今の時代に個人で古本屋をやるのは難しい…!その過酷な現実とは…!

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古本屋。
昔はそこら中にありました。

平成が始まったころは
まだまだ古本屋も現役で、
私の近所にも数店舗ほどありましたし、
本当に色々な場所で見かけることができました。

ブックオフのような大手の古本屋だけではなく、
個人経営のものも本当にたくさんあったのです。

が、今ではそんな光景信じられないですよね。
個人の古本屋は、今や絶滅危惧種ですし、
私が利用したことのあるお店は
全て無くなってしまいました。

それももう、何年か前のことです。

では、古本屋はなぜなくなってしまったのか。
今から自営業で古本屋をやることは
できるのかどうか。

それをまとめていきたいと思います

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古本屋の厳しい現実!

もしも個人で古本屋をやりたい!と
思っているのであれば
「それで生活していこう」と考えている場合、
絶対にやめた方が良いです。
古本で生活していくことのできるレベルで
収入を稼ぐことはとても難しいことですし、
困難なことです。

何も考えずに古本屋をやろうとすれば
恐らく生活できなくなり、破産するでしょう。

そうなってしまわないためにも
古本屋の厳しい現実を知っておくべきです。

大手ですら苦しい

まず、古本の専門店は、現状、大手でも
非常に苦しい時代です。

先ほど、個人経営の古本店がどんどんなくなっている、と
書きましたが無くなっているのは、
個人店だけではないのです。
会社経営の大手チェーン店も、
古本業界は非常に苦しい状態です。

例えば、一時期急成長していたブックオフは
もはや古本だけではやっていくことが出来なくなり
オークションに手を出したり、最近は家電などに
手を出したりしています。
また、店舗数も減りつつあるのが事実です。

古本市場というお店も、名前は「古本屋」のイメージですが
最近ではゲームやトレカなどのホビー系統にシフトしているほか、
「ブックセンターいとう」という古本屋はかなり店舗数が減っています。

この通り、古本業界は大手であっても苦しいのが現実です。

また、古本屋だけではなく新品の書店に関しても
苦しいのが事実で、書店はどんどん潰れています。
個人経営の本屋(古本では無いほう)もどんどん潰れていますし、
文教堂だとか、個人経営以外の本屋に関しても
店舗数が減っています。

古本業界が苦しいこともありますし、
本自体が苦しいことも事実です。
本当に、本全体が苦しい今の時代に
個人がポッと古本屋を作っても
生き残ることはできないわけです

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古本の商売が苦しい理由は?

では、古本の商売が苦しい理由は何なのでしょうか。
それには、色々な理由があります。
大きく言ってしまうのであれば
「時代の流れ」というのが答えになりますが、
それだけでは分かりにくいと思いますから
具体的な部分をお話していきたいと思います

・本自体の衰退
まず、中古かどうか以前に、本自体が
売れなくなってきているのも事実です。
本が売れなくなれば当然のことながら
古本も売れなくなりますし、
本の出版数が減れば、古本業界も賑わうことが
無くなって行くのも事実だと思います。
本自体が衰退している理由としては
「電子書籍の登場」「娯楽の多様化」などなど
色々な原因があり、一概に言うことはできませんが、
昔に比べると、本そのものが衰退しているのも
古本業界には大きな痛手の一つになっていると言えるでしょう。
(新品の方の話題は本屋が苦しい理由でご覧ください!)

・個人で売れる時代に
昔は、要らなくなった本は、人にあげるか、捨てるか、本屋の売るか、
しか選択肢はありませんでした。
ですが、今は違います。
「本を個人で売却することのできる時代」になりました。
オークションやメルカリなどを利用すれば、本当に簡単に本を
売却することができます。
そうなってくると古本屋に本を売りに来る、という人が減るのです。
古本屋にとっては買取が命。しかしその買取が無くなる。
そうなってしまえば、古本屋の売上が落ちることは避けようがありません。
が、今の時代はどんどんネットを使いこなせる人も増えていますし、
正直、古本屋で売るよりも、ネットで売った方が高く売れます。
そのため、古本屋に売られてくる本は希少価値のないものばかりとなり、
品揃えもどんどん悪くなってしまうのです。

