犯罪とゲームを結びつける報道や古臭い考えは捨てた方が良い

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何か事件が起き、
その容疑者が、ゲームなどを遊んでいた、
もしくは所有していると、
「ゲームをよくやっていた!」というようなことを
大々的に報道するなどしたり、
ゲームをやっていたからだ!のような
偏見を持つ人間も居ます。

しかしながら、そういった考えは
偏見でしかなく、
大変失礼な考えである、ということは
覚えておいた方が良いでしょう。

ゲームを叩いたり、
報道で、容疑者がゲームが趣味だったことなどばかりを
大々的に流したり…
そういったことは控えた方が良いです。

一言で言うならば「考えが古臭い」とでもいうべきでしょうか。

別に、ゲーム自体を擁護するわけではありません。
良い部分もあれば、悪い部分もあるのは事実でしょう。
ですが、それはゲーム以外のすべてのことに言えることです。

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ゲーム=悪という考えは古臭い

まず、ゲーム=悪という考えは古臭い考えです。
確かに、昔はそういう考えも根付いていたかもしれませんが
現代ではそうではありませんし、
昔のそういう考えは、誤解と言っても良いでしょう。

現代においては古い考えであり
ゲーム=悪というのは単なる勘違い・偏見でしかありません。
もちろん、ゲーム自体が好き・嫌いは個人の自由です。
好きなら好きで良いですし、キライなら嫌いで良いでしょう。

が、偏見を持ったり、
ゲームそのものを叩いたり、
報道番組などで、あたかも「ゲームをやっていたから犯罪を引き起こした」
と取れるような報道をしたり
これは、控えるべき行為ですし、
その業界で一生懸命働いている人に対して、大変失礼なことです

悪いのは何か

犯罪の原因の一つになるのはゲームなのか。
確かに、ゲームがきっかけで犯罪に走る人もいるでしょう。
ですが、それは何に対しても言えることです。
漫画がきっかけになる人も、ドラマがきっかけになる人も、
テレビのニュースがきっかけになる人もいるでしょうし、
映画も小説も、他の趣味だってきっかけになる可能性があります。

残酷なゲームを遊んでいたら、残忍な犯罪を起こすのか?
答えはNoです。
世の中には何百万と売れているそういうジャンルのゲームも
ありますが、その何百万人の大半は何もしません。

何かを引き起こすのは”ごく一部の人”です。
そして、こういった人たちは
ゲーム、というよりかは、元々考えがどこかおかしい人、
もしくは何らかの人とは違う歪んだ考えを持つ人だったりと
決してゲームが原因であるわけではないはずです。

例えば、残酷なゲームをプレイしたあとに、
現実でそれをするのか?と言われれば
ほとんどの人はNoと答えるでしょうし、
それは、映画だって同じことです。
残酷な映画を見れば、犯罪行為に走るのか?と
言われれば答えはNoです。

結局のところ、本人の境遇だとか、本人の人間性や思考の問題、
周囲がどのように育ててきたか、
それが原因であり、
ゲームがどうこう、ということではなく、
その本人自体の問題でしょう
(これはゲーム以外のことにも言えることです)

ゲーム=悪いのような思い込みはしない方が良いですし、
事件などを報道する立場にある人間の方は
より細心の注意を払う必要がある事柄であると思います。

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風評被害や業務妨害にも繋がる

ゲーム=悪影響のような報道が行われることについて言えば
これは完全に「風評被害」に繋がるでしょう。

少し前にも、とある事件の容疑者宅で
「テレビとゲーム機が部屋にある」などという
とても意味のないことが速報として
報じられるような場面もありました
だから何なのか?ということです。
テレビなんてほとんどの世帯にありますし
ゲームも別に珍しいことではないでしょう。
そんなこと言ったら、私物のなんだって
原因に結びつけることが出来てしまいます。

それを、何故かテレビとゲームだけを大々的に見出しに
する、ということは、製作者側がゲーム=悪という
偏見を持っている可能性も考えられますし、
単純に面白がっているだけの可能性もあります。

が、よく考えてみて下さい。

こういう偏った報道などが行われれば
ゲームを作る人たち、それを販売する人たちに
迷惑がかかります。
実際に、私が以前ゲームを販売する店舗に勤務していた際に、
(これは事件ではありませんが)ゲーム障害(ゲーム障害の詳細は別記事で)などという
偏った考えのものが発表されたことで、
心配するお客さんも居たぐらいです。

本当にゲームが悪影響を与える存在であれば
仕方のないことですが
ゲームにせよ、映画にせよ、何にせよ、
悪いのは作品ではなく、犯罪を起こす本人です。
また、原因も本人の人間性や境遇の問題でしょう。

ゲームが悪いようなイメージを受け付けるような行為は
一種の営業妨害でもあり、
純粋に楽しんでいる人たちに対して
大変失礼な行為であると思います。

これはゲームに限らず、世の中に溢れる色々な
娯楽全てに言えることです。
”勝手に悪いというイメージを持たない”ということは大切ですし、
ゲーム=悪というような考えは
時代錯誤の考え方であると言えます。

結局は、遊ぶ本人次第の問題なのですから。

まとめ

最初の方にも書きましたが
別にゲームが好きでも、嫌いでも、そんなことは個人の自由です。
嫌いなら嫌いでも全然問題はありません。

ですが、悪ではありません。
昔は悪のイメージも強かったかもしれませんが
それは、単なるイメージであり、
扱う人が普通の人であれば、何も問題ありませんし
一種の娯楽として
有意義な存在と言えるでしょう。

勝手な偏見で悪者イメージをつけたり、
偏った報道をしたり…
そういったことは、控えるようにするべきかと思います。
純粋に楽しんでいる人に大変失礼ですし、
販売や制作に携わっている人からしてみれば、
風評被害以外の何物でもありません。

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