問題のある知事を辞めさせることはできるの?リコールの方法は?

この記事は約5分で読めます。

都道府県の知事を辞めさせることはできるのかどうか。

知事、と言えど、人間です。
中には”人格的に問題のある人”が知事になってしまうことも
あり得ますし、
知事になったあとにおかしな行動に出るような人も
いるでしょう。

また、やり方が気に入らなかったりと
個人的な思いも、人によっては色々とあるとは思います。

では、そういった知事を個人が「辞めさせる」ことは
できるのでしょうか。
その点についてを解説していきます。

スポンサーリンク

リコールという方法がある

知事を辞めさせる方法としては「リコール」という方法があり、
一応、この方法を使えば、解職請求をすることはできます。

決まりとしては、選挙権を持つ有権者の3分の1以上の
署名を集めるとことで、選挙管理委員会に請求できる、
というものになっています。
(有権者が該当地域に40万以上いる場合と
80万人以上いる場合、条件が若干変わります)

その後、請求が認められれば、
60日以内に住民投票が行われ、
その投票で過半数以上が賛成した場合、その知事は失職します。

一般人が唯一、知事を合法的に辞めさせる方法は、
これしか存在しません。

なので、一応”手段”としては存在は
していることになります。

現実的には非常に厳しい

ただし、現実的なお話をしてしまうと、
非常に厳しいことがわかると思います。

知事のリコールを達成するまでに
通らなくてはいけない道としては

・有権者の3分の1以上の署名を集める
・選挙管理委員に請求し、請求が認められるのを待つ
・住民投票により過半数以上の賛成を獲得する

の3つになります。

ただ、現実問題、
有権者の3分の1以上の署名を集めることは
非常に難しく、
一般人レベルではなかなか住民投票まで
持っていくこともできないでしょうから、
やはり、現実的には厳しい、というのも
答えになります。

実際に町長だとか村長だとか市長だとか
そのレベルであれば、リコールが行われた事例が
ありますが、都道府県知事…となると
実例は現時点では存在しておらず、
実現すれば、歴史的レベルの出来事になってしまうほどの、
なかなかないことなのです。
(村とか市のレベルだと、有権者数も少ないので
ある程度やりやすいのですが、都道府県となると
かなりの人数になるため、意見も分かれますし、
厳しいわけですね)

スポンサーリンク

個人的な感情レベルではまず不可能

人間なので「この知事は嫌だな」とか、
そういう感情もあると思います。

別に知事を好きにならなければいけない
ルールはありませんし、それは個人の自由です。

が、個人的な感情レベルで
知事のリコールを請求したりすることは
まず不可能ですし、
署名を集める時間的にもきつく、
しかも、個人的感情レベルのものなら、
署名も集まらないでしょう。

その知事が、よほどの問題を
起こしていない限りは、
リコールすることは難しく、
現実的ではありません。

また、ある程度”おかしな言動”をしていたり、
”問題行動”を起こしているぐらいのレベルでも
なかなかリコールというものは
できないものなのも、また事実です。

やりたい放題になってしまうの?

そういうことではありません。
まぁ、ある程度好き放題できてしまうのも
事実ではありますが、
あまりにも度を越してしまえば、
当然のことながら
世間から徹底的に叩かれたり、
内部からも辞任の要求が行われたり、
そういった流れになっていき、
最終的には、知事本人が辞職の決断を
することになってしまったり…
ということは考えられます。

また、何らかの事件・不正などにより
知事の座から降りざるを得なくなったり…だとか
そういうことはあるでしょうから、
”何でもかんでもやりたい放題”ということには
流石になりません。

ただし、法律を侵さないレベルで
問題発言を繰り返しているような状態だと、
なかなか失職とか、そういうことには
ならないため、難しいところではあります。

個人でどうこうするのはほぼ無理

と、いうことで、どんなに問題行動の多い
知事であったとしても、
一般人がどうこうすることは
現実を見るならば「不可能」に近いです。

都道府県知事のリコール成立には
今のところ実例はありません。
署名を集めるのも、個人の力では
まず不可能でしょうし、
仮に集めようとしても
「おかしなやつ」みたいな扱いで
終ってしまう可能性が高いです。

個人的にはどうにもすることができませんし、
選挙の投票なども、一人の力では
正直言って、なかなかどうこうなるものじゃないでしょう。
(ひとりひとりの力が、とか綺麗事もありますが、
冷めた目線で見ると、まぁ、1票じゃ変わらないのも
また事実です)

ですので…基本的には
あまり腹を立てずに、
出来る限り日常生活を平穏に送っていく、
ということが良いのではないでしょうか。

本当におかしなことばかりしている
知事なのであれば、いずれ勝手に失脚するでしょうし、
次の選挙で当選することはないでしょう。

まとめ

現実を見ると、都道府県知事をリコールすることは
困難に近いです。

とはいえ、だからと言って
条件を緩和したりすれば
今度は「気に入らないから」の理由で始まった
リコール運動がそのまま通ってしまったりという、
そういう事態も考えられます。

なかなかバランスを取るのが難しい部分では
ありますが、そう考えると、
都道府県知事をはじめとする、リコールの
条件が難しいのも、
ある程度は仕方のないことであると
言えるのではないでしょうか。

あまり、知事がどうこう気にしすぎずに
平穏な生活を送るようにすることも
大事かと思います。

タイトルとURLをコピーしました