・買う側もネットに
買う側もネットに移行しつつあり、
買取だけではなく、販売面でも苦しくなりつつあるのが、
今の世の中の現状です。
確かに、古本屋で自分の欲しい本などを見つけた瞬間の喜びだとか、
何となく雰囲気を楽しみながら良い本を探すだとか、
そういったことも分かりますが、それでも、時代は
ネット販売に移行しつつあります。
例えば、欲しい本を探すにしても、古本屋まで足を運び、
しかも、それが見つからなかった、なんてリスクも
考えられます。ネットであれば、欲しい本が見つからなくても
また別のサイトなどで探せば良いだけですし、
希少価値のある本も、店頭をぐるぐる回るよりは
ずっと見つけやすくなっているのもまぎれもない事実です。
今後もどんどん、ネット販売が拡大していくのも事実でしょう

・大手の本屋の存在
大手の古本屋の存在も、個人経営のお店にとっては
痛い存在の一つではあります。
もちろん、先ほどもお話したように、
ブックオフなどの大手店舗も苦しいのは確かですが、
昔はそもそもブックオフだとか、そういうお店も
なかったわけですから、そういうお店がなかった時代と
比べれば個人経営の古本屋からすればダメージとなっていることは
また事実でしょう。
やはり、そういったお店にただでさえ少なくなった買取も流れますし
お客さんが流れていくのも事実ですから、
この点も苦しい原因の一つだと言えると思います。

・そもそも自営業が厳しい
そもそも、自営業自体が業種に買限らず、厳しくなってきているのも
また一つの事実です。
ネットもそうですし、大型店もそうですが、色々な要因が重なり、
本以外の業界に関しても、どんどん個人店が減っている現状も
分かるかと思います。
古本に限らず厳しい。これが、現在の小売業の現実であるかと思います

こんなところでしょうか。
正直、仮に今から古本店を個人経営しようと考えているのでしたら
”相当厳しい”ということはお伝えしておかなくてはなりません。
本当に、本当に厳しいので、注意です。

どうすればいいの?

個人経営で古本屋をやるためにはどうすれば良いのか。
答えとしては採算を度外視するしかありません。
ネットだとか、他の商品も取り扱うだとか
考えられる方法はいくつかありますが、
それも、成功するとは限りませんし、
そういった方法をフル活用しても難しいでしょう。

昔から地域に根付いているのであればともかく
今から新規出店しても、正直なところ
先が見えています。
これはお店をやる人個人の問題、というわけではなく
時代の流れ…とでも言うべきですね。
時代の流れから考えて、古本店を個人でやる、
というのは非常に難しいことですし、
なかなかそう簡単には行かないと思います。

自営業で生活していこう、と考えるのであれば
少なくとも、古本の専門店でやっていくのは
相当厳しいことなので、注意して下さい。

今後さらに減って行く

古本販売店は、今後さらに減って行くことが
予想されます。
現在でも個人経営のお店はほとんどありませんが、
さらに減るでしょう。

絶滅、とまではいかないとは思いますが
大手も含めて、何十年もすれば
さらに店舗数は減っているはずです。

生き残れる可能性があるとしたら
”古本屋”ではなく”古本も売っているお店”という
感じになるのではないかと思います。

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別の生活基盤が必要

自分で古本屋をやりたい場合は
「別」の生活基盤が必要になりますね。
これまでに書いてきた通り、古本だけで
食べて行く、というのは非常に難しいです。

そのため、副業などの収入を組み合わせながら
やっていく、ということがポイントになるかと思います。

古本屋だけで生活できるレベルの収入を
得よう、というのは無理な話なのです。

まとめ

古本のお店を自分でやってみたい!という人は
いるかと思いますが
現実的に考えて、それで稼ぐ、というのは
ザンネンながら難しいことです。

自営業自体が厳しい時代ですし、
取り扱う主力商品が古本ともなればなおさらです。

古本屋でやっていこうと考えるのは
無謀なことなので、
お金に余裕があって娯楽の一環としてお店を
やる場合はともかく、生活していくためであれば
やめておくことをおすすめします。

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