休業要請の対象となった場合の対処法。無視するとどうなるの?

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緊急事態宣言等に伴い、
自分たちのお店や施設が
”休業要請”の対象になってしまった場合は
どうすれば良いのでしょうか。

企業経営のお店であれば、会社が判断すると思いますが、
自営業などの場合は、最終的に自分たちで
判断することになります。

休業要請の対象になった場合の対応方法、
無視するとどうなるのか、などなど
疑問点について解説していきます。

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休業要請とは何か

緊急事態宣言による特措法に基づき、
施設の利用制限や特定業種の店舗の
休業をお願いする、というものになります。

ただし、”要請”と言う言葉からも分かる通り
これは命令ではありません。
あくまでも「お願いします」ということになります。
そのため、強制力はなく、
休業要請の対象に入っているお店・施設などで
あっても、最終的にどうするのかは、
お店側が決定することになります。
必ずしも、「休業しなくてはならない」と
いうことではありません。

この点は、休業しなくてはいけない、と書けば
嘘になってしまうので、
しっかりと明記しておきます。

では、ポイントを解説していきます。

休業要請の対象は?

これは、その時によって異なります。
休業要請が出される都度(そんなに頻繁に出されることはないですが)
ご自身で確認されるのが一番です。

各自治体によって、基本的には異なる場合が
ありますから必ず自治体のサイトなどで
確認するようにして下さい。
分からない場合は、そのままにせず、
問い合わせを行いましょう。

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どのぐらいの期間続くの?

これも、その時によって異なります。
地域によっても、休業要請の期間が
異なる可能性がありますので、
各自治体ごとの情報を
しっかりと確認してください。

なお、休業要請の終了日は、
情勢などによって延長されたり
する可能性もありますので、
その点は、注意するようにしましょう。

要請されたら必ず従わないといけないの?

これは「No」です。
最初にも少し書いた通り
休業要請はあくまでも要請であり、
”命令”ではありません。
そのため、強制的に休業にされるわけではありませんし、
要請があっても、決めるのは
お店や施設を営業している側になります。

会社経営のお店であれば
本部などが決めると思いますし、
自営業などの場合は、
経営者自身が決めることになります。

休業要請が出るような状況では、
それなりの理由があると思いますから
しっかりと状況を把握しつつ、
慎重に判断を下すようにしていきましょう。

(追記)
従わない場合、過料などの罰則が追加されました。
ただし、「過料を払って続ける」という選択肢や、
「理由がある場合、それを説明する」という選択肢もあります。

休業要請を無視するとどうなるの?

特措法に基づく休業要請の場合は、
のペナルティは現時点で「過料」と「店名公表」などが
ありますが、それ以上のものは存在していません。

そのため、休業要請を無視したとしても
刑事罰に問われたり、閉店させられたりすることはありません。
その点については、安心してください。

ただし、何らかの催促のようなものが
あったりする可能性は0ではありませんから、
そういう場合にちゃんと
理由は説明できるようにしておきましょう。
(例えば、休業したらお店が潰れてしまう、など)

また、商店街などのお店の場合、
法律的には問題なくても、
商工会などからペナルティが独自に
課せられたりする可能性は否定できませんので、
そういった部分は、
ちゃんと確認しておくようにし
”知らなかった”ということにならないように
してください。

が、法律上は、休業要請を無視しても
違法、ということではありませんから、
そこは大前提として覚えておくようにしましょう。

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休業の補償はないの?

休業するとなれば、当然収入が
無くなる…どころか、固定費などがかかりますから
大きなマイナスになると思います。
正直、1日たりとも休業できない、なんて
状態のお店や施設も存在するでしょう。

ですが、基本的に、法律自体には
休業補償というものが
存在していないために、
あとは各自治体などの対応次第、
ということになります。
実際に、休業補償やその他の支援策などが
用意されることはあるので、
休業要請が出た場合には、しっかりと
お住まいの自治体でそういったものが
存在していないかどうか、しっかりと確認を
するようにしましょう。

もしも、休業補償や、何らかの支援が
受けられるのであれば必要な手続きを
行い、受け取るようにしましょう。
こういうものは”自動的に受け取りできる”ことは
ほとんどなく言わなければそのまま
何もないままになってしまいますから
注意をしなくてはいけません。

そのまま営業する場合は…?

どうしても、金銭的な事情や
利用者などの事情から、
休業要請を受けても「いや、無理です」という場合も
あるかと思います。
本当にどうにもならないことも世の中には
あると思いますから、
それはそれで仕方がないですし、
第3者がバッシングするようなことではありません。
が、下記のような注意点は覚えておきましょう。

・安全に最大限考慮する。
休業要請が出る、ということはそれなりの事情が
あります。例えば、ウイルス流行などによる
休業要請の場合、それを無視すれば感染リスクが
あるわけです。
そういった、”起きていることに対する”予防や対策は
出来る限りしておかなくてはなりませんし
従業員や利用者の安全を守るために
できることはしておかなくてはいけません。

・利益が減る可能性は高い
営業しても、緊急事態宣言などが出ている場合だと
出歩く人も減りますから、利用者が減り、売上・利益が
減ることは容易に予想できます。
その対策はしておかなくてはいけません。

・バッシングは無視
必ず、お店や施設側の事情(金銭面など)を何も考えずに
「休業要請出てるんだからしろよ」みたいな人が出てきます。
特にネットでは酷いですね。
ただ、店側・施設側の事情を何も知らずに吠えているだけの人の
意見は、気にする必要はありません。
もし営業するなら、気にしていたらきりがありません。
あまり、ネットとかそういうものは見ないほうが良いでしょう。

・直接的な嫌がらせに警戒
これは、ほぼいませんが、0ではありません。
休業要請が出ている業種がそのまま営業していることに
嫌がらせをしてくる可能性もあります。
防犯対策はいつも以上にしっかりとすること、
暴力、暴言、過剰な嫌がらせなどの被害に遭ってしまった場合は
すぐに警察に通報することなどを徹底してください。

・従業員への対応
従業員がいるお店や施設の場合はこれも重要です。
従業員の中には休みたい人もいるかもしれませんし
金銭的にきつい人もいるかもしれません。
そういった人たちの状況は、ある程度把握し
(可能な範囲内で)対応してあげることも重要です。

こんなところでしょうか。
そのまま営業するならするで、
注意するべき部分はしっかりと注意を
しておきましょう。

どうにもならない場合は…?

休業要請により、利益も減り、
もうどうにもならない、という場合、
最悪の場合は「早めに撤退」することも
重要になります。

無理して粘っていると、
マイナスばかりがどんどん積み重なって行ってしまい、
本当にどうにもならなくなる可能性もありますし
再起もできなくなってしまいます。

なんでこんな目に遭わなきゃいけないんだ…!とか
腹立たしい気持ちもあると思いますが
それでも、無理なモノを粘っていると
取り返しのつかないマイナスに
潰されることになりますから
場合によっては、早めに店や施設を
閉鎖してしまう決断も重要になってきます。

まとめ

お店や施設って、そんなにどこも
余裕があるものではありません。
休業要請されても、
いや、困りますケド?という人が
ほとんどではないかと思います。

上のようなポイントは理解しておき、
その上でどうしていくのかを
考えていくしかありません。

「こうすれば大丈夫」という方法は
現実的に考えて存在しない、というのが
辛いところですが…。

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