子育て世代の声や意見は今後、理解されにくくなる。その理由は…?

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子育て世代の声や意見…

これは、この先の時代、
更に伝わりにくくなっていきます。

言っていることが正しい、
間違っている…ということではなく、
一つの現実として
そのことは、覚悟しておかなくてはいけません。

その理由は何か。
対処方法は何か。
それも、含めて解説していきます。

理想だけを見て、現実から目を背けていてはいけません。

”今のまま時代が進めば”
確実に子育て世代の意見や声は届きにくくなります。

理由は簡単です。

「子育てを経験する人が大幅に減る」からですね。

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子育て経験者が減る=共感を得られない

子育て世代の声が届かなくなる、
意見に共感を得られなくなる、
子育て世代に優しい世界ではなくなる…

これから先の未来は、次第にそういう世界に
なっていきます。

変な思想のお話などではなく、
理由は単純明快です。

上でも書いた通り
「子育てを経験する人が大幅に減る」
その一点です。

とても、シンプルですね。

では、どうしてそうなってしまうのかを、
もう少し詳しく、お話していきましょう。

どうして子育て経験者が減るの?

簡単なことです。
「未婚率」が上がるから、です。

未婚率が上がれば、当然のことながら
”子育てを経験する可能性のある人”の
人数もどんどん減っていきます。
当然、結婚した方の中にも子育てを経験しない人は
沢山いますし、それは悪いことでもなんでもありませんが、
結婚した人の方が、結婚していない人よりも
「子育て」を経験する人の割合は遥かに多いでしょう。

もちろん、結婚していない人でも
子育てを経験する人もいますが、
全体的な割合を見れば、それは少数です。
(※結婚しないこと自体は、悪いことではありません。
するもしないも、
個人の自由です。勘違いされるとアレなので、念のため…)

結婚しない選択をすることは、
悪いことではありません。

が、未婚率があがれば一つの事実として
「子育てを経験したことがない」という人も
どんどん増えていく、ということです。

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経験しなければ分からないこともたくさんある

未婚率の上昇に伴い
(これは近年ずっと上昇傾向にあり、今後も増える予測に
 ありますから、避けられない未来です)、
子育てを経験する人は大幅に減っていきます。

が、子育てというのは経験しなければわからない部分も
たくさんあります。

そうなってくると
「子育て未経験」の人が増えることによって
子育て世代の人たちが、いくら声を上げても
「わがまま」とか、そういう風に片づけられてしまう
可能性は高まっていく、ということです。

会社レベルでもそうです。
例えば、会社の上司などが全員「子育て未経験」なんて
ことも、今後は増えて来るでしょう。
そういう会社で育児休暇が簡単に取れるかどうか?
と言われればなかなか共感を得るのは
難しいかと思います。

今ですらそうなのですから(なかなかとりにくい育児休暇)、
今後、さらに取りにくくなる可能性も高まります。

子育てをしている人への配慮も消えていく

これも、理由は簡単です。

子育てをしている人への思いやりや
配慮が消えていく理由…

それは「子育てを経験したことがない人が増える」こと、
そして「身の回りにそういう人がいない、という人が増える」こと、
これが原因ですね。

例えば自分や身近な人にそういう人がいれば
「子育ては大変なんだなぁ」と想像もできるように
なっていきますが、
自分も、周囲にもそういう人がいなければ
なかなか想像するのは、難しいです。

また、思いやる余裕もなく、
どんどん子育て世代に厳しい目を向ける人は
増えていくでしょう。

”結婚したくてもできなかった人”に至っては
そういう世代に憎悪を向ける人も出て来るでしょうし、
「どうして自分には関係ないのに、子育て支援しないといけないの?」
という考えの人も、やはり、どんどん増えていくでしょう。

子育て世代向けのサービスや商品が減る

「子育て世代が減る」ということは
同時に、子育て世代をターゲットとした商品や、
子育て世代をターゲットとしたサービスなどでは
利益が出にくくなることを意味します。

全体数が減るわけですからね。

その結果、
子育て世代向けの商品や、サービス、
そういった人たちを対象にした施設などは
減っていくことが予想されます。

企業はボランティア活動ではありませんから、
「売上を出すことができない」事業については
縮小されたり、畳まれたりするのが現実です。

未婚率が上がり子育て世代自体が減れば
当然のことながら、
そういう流れになっていくのです。

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行政的なサービスも縮小していく可能性

法律や、行政的な支援・サービスも
縮小していく可能性があります。

何故なら、世の中から
「子育て支援」に対する共感を得られにくい
状態になるからです。

未婚率が上がり、子育て世代が減れば
当然のことながら
「子育て支援を全力で!」と言っている政治家よりも
「単身者の支援や、老後の支援を~」と言っている
政治家の方が支持を得やすくなるわけです。

全体数がどんどん少なくなっていくわけですから
やがて「少数派」になってしまう
子育て世代の声はかき消されて、
政策や行政のサービスも、そういった方向に
どんどんシフトしていく可能性は高いです。

「子育て世代の支援」を口にすれば
支持を得ることができない。

そうなれば…
どうなるかは、なんとなく想像がつくはずです。

子供に対する理解も減っていく

子供に対する理解も減っていきます。

例えば「公園で遊ぶ子供の声がうるさい」と、
高齢者の方などが指摘するトラブルは今でも
ありますが、こういったものが
今後、どんどん増えていく、ということです。

子育て経験者が減るわけですから
「子供はうるさくするもの」ということも
分からないまま高齢になっていきますし、
子供が嫌いだったり、思いやるような余裕も
無くなってしまったりするような人も
出て来るでしょう。

当然、子供に対する理解は世の中全体で
減っていき、子育て世代への風当たりは
寧ろ、より強くなっていくでしょう。

さらに子育て世代が減る

↑のようなことが起きれば、
そのままにしておけば当然のことながら
更に子育て世代は減っていくでしょう。

そして、子育て世代が減る⇒さらに子育て世代に厳しくなる⇒
さらに子育て世代が減る、という
負のスパイラルに陥っていくことが
予想されます。

未来はどうなるの?対策は?

現実を見て言うのであれば
正直なところ「未婚率」が改善されるとは思えませんし、
少子化が改善される可能性も低いかと思います。

そうなって来ると「少子化・未婚率の上昇」を視野に
入れた対策を打つ必要があります。

今の「結婚している人が子育て」が中心的な
感じではなく
「結婚していなくても」「パートナーがいなくても」
何らかの形で子育てに参加できるような
そういう新しい仕組みづくりが大事なのでは
ないでしょうか。

少なくとも、今のやり方では
子育てを未経験の人が大幅に増えますから
↑で書いたような出来事に進んでいくでしょう。

とは言え、未婚率の上昇や
少子化の改善をする、ということは
現実的ではありません。
理想論を語ることは簡単ですが
実際に「未婚率を下げられるの?」と言われれば
答えはNoでしょう。

ですので、少子化などが進む前提で、その上で
対策を考えることが大事になるのです。

まとめ

この先、子育て世代への風当たりが
どんどん強くなっていくのは
避けられません。

そうならないよう、
未婚率の上昇、少子化の進行を前提として、
「子育てを経験できるような」
新しい仕組みづくりが大事になると思います。

未婚率は、これからも当面は上がり続けるでしょうからね。

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