の事態に慣れていません。
そのため、こういった事態に関しては
非常に脆いのも事実です。

”制限”されることに慣れていないことも当然そうですが、
パニックを起こしやすい人も多く、
一度目の緊急事態宣言の際の買い占めなどの
酷い有様は記憶に新しいものと思います。

良くも悪くも「普段は基本的に平和」であることから
そういった強い制限には、拒否反応が出る人もいれば
パニック的な反応を出してしまう人もいる、
ということです。

そのため、仮にロックダウンを出来るようにして
実行してしまうようなことがあれば、
攻撃的な人、パニックを起こす人などで溢れかえることとなり
まさに”地獄”と表現するにふさわしい状況に
なってしまう可能性もあるのです。

「上」が信用されていない

これも、非常に大きな問題ですね。

会社でもそうですが
「上層部」が信用されていないと、
なかなか社員たちは言うことを聞かないものです。

今までのコロナ対策において、
言ってることがコロコロと変わってしまったり、
会食などの不適切な行動がニュースに
なってしまったりしていることから
”決め事をする立場”の人たちの信頼が、
かなり損なわれている状況です。

会社に置き換えて考えてもらえると分かると思いますが
”慕われている部長”と
”自分勝手で慕われていない部長”が
それぞれ指示を出した場合、
恐らく、「慕われている部長」が指示を出した方が
それがある程度無茶な指示であったとしても、
言うことを聞く人は多いでしょうし、
積極的に協力してくれる人も多いでしょう。

逆に、普段から、言ってることがコロコロ変わっていたり、
自分で決めたルールを自分たちが破っていたり
するような人の言うことは、やはり
なかなか聞いてもらえないでしょうし反感を
買う可能性も高まります。

これまでの”決め事をする立場”の人たちの行動には
残念ながらそういったものが含まれてしまっており、
既に信用をある程度失っている状況である点から、
ロックダウンを出そうとしても強い反発、
出しても、限定された効果になることが考えられます。

まとめ

国内でロックダウンは厳しいです。

間違いなく買い占めなどの大パニックが起こるほか、
補償が十分に行きわたるとしても
時間がかかるなどのトラブルが予想され、
地獄のような状況が広がってしまいます。

法律上も現時点では不可能ですが、
仮に可能にしようとしても、
海外がどうだったから!はさておき、
今の国内の世の中では
ロックダウンに耐えるのでは、難しいでしょう。

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